みんなの疑問 (FAQ - Frequently Asked Questions)
みなさんからの疑問を集めました。
  血圧が高くないのに何で血圧の薬をのまないといけないの?
カルシウム拮抗薬、β交感神経遮断薬(テノーミンなど)、αβ交感神経遮断薬(アーチスト)、ACE阻害薬(レニベース、チバセン、コナンなど)あるいはAT阻害薬(ニューロタン、ブロプレス、ディオバンなど)の薬剤は高血圧症に対する薬剤としても用いられます。また院外薬局の薬剤師の中には、これらの薬が処方されていると、「血圧が高いのですか?」などという無意味な質問を患者さんに対して行う人もいるようです。

もちろん、これらの薬物は降圧剤としても用います。しかし、心臓病の時に処方する最大の目的は、これらの薬剤が血圧と関係なく心臓病の患者さんの長期予後を改善することが大規模臨床試験により実証されているからなのです。これらの薬剤は、心臓が無駄に働くのを防ぐと共に、心臓に対する負荷を軽減します。またカルシウム拮抗薬は冠動脈のけいれん(スパスム)を予防します。

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