本日のTAVI

本日は二例のTAVI 自己拡張型で行いました 重症例でしたが非常に良好な結果でした

バルーン拡張型と自己拡張型を比べれば、多くの日本の先生方はバルーン拡張型に馴染みがあると思います それには理由があります その理由とは バルーン拡張型が日本で保険診療下で使うことが出来るようになったのは 2013年10月ですが、自己拡張型を使えるようになったのは確か 2014年の暮ぐらいからではないでしょうか

結果的に多くの医師にとって自己拡張型は馴染みが無い、それが最大の理由でしょう

僕自身はと言えば、治験段階から自己拡張型を用いていたので馴染みはあるのですが、問題は治験終了から保険診療下での使用まで数年間のブランクがあることです この間に全てそれまでに得た技術から遠のいてしまうのです それで結果的に僕自身自己拡張型に何となく抵抗感が出てきたのです でも最近はようやくその心理的バリアから脱出しつつあります

TAVIを終わってからPCIを一例自分でしました そしてその後夕方に外来診療です そしてその後院内の委員会に出席、僕は早めに帰宅しました 外は小雨が降っていましたが、自転車で戻りました

TAVIもCTOも、そしてプログラミングも僕の心にとっては同程度の心の障壁です その心の障壁を乗り越えればこれまでに鍛えてきた能力により結果は成功という型でついてくるのです

本日は日曜日

昨日 小樽より鎌倉に戻り、その途中で Kindle入手した「素粒子論はなぜわかりにくいのか」を読み始めました

今日はしばらくしたらば出発し、鎌倉で夜会食があるのですが、何とかそれまでに読破しました 「読破」と言っても、理解は困難、著者の吉田 伸夫氏が分かりやすく書き下ろして下さっているのですが、それでも理解困難 最後の付録で、場の量子論に関連した重要公式やら、計算が出てくるのですが、そこは全く理解できません

それでも読んで良かった、もう一度読むと思います 何となく世界が広がった気がするのです 著者が盛んに言われているように、「素粒子」という言葉から、我々は粒子を連想しますが、それがそもそも現代物理学では間違いでありり、波動が形作る「場」が本態であり、波動した時に、外部には「粒子」として認識される、そのような漠然とした理解に至りました こんなこと何の役に立つのか? そんなふうに思われる方も多いでしょうが、僕にとっては生きる糧です

素粒子論はなぜわかりにくいのか

新しい時代の始まりか

昨日はある治療を二例で行いました ここでは詳しくその内容について記載することはできません

新しい治療を新しい医療器具を用いて行ったのです これはとてもストレスのかかることです 何故ならば

  1. 何しろ未経験なことなのでそれ自体リスクを伴う
  2. 新しいことを行う、ということはこれまでの治療よりも少しでも良い結果がもたらされることを要求される
  3. 新しいことを行った結果、これまでの治療よりも少しでも悪い結果がでてはいけない
  4. もしもうまく進まなければ、それは術者としての私自身の大きな責任となり得るばかりでなく、私自身を否定するものとなり得る
  5. もしもうまく進まなければ、その本来は有効である可能性が高い治療器具・治療概念そのものが否定されかねない

などなど色々なことを考えてしまいます それは巨大な重圧となって僕の心に振りかかるのです これをどのように乗り越えて前に進むか? それには人生のコツが必要なのです それについては何れ機会があれば述べましょう

そして、その後は横浜で講演会があり、講演を行いました そして、昨夜は羽田東急エクセル・ホテルに宿泊し、今 6:30AM発の千歳行きの便に乗るため羽田空港ラウンジにいるのです

圧倒的に睡眠時間が少く制約され、体力的に辛いです そんな中でも頭脳は冴え渡り、今も つい今使用した「制約」という言葉から、「制約理論」という言葉につながりました 「制約理論」と言えば堅苦しい言葉に聞こえますが、世間一般では TOCという言葉で使われることが多いようです TOC = Theory of Constraint のことであり、この混乱した社会の中で生きていくためには、色々な制約の中で最善の結果をもたらす必要がありますが、それをいかに一定の方法論に従って効率的に行っていくか? という方法論の集大成なのです

いやこの表現が正しいかどうか、そこまで僕は未だ勉強していませんが、大筋では正しいと思います そろそろ出発時刻でしょうか

そして得た教訓 改めて

さて NEXに置いてけぼり事件、その対処の過程、これは教訓めいていますね

当たり前のことであり、普段のPCIやTAVIにも当てはまりますが

  1. 普段より準備をしておく – 具体的には全力疾走に耐える体力を維持しておかねば、今回絶対に乗り遅れていました
  2. 危機に際しては冷静に分析・決断する – 今回は iPhoneを用いた分析と決断が有効でした
  3. 最後は行動力 – 間に合う可能性があると判断すれば、全力で走る これには行動力が必要です

ということでしょうか

何だかがっかり

夜寝る前に聞きながら寝込んでしまうPodCast番組がいくつかあります お気に入りは、ニッポン放送がやっている「ザ・ボイス そこまで言うか」、「WoodStreamのデジタル生活」、「Space News Digest」、「宇宙と素粒子の夜」そして、「Rebuild」です

もちろん、Lanceや、New England Journal of Medicine、JAMAなども聞くのですが・・・

ザ・ボイスは聞く人によれば内容が右翼的ですが、僕にとっては心地よく響きます 今はあまり使用していない Windowsの情報をいち早く仕入れるには WoodStreamが良いのです そして、宇宙関係や理論物理学のことを知りたければ Spance Newsや素粒子の夜なのですが、残念ながらここ半年間素粒子の夜は新たに配信が停止されていますが じっと待っています

さて、Rebuildなのですが、これは世界的に有名な料理レシピサイトを作成している CookPadに彼が転職した途端に CookPadの株価が上昇した、ということで有名な未だ若き日本が誇る Perl使いであり、いわゆる腕利きハッカーである宮川 達彦さんが行っているものです だいたい週一回ぐらい配信されるのですが、ソフトウェア開発の第一線で活躍している名前の知れたハッカー達が、現在のソフトウェアの話題について一時間ぐらい話をして下さる番組です 僕はこれを聞きながら現在ソフトウェア開発がどのように動いているのか その一端を知るようにしているのです 何しろ自分の周りにはソフトウェアの話をできる人間が一人もいないから 皆には聞きながら入ってくる情報も入ってこないので そのようにせねばなりません

さて、先週やその前には あの Rubyのオリジナル開発者である、これも世界的に有名な Matzこと まつも ゆきひろ さんが一緒に出演しており、Rubyの現状を話されました そして、二週目には何と全編英語で これまたアメリカの有名な開発者と三人でソフトウェアの話をされたのです

そもそも宮川さんは、現在サンフランシスコに在住で世界中を飛び回っているようです そして、何とサンフランシスコには日本人のその道の有名な開発者がたくさん住んで仕事しているらしいのです

さて、がっかりですが、最新の配信の中での話題ですが、何とALS (筋萎縮性側索硬化症}の話題が出たのです 今アメリカでは話題になっているのですが、有名人が氷水をバケツで浴びせられ、その人はまた次の人にそれをできる しかも、それを FaceBookとかで配信す、そのようなものが流行っているのです そして、浴びせられた人は ALS研究振興のために 200ドルの寄付をするのです これが、何と善意の行為として流行っており、それを行うのがナウいという風潮になっています

その話題から ALSの話になりました 何と宮川さん含め、その日本語名を知らず、また、 Wikipediaで調べてもひらがなのカナ振りを見つけるまで、「萎縮」という漢字を読めなかったのです これには唖然としてショックを受けました さらには、番組の中で、「だから漢字はダメなんだ 全部ひらがなにすべきだ」などという浅薄な議論を展開したのです 本当に馬鹿だと思いましたよ

漢字という文字がどれだけの情報量を瞬時に伝えるのか理解していません 所詮ビットの世界でしか生きていないのでしょうかね

ある重度障害者がひらがなからは意味を読み取れなかったにもかかわらず漢字を見て一瞬で意味を読み取りました この時に「漢字はすごい」と思いました

さらに、ひどかったのは ALSは日本ではあまり無いので一般の日本人は知らないから、バケツかけなんかは流行らないのでは? などという偏見的な発言が繰り返されたのです これには流石に僕は番組聞くの止めました 胸糞悪く 気分が悪くなりました

これまで Rebuildを聞きながら最先端の分野でトップで活躍している日本人がいて、しかも英語も流暢で、そのような人たちが集まる Rebuildに対してすごく好きで評価してきたのですが、難だか がっかり 宮川さんにもがっかりでした

結局、宮川さんのように素晴らしい才能がある方も、小さな自分を取り巻く世界にのみ囚われるしまうのでしょうか 多分僕自身もそうなのでしょう そしてその結果他人を傷つけることがあるかも知れない そのように意識せねばならないのですね

思想の違い? あるいは放射性物理学の違い?

昔から疑問に思っていたことがあります 色々な方々に質問しても明確な回答が得られません

それは、放射線を使用する医学領域の検査において、被曝線量表示として、Gy (グレイ)と Sv (シーベルト)の二通りが用いられていることです

Gyは、心臓カテーテル検査装置において表示すれますが、胸部レントゲンや CT scanなどでは Svが用いられます

その逆、というのは世の中で見たことありません 何でなのでしょうか? 同じ放射線被曝という言葉でひっくくられる概念なのに何故異なるのでしょうか?

技師さんやプロの方々(つまりこれらの装置を制作しておられる企業の技術者)に伺っても、一様に「Svはあくまでも実際に放射線を受けた生体に吸収される線量であり、Gyはレントゲン装置が出す線量なのです」という訳の分かったような分からないような回答ばかりなのです

そんなことは物理学的定義として分かるのですが、何故それでは、CT装置ではGyで表示せず、また心臓カテーテル装置では Svでは表示しないのでしょうか?

この点についての回答は未だありません 僕の穿った見方としては、

  1. 心臓カテーテル装置では術者の被曝をも考慮しているため、術者に対する警告としてレントゲン装置が放射している放射線量を表示している
  2. 一方 CTでは放射線被曝するのはあくまでも患者さんだけなので、Svで表示する この際、術者の被曝というのはあり得ない

以上のような見解が現在の僕の理解です どなたか真実を教えて下さい

何が僕を僕たらしめるか?

今回 Costa Ricaでは若手の Interventional Cardiologistsと何人か交流しました。皆とても優秀であり、しかもハングリーです。そして、皆それぞれ数年から10年間ぐらいの臨床および研究のための外国留学経験があります。

その先生方が一様に僕に言われたのは、”I read you CTO book, and am learning from that book.”というようなことでした。これが何を指しているかと言えば、Washington Hospital Centerの Ron Waksman先生と共同で出版している本のことでした

CTO1

この本は、第一版であり、とても大変でしたが何とか編集と出版ができました。

そして、続いて第二版も出版することができたのです。それが、この色違いの本です。Amazonで購入することができますよ。

CTO2

結局、このような実績の積み上げが、僕を僕たらしめているのであって、単なる名前とか、そんなものではないのですね。何だか実存主義のような主張でした。

公け ということ

公け(おおやけ)ということはどんなことか考えています

公け、ということはきっと社会の一部に完全に組み込まれている、そのような意味でしょうか 抽象的に考えていも哲学者ではないので難しい、あっ、そう言えば日経新聞の確か日曜日ですが、連載されているコラム 「哲と学」というのは哲学の世界に素人が入っていくには良いかも知れませんね、もとい話を戻します 具体的に考えましょう

「公」という文字が頭に着く組織は世の中にたくさんありますね、例えば公立病院、公立学校、公共交通機関、公会堂、公立図書館、公立公園、 うん こうして列挙すれば、世の中の誰しもが利用できる組織ないし機関ということになりますね

かな漢字変換しても良く分かるのですが・・、公立といのは得てして「効率悪い」と同義だったりすることもありますね へへへ

「公」が頭についても、「公立」と「公共」とは意味が少し違います 前者は女将でなくお上が「公」のために設立したものであり、後者は女将であっても良く、誰がつくったかは関係無く、「公」のために設立されたものです

さて、「病院」というのはどうなんでしょうか? 日本においては、医療サーピスは国民皆保険制度の下で提供されます この国民皆保険制度というのは、一種の税のようなものです 税を国民に広く必要に応じて分配するようなものです ということは、日本においては 医療機関というのは程度の差こそあれ、公共のものです

最近ニュースを騒がせている事件の一つに私が人生の中の25年間を捧げてきた組織の法律違反事件があります この組織は、一人の偉大な人物によって設立され、日本最大の組織となりました その間には数々の障害、しかもその多くはいわれの無いものであったのですが、障害があったのですが、強烈なリーダーシップの下で、「命だけは平等だ」という強力な理念のもとに職員一丸として乗り越えてきたのです しかしながら間違いがおこりました その設立の歴史の中で、組織が一人の偉大な人物のもの、その人物の商店のようなものと職員もみなすようになっていたのです

医療機関、特にその組織のように巨大化した組織は日本という国家の中で、実は完全に公共のものであり、今や設立者と言えど、その個人のものでは一切ないのです この重大な真実に皆気づかなかったのです 僕は今それを強く認識しています

ああ こんなこと「公け」にしてしまえば、どんな罰を受けるでしょうかね? まあどうなるかそれに身を任せるのも良いでしょう

いざとなれば純粋仮想世界のプログラミングの世界に埋没してそこで生きていきますから ああ でもそうなるとTAVIができなくなって特に日本人の患者さんがたくさん困りますね

インドの食事

インドの食事と言えば、「辛い」というのが印象でしょう 確かにそうですが、その辛さは、日本のカレー程ではありません 世界最強の辛さは、多分 わさびだと思います これはメキシコの辛さとか、色々な辛さを味わった経験から言えます

本日は、Gala Dinnerを欠席し、ホテル近くの中華料理店に行きました 確かに中華料理のようには見えるのですが、味は何を食べても同じです 多分インド人の繊細な味覚が我々には無いのでしょう インドの人々は、あの我々から見れば同じ味に感じる辛さ(とはいっても僕には物足りない辛さですが・・・)の中から味の違いを感じることができるのでしょう

多分これは、日本人がわさびをつけて刺し身を食べてもその魚の味の違いを感じ取ることがと同じ能力なのでしょう

味から世界の違いが見えたかな?

ガーァンッ

実は明日土曜日から水曜日までタイトなスケジュールでバングラデシュに慢性完全閉塞に対するPCIとTRIの普及のために、行く予定でした 現地の日本国大使館も動いて頂き、大使公邸での食事会も開催されるという それこそ日本国とバングラデシュの今後の友好にも寄与するはずでした
しかし、突然昨日、この予定そのものがキャンセルこととなったのです 急速に高まる現地の情勢不隠のためです
このように僕の外国訪問が現地情勢でキャンセルとなったのは今から15年ぐらい前、パキスタンで開催された国際学会に、日本から僕がリーダーで何人かの先生方を引き連れて訪問する予定の時以来です この時は、現地の情勢不隠に対して、僕の判断で中止しました 先生方にはそれでも行きたい、と言われる方々もおられましたが、僕は止めました これが正解だったのです 数日後軍事政権によるクーデターが起こり、外国人は少なくとも一か月間パキスタン国内から出国できなくなったのです
いかに誰でも喜ばれるような医療支援活動といえども国際情勢とは無関係ではありません その意味でも昨今の中国や韓国との関係は心配です もうこれから50年間はもとのような関係に戻らない、そのように思います