小倉ライブデモンストレーションの思い出 in 2015

昨夜 19:00の羽田発の便で福岡に入り、新幹線で小倉に、そして 10:00PMより深夜過ぎまで 小倉「鉄鍋ぎょうざ」で軽いお仕事しながら楽しみました

今朝は 6:30AM起床し、8:00AMまでに小倉記念病院心臓カテーテル検査室に入ることを要請されていましたので、カンファランス室で本日僕に割り当てられた症例シネを拝見しました

左冠動脈前下行枝近位部のCTOであり、患者さんのバックグラウンドからひょっとして難しいかも と予想しました

ところが同時造影すると、かすかにルートが分かりそうな具合でしたので、 8:45AMより実際の症例開始しましたが、5分もした頃にはもうワイヤーが通過し、放映開始を待つ状態となりました その後もスイスイと進み、10:00AM過ぎには完全に成功裏に終了しました

cafe_fadies
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それからは 小倉に来ると必ず最近は訪れる小倉記念病院駐車場裏の Cafe Fadiesに行き、朝食を食べると共に、徳用辛子、徳用わさびなどを調達しました このCafeはもちろん Cafeもあるのですが、業務用スーパーが併設されていて、とてもおもしろいのです 数年前までは汚いスーパーでしたが、去年ぐらいに新装なり、今はとても綺麗でおしゃれなスーパー兼カフェなのです

小倉にいらしたならば是非訪れて下さい 僕は年一回の常連ですよ

安達太良から小倉へ

先週末は安達太良ライブデモンストレーションと、小倉ライブデモンストレーションが週末にありました

安達太良ライブデモンストレーションに関しては、最近他の出張が重なり参加できなかったのですが、今年は移転新築なった星総合病院でのライブデモンストレーションに是非とも参加したかったのです あの3.11の大震災で同院の建物は壊滅的打撃を受け、郡山駅を挟んだ反対側に移転し、とても奇麗な病院に生まれ変わりました

6月4日 水曜日の夕方に郡山駅に向けて出発し、翌日木曜日朝一番の症例の治療に当たりました 右冠動脈の慢性完全閉塞であり、両側経橈骨動脈的冠動脈インターベンションで行いましたが、非常に難しかったのです 何とかワイヤーは通過し、ステントも植えこむことが出来たのですが、もって何とか出来たかもしれません

症例を昼に終了し、再び新幹線で鎌倉に戻りました

翌日6月6日金曜日は午前中外来診療を行い、それから羽田から飛行機で福岡空港に飛び、小倉に入りました 去年は小倉ライブデモンストレーションは開催されず、2年振りの小倉ライブデモンストレーションとなりました

翌日土曜日の 11:00AMよりTAVIの講演を行い、それから、ランチョン座長、そして特別セッションの演者と続き、それが14:00に終了してから、小倉記念病院に歩いて移動し、ライブデモンストレーション術者となりました 症例はその 14:00過ぎから開始できる筈だったと思うのですが、前の症例が長引きなかなか開始できませんでした 患者さんは比較的若く、異所性の右冠動脈に90%狭窄、そして左冠動脈前下行枝が起始部から慢性完全閉塞という重症の患者さんでした

ようやく15:30頃から手技を開始できましたが、なかなか右冠動脈にガイディング・カテーテルを挿入できず、手こずりました 右冠動脈に薬剤溶出性ステントを3本植え込んだのですが、distal embolizationにより、ST上昇を来しました それが落ち着いてから左冠動脈前下行枝の慢性完全閉塞に向かったのですが、順行性には不可能と思われました 幸い、左冠動脈回旋枝からの副血行を使える、と睨み、そこから入りました ワイヤーと Corsairが左冠動脈前下行枝に到達したにもかかわらず、不注意で抜去してしまい、また一からやり直ししたのです 最終的には左冠動脈前下行枝にも薬剤溶出性ステントを植え込み、素晴らしい結果でした 何と左冠動脈前下行枝側でも distal embolizationを起こしました

ライブデモンストレーションを終えたのは 17:00過ぎでした 途中放映を待ったり時間を無駄に使いましたが・・・・

本心としては、慢性完全閉塞のライブデモンストレーションもいいけど、TAVIのライブデモンストレーションをしたいな

記念すべき日

:今朝は 6:30AMにホテルを出て、仙台空港に向かいました。仙台空港で簡単な朝食を取り、そして 8:00AM発の便で福岡空港に入りました。福岡からは新幹線で小倉に移動し、そして小倉駅近くの鰻屋さんで、鰻を食べました。

いよいよこのキャラバンの中でも大きなイベントである小倉記念病院院内TRIライブのため、112:15に記念病院に行きました。そして、13:00からいよいよTRIライブを開始したのです。僕と Kiemeneij先生でカテ室に降り、そして症例を拝見しました。症例は右冠動脈近位部の慢性完全閉塞であり、順行性にも造影されますが、どうやら Bridging collateralのようでした。CTがあったのですが、それでは慢性完全閉塞部分に大きな石灰化プラークが立ちはだかっていたのです。左橈骨動脈より6Fr AL1.5SHを挿入し、右橈骨動脈からは5Fr JL3.5により対側造影となりました。いざとなれば逆行性アプローチも考慮しながらライブに入りました。幸いにも Corsair + XTRにより何とか通過し、薬剤溶出性ステントを植えこんで終了しました。この後、小倉記念病院岩淵先生がライブを2例行われました。

鰻を食べました

それから小倉記念病院講堂において、主に九州の先生方が集まられている中でライブに参加し、また Kiemeneij先生の講演座長を行いました。世界に冠たる小倉記念病院は、これまでどちらかと言うと anti-TRIだったのです。その小倉記念病院においてこのライブが行い得た、ということは本当に Radialistにとっては記念すべきことだったのです。

Memorial Day for All Radialists

2012-06-03 2年ぶりの小倉ライブ

ライブ症例を成功裏に終了しました。皆が協力して下さいました。

今回の小倉ライブは昨年東日本大震災で中止となったこととか、何よりも小倉でライブを1983年にDorros先生をお招きして第一回のライブが始まってから、30年という節目の年に、いよいよあの偉大な延吉正清先生が引退をされる、というニュースというか、冠動脈インターベンションを行っている者からすれば、これ以上のものは無いほどの重大な事態の変化が起こる、ということを皆知っていたためか、とにかくこれまでの小倉ライブではあり得なかった多数の参加者が集まりました。そして熱気もありました。
僕は、この記念すべき小倉ライブで、重大な役目を多数仰せつかりました。中でも、延吉正清先生へのはなむけの言葉、というのは非常に重く、でも、自分の心からの気持ちを現した結果、それはきちんとこなすことになりました。
昨日は朝早くから、ずっとずっと夜まで多数のしかも、プログラム上ではどう考えても overlapしている dutiesのために獅子奮迅の活躍でした。
そして今日は記念すべき新生小倉記念病院における私自身の初めてのライブでした。
症例は前下行枝近位部からの慢性完全閉塞で、三か月ぐらい前にトライされて、不成功であった症例です。造影ではレトロのルートがありそうで、それを行けば楽勝、順行性にはまず無理、という症例でした。
型の通り逆行性で入りましたが、右冠動脈そのものが蛇行しており、また、中隔枝分岐が急峻で目標となる中隔枝には一度としてガイドワイヤーを挿入することができませんでした。ライブですので、司会者は時間を持て余す状況です。それでもがんばりましたね。
事態を冷静に捉え、順行性に移行しました。
ここからばいやー PCIも科学です。頭の悪い人はPCIをできません。回旋枝に入れたワイヤーから何回かIVUSをしましたが、どうしても自分には前下行枝入口部と思しき所は見えません。ここで普通に思うのは、「これがIVUS解像度の限界なんだ」です。
しかし、今回は本当に色々と考えました。このようなanatomyは前下行枝入口部からの慢性完全閉塞でよく遭遇する。何時も分からないままに、不成功で撤退するけど、その際、徹底的にやってみよう、
そんな風に思いました。何よりライブです。皆が見ている前でです。それは僕に勇気と大胆さと、そして何より明晰な頭脳を与えました。
そして、僕の結論は、前下行枝入口部が見つからない、ということは、きっと中隔枝と見える枝が、実は前下行枝であり、中隔枝を分岐した後で慢性完全閉塞になっているのではないのか?
そのような推測です。これは今までの僕の常識からはかけ離れ、また多分私だけでなく、全ての日本人インターベンショニストの常識からもかけ離れたものと思われます。
しかし、考えた末の結論でしたので、それを confirmするために、再度IVUSを行ったのです。そしてついに真腔を捉えました。この真腔をワイヤーず進むのを、ライブ放映で行ったのです。慢性完全閉塞のライブで通常これはあり得ません。真腔をワイヤーが進む瞬間は術者のみが味わう至福の時であり、その瞬間はライブで放映されることは無いのです。でも、それをしました。このように皆で考え、解剖を想定し、その想定の通りにテクニックでワイヤーを操作し、そして成功したのです。PCIの新たな局面の展開を感じました。
カテ室でも、そして会場でも拍手が鳴り響きました。
何より、新生小倉記念病院での初めての治療、初めてのライブにおいて、このような難しい症例を成功裏に治療できたことは、小倉ライブ30周年(昨年は中止されたため、第29回)記念にふさわしいものであったと思います。結局8:15AM頃に症例を開始し、終了したのは12:30頃でしたので 4時間の手技でしたが、造影剤総量はせいぜい200mlぐらいです。最後に前下行枝心尖部で穿孔を起こし、コイルで塞栓をしましたが、とにかく成功し良かったです。この長い手技に途中からトイレに行きたくなり、がまんするのが辛かったです。
終了後、記念病院の隣にある業務用スーパーにより、大きなわさびチューブを買いました。