昨日の衝撃

昨日は CIT 2016のため北京に滞在していました 北京の空気はとても汚く、太陽がくすんで見えるのです

8:00AM – 10:00AMの Opening Ceremony and Sessionで one of the moderatorsとして壇上に並びました 壇上に並んでいるのは世界の Interventionをリードしている錚々たるメンバーばかりであり、そこに進歩著しい中国の力を感じます

このメンバーを日本の如何な学会でも招聘できるか? とてもできないと思います それが現在中国に後塵を拝している国となる危険がある日本の現状かも知れません

ところで、その時短帯にライブデモンストレーションは中国国家循環器病センター 阜外病院から3例送られました 実際には1.5時間で 3例です 一例目は左冠動脈前下行枝近位部の単純な病変に対するPCIでしたが、当然のことながらTRIで行われましたが、何と Made-in-China BRSが使われたのです サイズは 3.5 mm x 29mmでした 丁度昨日 US FDAが BVS (Abbott)を認可しましたので、まさしく象徴的な出来事でした この BRSは strut thickness = 100 miconであり、 AbbottのBVS = 150 micronよりも優れたものです 薬は Sirolimusでした Microportが造っているものです

壇上に並んだアメリカのエライ先生方は、”Chinese advance technology has quickly catch up and went ahead of the US technology.”とえらく褒めていました きっと投資もされているのでしょうね

次の症例は、右冠動脈のCTOでしたが、これは正直、「そんなPCIしては駄目でしょう」でした

そして三例目が、何と Venus Valveを用いたTAVIだったのです Venus Valveというのは Made-in-China Copy VALVE of Medtronic CoreValveなのです もうすっかり CoreValveのコピーなのです しかし、対象となった患者さんが、TAVIによる治療がもっとも困難な症例だったのです 70歳ぐらいの非常に重症な大動脈弁狭窄症であり、真の bicuspid valveでした そして、上行大動脈は瘤状に拡張し、大動脈径は50mmありました しかも、本当に severely horizontal heartなのです これを非常にうまく治療されました

うーん 日本は大丈夫か? 頑張らねば しかし、僕も歳だからなあ

事の真相

どうも昨日 uploadした事実は時に遭遇した事は、根が深い可能性があります 先週まで中華人民共和国では、その共産党政権で一番重要な全国人民代表者会議(全人代)が開催されていました 当然のことながらこの期間は中国政府によるネットの監視もきつくなり、多くのサイト(正確に言えば IP address)が遮断され、中国国内からはアクセスできないようになっていました この遮断は完璧に為され、例えば外国を経由してアクセスしようとしても弾かれてしまうのです

昨日もホテル(Hotel Intercontinental Beijing)の客室からアクセスした時も挙動がおかしいのです これはやはり大きな政治的集会の前後であり、中国政府によってアクセスが制限されていたと考えるのが自然なように思います

国家としてインターネットのアクセスを制限することに対して僕は必ずしも反対ではありません 例えばテロや殺人を助長するようなサイトがあったとすれば、それは国家の責任で排除せねばならないと思います ですから、今回の全人代前後の極度の制限に関しても、自分が中国人民でないのですから、とやかく言う立場ではありません ただし、日本で同様のことが為されれば、猛反対しますけどね

良く知られて実はほとんどの人が知らない事実ですが、中国以上にシンガポールではネットの検閲、制限が厳しく行われています ネットといえどもその情報伝達のためには、有線(電気ケーブルや光ファイバー、海底ケーブルを介した電話回線や、通信回線)あるいは無線(WiFi、衛星通信、無線電話・通信回線)によってしか情報を伝達できません シンガポールは地理的にマレー半島から海峡を隔てて存在していますので、地政学的に隔絶するのがたやすいのです それで昔からシンガポールではインターネットの検閲および制限が行われてきました

まあ日本のようにどんなサイトにもアクセス可能というのも少し問題なように思います こんな僕は保守的ですかね

うーん これは困りますねえ

CDNというのをご存知でしょうか?  Content Delivery Networkの略だと思います これは、インターネットで皆が使用する可能性の高いライブラリなどを配信専用に最適化されたサーバーから素早く皆に供給するために色々な会社がサービスとして行っているものです 有名なものとしては、Javascriptのライブラリである jQueryを配信する CDNがありますし、Twitter bootstrapというものも無くてはならいなサービスです

これらのサービスを利用して皆がインターネットのサイトを構築しているのです

ところが本日北京で更新したサイトを uploadした後、アクセスすると、どうも jQueryが動いていない、という驚くべき現象に遭遇したのです 自分で書いたコードを見なおしてみるとどうやら 以下の部分が関係しているようです

<?php
	if ($_SERVER['HTTP_HOST'] == 'localhost') {
?>
		<link rel="stylesheet" type="text/css" href="twitter_bootstrap/css/bootstrap.min.css">
        <link rel="stylesheet" type="text/css" href="twitter_bootstrap/css/bootstrap-theme.min.css">
		<script src = "javascriptlib/jquery-1.10.2.min.js"></script>
		<script src="twitter_bootstrap/js/bootstrap.min.js"></script>
		<script src="d3/d3.min.js"></script>
<?php
	} else {
?>
        <link rel="stylesheet" type="text/css" href="//maxcdn.bootstrapcdn.com/bootstrap/3.2.0/css/bootstrap.min.css">
  		<link rel="stylesheet" href="https://maxcdn.bootstrapcdn.com/bootstrap/3.2.0/css/bootstrap-theme.min.css" />
		<script src = "//ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/1.10.2/jquery.min.js"></script>
		<script src="//maxcdn.bootstrapcdn.com/bootstrap/3.2.0/js/bootstrap.min.js"></script>
        <script src="//d3js.org/d3.v3.min.js" charset="utf-8"></script>
<?php
	}
?>

これは何をしているのか? と言えば、テスト用の local serverで作動させる時には、localのファイルを読みに行かせ、インターネットにつながっている時には、CDNを読みに行かせ作動を最適化させようという工夫なのです

ところが、どうも else以下の部分、つまりインターネット接続時に CDNを読みに行っていない、というか読み込めないようなのです この国では Googleが接続できないのは有名な話なのですが、どうやら

//ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/1.10.2/jquery.min.js

で、CDNからの読み込みが弾かれているようなのです うーん困った問題です 従って、急遽ライブラリの読み込みを localから行うように変更しました まあ、それで作動はきちんとするのですが・・・

そして再び D3.jsを用いて登録症例数週毎推移をグラフとして表示する部分も uploadしました こんな風になるのです グラフをクリックしてね

graph.gif
graph.gif

ClinicalTrials.gov

大連を 13:10発頃の全日空便で出発し、成田到着は 17:00頃になっていました それから大森の寿司屋さんに行き、そこで 3時間ぐらい時間を潰し、そして現在は羽田空港国際線ラウンジにいます

これから JALサンフランシスコ便でアメリカに飛ぶのです

それにしても今回 ClinicalTrials.govにアクセスして、これまでの当方で行っている臨床試験の事前公開登録情報にアクセスしました

その結果、驚くべきことにほとんど updateされていなことがわかったのです これはまずい 至急 updateせねなばなりません

 

14年ぶりの大連

10/10土曜日には中国大連の大連医科大学第二病院を舞台に第三回 Greater China TRI meetingを開催しました この会は、僕と台湾高雄の呉先生が主導して台湾、香港・マカオ、中国を持ち回りで年一回開催し、TRIの普及とその限界に挑戦するというコンセプトで行ってきました

これまで大連には多分今回で三回目の訪問でしたが、何しろ前回は 2001年であり、すっかり街並が変わっていることに驚きました しかし、大連はあいもかわらず美しい年です もともと日本により作られた、と言っても過言では無い街ですが、それだけに歴史的な経緯があり、気をつけねばなりません

前回の訪問時の写真が出てきましたが、この写真を見ると、14年前の僕は精悍でしたねえ

Dr_Dalian_Central Hospital
Dr_Dalian_Central Hospital

昨日は朝一番に院長先生より Visiting Professorの称号を授かりました そして 9:30AM頃より僕の症例が始まりました 右冠動脈のCTOであり、bi-radial 6Fr で入りました ガイディング・カテーテルの engageが難しく、またbackupが弱く苦労しましたが、retrograde + reverse CARTにより綺麗にしました

そして、講義の後、引き続いて二例目のCTOだったのですが、他の先生方の手技が大幅に遅れ、結局僕の二回目の手技は最後に回されてしまいましたが、これも終了したのです

With Professor Qu
With Professor Qu

そして本日は成田に戻り、そのまま羽田に移動して San Franciscoに飛ぶのです

明日より TCTがあり、僕は二つの発表と Press Conferenceに参加です 忙しい

今から大連へ

今朝早朝自宅を出発し成田エキスプレスの中にいます これから久しぶりに中国に出かけます 今回は久しぶりの大連です

明日土曜日にCTOが二例ライブで待っています 何だかなあ という感じですが、日曜日には成田に戻り、そのままサンフランシスコに出発です 来週は TCTがあり、そこでも盛りだくさんのスケジュールに追われます

なかなかやるべきこと、やりたいことができません

それでも昨日は重要な打ち合わせが午後から夕方にかけてあり、そして深夜受信したデータに基づき成田エキスプレスの中で HTML fileおよび CSS, JavaScript filesを修正し、そして先ほど uploadしました 苦労の末の uploadです

皆様方是非とも http://www.kamakuralive.net/ をご覧下さい

苦難の末ようやく復旧

苦難の末ようやく復旧しました 都合48時間費やしました 何の話かと言えば、僕の愛機 MacBook Proがダウン寸前となり、新たに購入した MacBook Pro (現在入手できる最高スペックのもの)に全てのデータを移行する作業に思いの外手間取った、ということです

さて、3/21 (SAT)では、かれこれ2年ぶりとなる北京で、いやいや2週間前にも行ったのですが、その時は会合が目的であり、とんぼ返りだったので、それを除いての話ですが・・・、安貞医院においてライブデモンストレーションを行いました もちろん CIT (China Interventional Therapeutics)という学会での話です もちろん事前には症例について聞かされておらず、14:00からの transmissionに向けて、13:00頃に病院に行ったのです(午前中はみっちりと rolesが入っていました TAVI, TRI) そして、症例を紹介して頂きました

症例は、他院において、不成功に終わった左冠動脈前下行枝の慢性完全閉塞症例であり、慢性完全閉塞は左冠動脈前下行枝近位に存在し、長さ30mm程度で石灰化高度な病変でした

とても順行性には無理と判断し、一本可能性の高い中隔枝を介する Primary Retrograde Approachを選択したのです この戦略は功を奏し、放映開始前の 13:45にはもうワイヤーが慢性完全閉塞をクロスし、順行性ガイディング・カテーテル内に入り、後は型の如く、という流れとなりました しかし、しかし、しかし・・・

何と、Corsairが全く慢性完全閉塞を通過しません このため、Corsairにトルクを加えたのですが、もちろん、順行性ガイディング・カテーテル内でワイヤーに対してバルーンでアンカーをかけているのですが、全く通過しません このため、Corsair抜去し、Finecrossないし、1.0mm balloonを使用しようとしました そこでCorsair抜去を試みたのですが、何と左冠動脈前下行枝の慢性完全閉塞部分に食い込んだまままったくびくともしません ワイヤーを抜去しようとしてもワイヤーもびくともしません これには少し焦りました

順行性に Conquers-Pro12により慢性完全閉塞部分周囲をつっついたのですが、石灰化が強く少しもワイヤーは刺入できません

これは緊急手術か? と思い、思い切って、右冠動脈逆行性ガイディング・カテーテル、Corsair、ガイドワイヤー一体に引っこ抜いたところ、心臓が反転しそうな程強くテンションをかけたところ、ようやくスッポ抜けました すぐに右冠動脈内にガイドワイヤーを挿入し、右冠動脈が閉塞する事態に備え、それからCorsairを点検したところ、先端部分が完全に twist市、ガイドワイヤーも噛みこんでいたのです!!! あああああ 危なかったー

既にこの時点で transmission開始され、座長の Alain Yang先生達皆大興奮でしたよっ 僕は冷静に受け答えしながら、淡々と再び逆行性アプローチを開始し、さっきの中隔枝は既に解離のため通過できないため、そらに末梢に中隔枝をクロスしましたが、この中隔枝は Corsairでも、Finecrossでも通過できず、1.0mm balloonにより中隔枝拡張して通過しました 今度は Finecrossが簡単に慢性完全閉塞を通過し、後は型の如く行い中継時間内の14:45には見事に成功したのです この中継を見ておられた先生方は皆大満足でした

僕も二年ぶりの北京でのライブデモンストレーション手技がうまく行き満足でした この日の夜は これも4年ぶりぐらいの中華海鮮料理「万龍州」でたらふくおいしい魚を食べました

そして、ホテルに戻りなり、MacBook Proの Timemachineによる完全 BackUpに挑みました 時間が足らず戻りの羽田行き飛行機の中でも行いました

そして、羽田に到着するなり銀座の Apple Store直行し、新しい MacBook Proを入手、そして自宅に戻ってから、この新しい MacBook Proに TimeMachineからのリカバリーを試みました

この顛末はまた・・・

昨日はスレンダーライブデモンストレーション

昨日は 9:30AMより札幌の勤医協中央病院でスレンダー・ライブデモンストレーションが開催さました

僕は二例目の術者であり、札幌東徳洲会病院の片桐君が助手をしてくれました 彼は4月から北大医局に戻り、そのまま砂川市立病院に行きます これまで部下として働いてくれてきたのに残念です また機会があれば一緒に仕事できれば良いですね

さて、症例ですが左冠動脈前下行枝近位部の慢性完全閉塞でした 順行性に行けるか行けないか判断が難しい症例で、両側橈骨動脈より5Fr guiding cathetersで入りました

微妙なワイヤー操作により順行性に通過し、その後ステント植え込み、そして対角枝とのKBTをして終了しました 手技時間一時間余りでした

昨日は千歳便は満席が続いていました 恐らく春節明けで、中国からの観光客が大挙羽田経由で帰国されるためと思います そのため、14:30発の確保されていた便で羽田に戻りました

大船で、MIRAというイタリア料理のレストランに行ったのですが、価格も手頃であり、味も美味しいし、若い従業員の方々も感じが良いし、雰囲気も良いし、いい店を見つけました

そして、本日は久しぶりに北京に入ります 夜ある人と会食するのが目的です そして明朝羽田に戻り午後外来診療するのです

初めてのアモイ (廈門)

昨日は早朝鎌倉を発ち、成田空港よりANAのアモイ便で中国福建省アモイ市(廈門市; Xiamen)に来ました 到着したのは既に 14:00でした 日本を出発する時に衝撃的で信じられないことが発覚し、どのように心を鎮めるか、それのみに集中していました

空港より廈門市第一病院に直行し、既にPCIをこれから始めるには時刻が遅すぎるため、院内で講演のみを行いました

アモイはかつてイギリスに占領され、その面影が街の至るところに残っています(とは言っても街を回った訳ではないのですが) 現在は占領下時代の多分苦しい歴史もその現在のエキゾチックな街並に飲み込まれ、平和な時が刻まれています

時代の流れに逆らって自分が壊れそうになりながらの瀬戸際で頑張ることもできるし時には必要でしょうが、時代の流れに飲み込まれ、それと共に流されて生きるのも幸せの一つのあり方かも知れません 昨日の一日でそのようなことを考えるようになりました

もう時間がありません これから台湾にフェリーで渡ります

本日のライブデモンストレーション

本日は朝からとても忙しく過ごしました 寝不足で朝からとても辛かったのですががんばりました

ます、 7:00AMより DRAGON Trialの Steering Committeeを開催したのです、今後どのように登録を促進するか? それについて core membersのみで話し合いました

そして、その後 moderatorをして、それからちる治験の核となる問題について数名で議論し、改良すべきはすることを申し合わせました

その後、昼食をとり、3:00PM過ぎに 301病院にライブデモンストレーションのため出かけました 301病院というのは、俗称であり、正式名称は中国人民解放軍総病院、英語では PLA General Hospital or Military General Hospitalと呼ばれる病院であり、中国人民解放軍に属する病院の中のトップに位置する病院であり、あの鄧小平も長らく入院して最後を迎えた病院です。今回、その病院でライブデモンストレーションを行うことにこれまでの長い中国での医療支援活動が報われた気持ちがしました。もちろんこの病院を訪問するのはこれが4回目ぐらいなのですが、何しろ今の微妙な日中関係の中で、国防を担当する軍の中枢病院に日本人として入り、ライブデモンストレーションで手技を行うのです。ふつうあり得ない話なのです。

渋滞もあり、カテ室に着いたのは 4:00PM前になっていました。僕の放映予定は 5:00PMからでしたので、すぐに手技にとりかかりました 症例は 70歳の男性で 2週間前に不安定狭心症のため入院し、左冠動脈回旋枝に対して薬剤溶出性ステントが植え込まれ、その時に右冠動脈の慢性完全閉塞が発見されました 患者さんは 10年前から労作性狭心症があり、この慢性完全閉塞も 10年ものと推定されました

当初はレトロで入ろうと思ったのですが、何を考えたか、順行性からスタートしました 意外やワイヤーがクロスし、右冠動脈末梢に抜けましたが、それから 1.25mm, 1.0mm balloonをトライしてもまったく通過しません Corsair/Finecrossもしかりです

Tornusは無く、子カテもありませんので、とりうる手段としては、側枝アンカーか、レトロと組み合わせて Traction anchorをかけるぐらいです 順調に進んでいたので、単なるアンカーでなく、レトロに移行しました しかし、予想に反し、中隔枝通過が困難でした ようやくワイヤーは抜けたのですが、とても traction anchorをかける余裕はありませんでした そこで、右室枝に対してアンカーをかけ、バルーンが通過し、最終的には薬剤溶出性ステント3個を植え込んで成功裏にしかも、早いスピードで終了しました

やはりこのような状況の中で 301でのライブデモンストレーション、不成功で終わる訳にはいきませんでしたので、安堵しました

それから、夕食を楽しくとり、本日は疲れましたので早めに部屋に戻り寝ることにしました