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湘南鎌倉総合病院 心臓センター循環器科のご紹介
  実際の診療体制
  病床数
現在、私どもは三階西病棟に45床の病床を有しております。もっとも私どものような民間病院においては、ベッドは病院全体のもので、各診療科に属するものではないという考え方が徹底しておりますので、循環器科として45床を占有せずしかも他診療科でベッドが足りない時には何時でも循環器病棟に他診療科の患者さんが入院します。同様に我々の診療科の患者さんが三階西病棟に入院できない時には他の病棟に入院します。このような病床管理は医師が行っておらず、看護部長の責任下で行われており、当直時間帯では当直婦長の職務となっています。何れにしても医師が病床を管理しないという点の利点としては、私達は入院の決定に際して空床状況を把握する必要が無いので、入院の是非および時期は純粋に医学的に、あるいは患者さんご本人の都合により決定される、ということが挙げられるでしょう。

  医師の数
民間病院、特に特定の大学医局との連携の無い診療科においては慢性的に医師の数が足りず、我々の病院も例外ではありません。現在、循環器科の医師数は私を含めて6名です。出身大学は皆バラバラで、特定の大学医局との関係は全くありません。私達は循環器科を標榜しており、実際に日本循環器学会の研修指定病院でもあります。しかし、循環器科といってもインターベンションに偏った循環器です。6名(しかも部長である私自身が病院に居るのは現実問題として一ヶ月の内で2週間もありません)の医師のみで年間4000例の心臓カテーテルを行うのは、通常では考えられない負荷だと思われます。このため、何時の間にか私たちの診療は良く言って、非常に無駄の無い効率的なもの、悪く言えば手抜きの診療となってしまいました。我々はこの6名体制で決して満足している訳ではなく、今後とも大学医局に囚われずに研修医や常勤医師を募集したいと思っています。

  日常業務
毎日朝8時からカンファランスを行っています。ここでは、前日行った心臓カテーテル検査のフィルムを全員で供覧し、その後の方針を決定します。多い日で30例程度のシネ・フィルムを(8時半までに)見る必要があるため、シネ・フィルムはものすごいスピードで回されます。初めて参加した医師は皆、そのスピードに目がついて行けず自信を無くすと、言います。カンファレンス終了後は、月曜日から金曜日まで毎日8時半頃から午後1時半頃まで2人の医師が外来診療を行います。通常循環器外来に診察に来られる患者さんの数は一日当たり130人程度、多い日には190人にも達します。この為、時に外来診療が終了するのが午後5時を回ることもあります。病棟には常に1人の医師が詰め、病棟医としてその日の新入院患者の指示、家族および患者さん本人に対する退院説明、更には入院中の患者さんに対する処置の全てに対して責任を持って当たります。また、重要な業務として翌日の心臓カテーテル検査ないしPTCAのスケジュールも立てねばなりません。月・水・金曜日の午前中にはトレッドミル負荷心筋シンチグラムを行っており、これらの時間帯には1人の医師がシンチグラムの部屋に詰めています。残りの二人はそれぞれ一つづつコに対して一人きりで心臓カテーテル検査ないしPTCAを行います。ですから、現在の6人体制では心臓カテーテル検査やPTCAのトレーニングは午後に人的余裕がある時間帯に行われます。要するに全く余裕が無い状態で日々の診療が行われています。しかし、各医師の経験できる症例の数は膨大なものであり、鍛錬の場としては最適かも知れません。心臓超音波検査については専属の医師がいないため、日頃は医師の監督下で生理検査の技師さんが検査を行っています。一週間に新入院が60名程度ある(従って退院も同数ある訳です)ため、その指示や退院サマリーを書くだけでも大変な作業となります。また、紹介患者さんについては紹介医に対して返事を書くというのが、非常に重要でまた手のかかる作業ですが、この作業は今でも原則として全て部長である私が行っています。

  当直体制
心臓カテーテル検査やPTCAを行う上で重要な事は患者さんへの十分な説明と、それに基づくインフォームド・コンセントの取得です。患者さんにとって初めての心臓カテーテル検査は、通常外来診療中に検査説明が行われます。その上で入院して頂いてから再度、説明が為され同意書が取られます。ここでは病棟の看護婦さんの役目が重要です。検査結果の説明はカンファレンス・ルームにご家族や他の患者さんを集めた状態で行われます。初めて冠動脈造影のフィルムを見る患者さんは、なかなか自分の状態を理解するのが困難です。これに対して、他の方々のフィルムをお互いに見ていただく事により理解が深まると考えています。この方法では互いの患者さんのプライバシーが守りにくくなるとの危険性もあります。しかし、現在までのところそのようなクレームを為される患者さんはほとんど無く、皆さん方一応にこの方式を受諾されています。PTCAを行う場合、最終的な説明と同意の取得はPTCA当日に為されます。これは、ご家族に何回も病院にいらして頂くことをなるべく避けたいとの配慮に基づいています。

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