これは矛盾するでしょう

Long-Term Follow-Up of Elective Chronic Total Coronary Occlusion Angioplasty: Analysis From the U.K. Central Cardiac Audit Database. George S, et al. on behalf of the British Cardiovascular Intervention Society and the National Institute for Cardiovascular Outcomes Research. J Am Coll Cardiol 2014; 64: 235-43.

BCIS (the British Cardiovascular Intervention Society)では、Englandと Walesで実施されている全ての心臓血管インターベンションをデータベースに登録しています。このデータベースの中から、 2005/01月から 2009/12月に行われた慢性完全閉塞に対する経皮的冠動脈インターベンション症例について、調べたものです 死亡については、他の国家データベースとリンクして判定したそうです
結果としては、この期間に慢性完全閉塞に対する経皮的冠動脈インターベンションは、13,443人の症例に対して、14,439PCI行われ、成功は 10,199PCIで得られました
術後 4年間の経過観察において、CTO-PCIに成功した場合、死亡率が不成功の場合に比して、有意に低下 (HR 0.72; 0.62-0.83; p<0.001)しました
しかしながら、CTO部位がLAD/LCX/RCAのどの枝の成功であっても、生存率に差は認められませんでした

このことより結論として「CTOに対するPCIに成功すれば、長期生存率が改善する 特に完全血行再建に成功すれば、その効果は大きい しかし、CTOがどの冠動脈枝にあっても、死亡率に差は認められなかった 要するに、CTOがどの枝にあったとしても、CTOのPCIに成功することが重要である」というものでした

しかし、これって従来より言われている左冠動脈前下行枝の病変が一番生命予後に影響する、という重大な事実に大きく矛盾しますよね どう考えてもおかしい結果です

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このページは、Dr_Radialist (KAMAKURA & SAPPORO)が2014年7月29日 09:55に書いたブログ記事です。

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