心残り

五家荘から国道445号線二本杉峠にある二本杉展望所を経て、美里町まで降りる道は、「えっ、これが国道?」と思うような難所です 道は細く、対向車があればどちらかが後退して避難場所に入り、それでやっと行き交うことができるのです しかも、道は急坂であり、その蛇行はひどく、これ以上無いというぐらいの難所です しかも、美里町までどれだけ下るか? と言えば 二本杉峠が標高 1,180mであり、おそらく美里町は標高 100mぐらいですので一気に 1,000mを下るのです

二本杉展望所は、展望所というだけあり、そこから美里町を臨む景色は絶景のようです 「ようです」というのは、その存在を知らずに通りすぎてしまったからです それが今回の心残りですね

やっと念願の秘境訪問

3月05日(土)には八代市にある熊本労災病院を舞台に、九州トランスラディアル研究会が開催され、僕もお呼ばれしました この研究会は九州を舞台に各地・各病院持ち回りで開催され、院内ライブデモンストレーションそしてミニ・レクチャーなどからなる研究会でそのテーマはもちろんTRIで、20年近く前より開催されている歴史のある研究会です

熊本労災病院を舞台に開催されるのも今回が複数回目でしたし、僕も同病院にはかつて数回訪問させて頂いています

羽田からソラシド・エア便で熊本空港に着いたのは 19:00近くとなっていました そこから九州自動車道で八代インターまで行き、時間が時間でしたので、そのまま市内の居酒屋に行き、夕食をとりながら仲間内で歓談したのです その後次に流れたりしましたので、ホテルの部屋に入ったのは24:00頃にはなっていたでしょう

ホテルは八代城や、八代市役所近くのなんとかロイヤル・ホテルでした 僕に土曜日割り当てられていた症例は 9:00AM放映開始予定の左冠動脈前下行枝分岐部病変の患者さんでした 対角枝分岐が U-turn状であり、対角枝をワイヤーで選択することが困難と考えられた症例です

まず、7:30AM頃から近くの八代城址に歩いていきました 小さなお城ですが、石垣が綺麗で、中に神社があります

八代城址
八代城址
八代城址お堀
八代城址お堀
八代城址本丸跡
八代城址本丸跡

そこから八代市の商店街を朝の散歩をし、そして熊本労災病院に出かけました 8:15AM頃より症例を拝見させて頂き、8:50AM頃より実際に症例治療を開始しました

放映予定時間帯は 9:00AM – 10:30AMでした 放映先は病院5階のカンファランス・ルームだったのです この病院出身でかつて僕が医師として駆け出しで関西労災病院に勤務を開始した頃一緒に働いた看護師さんが何人もおられるので、とても親しみのある病院、それが熊本労災病院なのです 色々な思い出が戻ってきます

症例は困難と思われたのですが、そこはテクニックでクリアし、9:40AMには完全終了してしまいました そしてその10分後にはもう病院を出発したのです

まず行き先は、かつて訪問し、その美しい街並と景色が忘れられない「人吉」でした 人吉は球磨川沿いの盆地にあり、その周囲は1,000m級の山々で囲まれています 街の中心には「人吉城址」があり、そこから1Kmぐらいの場所には茅葺き建造物として日本唯一の国宝である「青井阿蘇神社」があります 以前、そうそれは何ともう8年前なのですが、訪問した時にその美しい佇まいに圧倒されました

国宝「青井阿蘇神社」本殿
国宝「青井阿蘇神社」本殿
国宝「青井阿蘇神社」
国宝「青井阿蘇神社」

本殿脇には文化財保護・保存の場所があり、昔ながらの家に入らせて下さりました そこで丁度 ひな祭りの飾り付けが行われていました

文化財保存屋敷
文化財保存屋敷
ひな祭り
ひな祭り

本当はもう一つ有名な「幽霊寺」にも行きたかったのですが、既に11:00AMとなっていましたので、お目当ての蕎麦屋さん「手打ちの 達善」に行きました ここは何と 15:00になるか、あるいは蕎麦が無くなるかで閉店という昼間しかやっていない蕎麦の店です

手打ち 達善
手打ち 達善

蕎麦と手打うどんとのコンビネーション、そして大将が特別に出して下さった「日本一旨い かけそば」を頂きました おいしかったです

ざる蕎麦 と ざるうどん
ざる蕎麦 と ざるうどん
日本一旨い かけそば
日本一旨い かけそば

まだ羽田行き飛行機までは十分な時間がありましたので、この際 以前より一度は行ってみたい、と思っていた「五木の子守唄」の五木村に行くことにしました

人吉から、ずっと川辺川沿いに国道445線を登っていくのです 谷を取り囲む山々はとても深いのですが道路は整備されています そして、五木に到着しました ここには大銀杏の木がありました 周囲は自然が一杯なのです

子守唄の里 五木
子守唄の里 五木
深い谷
深い谷
五木 大銀杏
五木 大銀杏

当初予定ではそこから人吉経由で熊本空港に戻る筈でしたが、僕の目に突然 幻の地名「五家荘」というのが飛び込んできました あの有名な平家落人の里 五家荘(ごかのしょう)です 五木より更に川沿いに山奥にどんどん入っていくのです その距離約40Kmでしたので思い切って行ってみました

あんなに山奥深い場所に行ったことはこれまでありませんでした 周囲には明らかに獣の匂いと、糞などが見て取れます 山間に谷にはいくつかの吊橋がかかっていて自由に渡ることができるのですか、その高さは100mを超えるものもあり足がすくみます

樅の木吊橋への道
樅の木吊橋への道
樅木吊橋
樅木吊橋

更に奥に進むと、眼前には突然朱色の建物が迫ってきたのです これはこの五家荘には平家の落人が伝えたという能楽が伝承され、それを保存するためにつくられた能楽堂なのでした それにしても山深い

五家荘能楽堂
五家荘能楽堂

そろそろ空港に行かねばならない時間が近づいてきました そして、さらに山奥の峠 これは標高 1,000mはあるのではないでしょうか? 国道とはいいながら対面一車線分しか無く、しかも登り下りが激しくカーブもすごい、という難道でした 峠を下りようやく下までたどり着くと そこは別世界でした

今のいままで日本の秘境、五家荘にいたことが嘘のようでした それにしてもこの人生で五木や五家荘を訪問する機会があるとは今まで想像もしていませんでしたが、今回本当に訪問できて良かったです