ふーんっ もっと大雑把と思っていましたよ

Pulmonary vien isolation: The impact of pulmonary venous anatomy on long-term outcome of catheter ablation for paroxysmal atrial fibrillation. McLellan AJA, et al. Heart Rhythm 2014; 11: 549-556.

心房細動 (この論文が対象としているのは発作性心房細動のみ)に対するカテーテル・アブレーションの大道である肺静脈隔離術 (PVI: Pulmonary Vein Isolation)は、広く行われています そのほとんどは、高周波電極カテーテルを用いて、スポット焼灼の連続で隔離する、というものですが、最近は、バルーンを用いて一挙に隔離する方法も行われてきました
さて、PVには相当な頻度で解剖学的バリエーションがあるのだそうです (そんなこと知りませんでしたよ)
この論文では、この解剖学的偏位とカテーテル・アブレーション成功率に関連があるのでは? という仮説の下に 102名の発作性心房細動に対するカテーテル・アブレーション患者で調べたものです

PVの解剖学的なことですが、通常は左右上下と合計 4本ですが、しばしば左肺静脈上下が一本 (共通管)に出ているタイプがあるそうです(37%)、また右肺静脈が共通管の場合は 2%であったそうです

さて、左肺静脈がきちんと上下に分離している場合には、その間が稜となっていますが、この部分を intervenous ridge (IVR)と名づけています

結果としては、共通管があったほうが、無い方よりもカテーテル・アブレーションの成功率(再発しない)が高かったそうです また、IVRがある症例では、その部分も焼灼した方が成功率が高かったそうです

さて、論文中には、2つの Kaplan-Meyer曲線が描かれているのですが、その何れも術後 3 - 10ヶ月でフラットになっており、要するに打ち切りが行われているのです これって要するに観察がきちんと行われていないので、小数例に引っ張られているということではないのでしょうか? きちんと全例で観察が行われれば、案外差は無いのかも知れません 要するに本研究の対象症例が発作性心房細動なので、きちんとした観察ができないのではないでしょうか これが慢性心房細動であれば、心電図を一発とればかなりの確度で観察が行われたことになるように思いますが・・・

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.kamakuraheart.org/mt/mt-tb.cgi/95

コメントする

このブログ記事について

このページは、Dr_Radialist (KAMAKURA & SAPPORO)が2014年8月12日 16:59に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「うわーっ、やばい」です。

次のブログ記事は「機械式大動脈弁の復権」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。