久しぶりの バンコク

何と前回タイを訪問したのは 2013年2月16日のことでした ですからいつの間にかもう5年半も訪れていなかったのです

今回は、Wasan先生よりのお招きにより CIAT (Cardiovascular Intervention Association of Thailand)という学会ライブにお招きに預かり、久しぶりにバンコクを訪問しました

バンコクの交通渋滞はアジア最悪、世界最悪と言われて久しかったのですが、その後高速道路整備、近郊電車網の整備のお蔭で前回訪問した 5年前には相当に渋滞が改善していました しかし しかし今回は空港から市内ホテルで学会場であるCentara Grand at Centraworldまで30Kmぐらいにも関わらず 2.5時間以上かかりました 大渋滞です また、とにかく見た目景気がすごく良い雰囲気であり、街を歩く人々も若く、これからますます発展するように見えました またこれまで以上に日本語が街に溢れ、色々な日本から進出した店やレストランもたくさん目に付きました

便利な電車網

街の中心には高架上を近郊電車が走っています これはとても便利な交通機関であり、このように渋滞がひどいと特に役立ちます まあ日本で言えば地下鉄ですが、日本の地下鉄ほどには路線が緻密ではありません

CIATはこれまで毎年開催されていたらしいのですが、これまでは一日限りであり、外国からは演者などを招聘されてこなかったということですが、今年から二日間の日程となり、また外国からも演者や術者を招聘するようになったとのことです 今年の目玉は Serruys先生でしょうか 日本からも僕の見た限り5名ぐらいの先生が招聘されていました

CIAT開催直前

そういう訳で今年は 9回目だそうです 僕は土曜日24日の Opening Ceremonyに引き続いて特別記念講演をしました 内容はTRIの発展と Distal Radial Approachについてでした

タイ料理は非常に辛いものがあることで有名ですが、ビーフンを用いた辛い麺はなかなか満足の行く辛さでした

辛い麺

バンコクの街は高層ビルが立ち並び経済発展が伺えます

バンコクの高層ビル街

そして日曜日 11月25日は 9:00AMにホテルロビーにお迎えの車が来て、そのまま ChulaLongKon病院に向かいました 僕が知っているこのタイ国随一の大学病院はまだ建て替え前のものであり、新しくなってからははじめての訪問でした カテ室は 6室あるそうです

僕に与えられた症例は 80歳のものすごく小柄な女性でした 数週間前に前壁の非貫通性急性心筋梗塞を起こし、左冠動脈前下行枝近位部に対して薬剤溶出性ステントが植え込まれました そしてこの時に右冠動脈中部で長い慢性完全閉塞が発見され、本日の標的病変はこれでした 事前に何の症例情報も無く、今朝初めてどのような症例であるかシネを見ました 右の経大腿動脈的冠動脈インターベンション + 右経橈骨動脈的インターベンションで両側 7Frで入ったのですが、左冠動脈にはガイディング・カテーテルの挿入が困難であり、かなりのきつい角度で何とか入りました

まずは順行性から開始したのですが、Gaia-3rdにより慢性完全閉塞部分を超えることができたのですが、ものすごく硬い病変でした そしてワイヤーはそのまま血管外に抜けました このため、左冠動脈からの逆行性アプローチを開始したのですが、狙った中隔枝はヘアピンカーブ状にLADより分岐し、その選択には高度なテクニックが必要でしたが、何とか突破しました 秒間0.1mmぐらいの回転を加えた押したりひいたりの操作により困難な屈曲を超えました これは本当に難しい高等テクニックです そしてようやく中隔枝を超え、ワイヤーは右冠動脈末梢から近位部向かって進みました ここでマイクロカテを進めるのですが、丁度中隔下縁の激しく収縮する部分が屈曲部にあたり、その部位の通過には Corsair-Proが必要だったのです この動きからひょっとしてこの部位で中隔枝の破裂が起こる可能性があると考えましたが、続行しました

そして順行性と逆行性を Gaia-3rdで組み合わせ、ようやく逆行性にワイヤーが順行性ガイディング・カテーテル内に挿入することができました 次の操作としては当然ながらガイディング・カテーテル内でのバルーン・アンカーであり、それを行うことにより逆行性に Corsairを順行性ガイディング・カテーテル内に持ち込めました しかし、順行性ガイディング・カテーテルがなかなか 右冠動脈に対してco-axialに入らず、この結果 Corsairはその先端部分のみがかろうじて順行性ガイディング・カテーテルに入ったのです

ここで、RG-3に置換するのはこのポジションを失うリスクがありましたが、新調に行い、これでもう勝利は確信したのですが、RG-3を逆行性に入れていく途中で抵抗を感じました そして全く進まなくなったのです、RG-3を透視で追うと、何と順行性ガイディング・カテーテル内部先端が折れ曲がりそこで進まなくなっているのです、そこで、このRG-3を道標として Corsairをもっといい位置、順行性ガイディング・カテーテル内に十分に進め、その位置で RG-3を抜去して新しいRG-3を導入しようとしたのですが、今度は RG-3が Corsairより抜去できないのです それで、Corsairごと左冠動脈まで抜去しようとしたのですが、何と逆行性ガイディング・カテーテルが左冠動脈内に引き込まれるのみで抜去できないのです これは大変です 実はここで中継が時間の関係で終了しました 聴衆の方々は一番重様な部分を見ることができなかったのです だって実に僕のカテ室の開始時刻は前の手技がずれ込んだため遅れに遅れ 11:00AM頃手技開始となったのです それで 12:00に shutdownですからそもそもが中継完了するのは無理です

結局色々やって何とか CorsaitをLAD内まで抜去することができ、そこで右冠動脈から造影したのですが、慢性完全閉塞通過部分には Corsair通過の道ができていましたが、十分に造影されませんでしたので、左冠動脈の造影をしたところ、やはり懸念していたように中隔下縁で中隔枝が破裂していて瘤状になり、その部分で右心系に交通していました そしてそこで、新たに順行性に既に Corsairで形成された道を通してワイヤーを順行性に右冠動脈末梢に通過することができました これでようやく終了できるか と思ったのですが、そこでLADより Corsairを抜去したところ、何とLAD近位部で完全閉塞となって、血圧も低下し心停止状態となりここで心臓マッサージ開始、エコーでは心タンポナーデは否定され、このLAD閉塞が原因の血行動態破綻と考えられました 僕としては何が原因であれ、LADに再度ワイヤーを順行性に通過させなければ何もできない、と考え、皆がバタバタ色々な処置をしてくださっているのを尻目にワイヤー手技を続けました 透視で良く見るとLAD近位部の以前植え込まれたステントがひしゃげているのが分かりました 結局、原因は左冠動脈ガイディング・カテーテルが引き込まれて奥に入り込み、この時にステントも損傷し、これによりLAD近位部で蓋されたものと考えられました またこの時点で逆行性 EBU3.0 7Frが左冠動脈主幹部を損傷したものと考えられたので、JL3.5に交換したのですが、この時誰も気づかなかったのですが 6Fr GCが出されたのです

そこからはワイヤリングの絶妙なテクニックを自分で引き出しました 口では表現できないのですが、とにかく絶妙なワイヤーに対する回転と押し引きなのですが、それを続けました とても成功するとは思えなかったのですが、突然ワイヤーがスーッとLAD末梢まで通過したのです そこから 1.0mm balloonが何とかステント近位部を通過し、拡張するとバースト、ついで 1.5mm -> 2.0mm -> 3.0mmとバルーンサイズを上げていき、何とかIVUSに持ち込みました IVUS解説は帝京大学の興野先生が詳しくして下さいましたが、明らかにステント近位部が血管壁に数ミリに渡り押しつぶされていたのです そこで新たに左冠動脈主幹部からLADにかけてステントを植え込もうとしたのですが、全く通過できませんでしたので、LCXをワイヤーで保護しながらGuidezillaを入れようとしたのですが、当然のことながら 6Fr GC内に側枝ワイヤーを入れた状態ではGuidezillaを入れることはできません 何回か入れようと試み、ようやく「あっ、これは 6Fr GCではないの」と気がついたのです

それで今度は右冠動脈に対してバルーンで拡張し、薬剤溶出性ステントを2個植え込み、右冠動脈の慢性完全閉塞開通部分を確保し、右橈骨動脈からの 7Fr AL1.0SHを抜去し、こちらから 7Fr JL3.5を左冠動脈に挿入し、ようやく Guidezillaの助けを借りて左冠動脈主幹部からLAD近位部に薬剤溶出性ステントを植え込み、これでようやく安定したのです 患者さんはこの間に気管内挿管したりしましたが、リカバーしました ものすごい症例でした

興野先生と
終了作業中

この手技が終了したのは 13:30頃になっていました 朝食も食べていなかったので、それからバンコクに来た時には必ず訪れている Seafood Marketに行き遅めの昼食を摂りました

Seafood Market

いやあ今回はものすごい体験をしました 今回の注意点としては、やはり体格が小さくガイディング・カテーテルの挿入困難な症例は合併症を起こしかねないので本当にPCIの適応であるか否か十分な検討が必要である、ということです そして、合併症に対しては術者として常に冷静に状況を判断し、最適な手段を講じるようにせねばならない、そのように改めて思いました

昨日は東京西病院での院内ライブ

昨日は久しぶりに東京西病院をPCI手技のために訪問しました この病院では 堂前くんが皆を引っ張っておられ、僕も何回か訪れたことがあります とても頑張って来られたのです

前回PCIのために訪問したのは何と 2012/DEC/27でした もう既に6年間経過しているのですね 時の流れに驚きました

カテ室には近郊のインタベの先生方が数名来られ、足利先生に imagingの解説をして頂きながら手技を行わせて頂きました

開始は 14:00過ぎからでしたが、 18:00に終了し、その後 立川駅周辺で会食いたしました 結局自宅帰宅は 12:00 midnightとなり、疲れました

東京西病院には新しい Siemensの Hybrid Systemが導入されたのですが、部屋も広く、マシンのレイアウトも素晴らしく、もちろん画像そのものも奇麗で驚きました この部屋で早くTAVIなどの治療が開始できるようになれば良いですね

今週はPCIに明け暮れ、そして行者になった

今週は新たな薬剤溶出性ステント治験や、Impellaを用いたCHIPによる治療、そして外来診療に明け暮れました 本当に忙しく自分の残された貴重な人生としての時間をどんどん費やしてしまいました

本当にこんなことでいいのだろうか? さらには MitraClipによる治療、これは大分と早く治療できるようになり、そんなには自分の人生の貴重な時間を費やしてはいませんが、まあTAVIに関しては既に部下に任しても全く問題ありませんので このような時には関わらないようにしていますし

そして昨日金曜日 11/09は伊勢志摩ライブで術者をさせて頂きPCIをまた行ったのです 何時もは土曜日の朝、あるいは金曜日の遅くに松坂に入るのですが、今年は行者としての修行がありましたので、金曜日午後遅めに松坂に入りました

そしてまずは講演を一つ行い、それから実際の症例治療に移りました 意外にもロータプレーターが必要となりましたが、結果的には満足の行く出来で治療が終了したのです この時点で 16:30ぐらいでしたが、すぐに松坂のホテルに向かい夕食を食べてバタンキューでした やはり疲れが溜まっているのですね

しかししかし結局 2:00AMに覚醒して、それからは一睡もできず本日に至ったのです

さて本日は自分の老境に向いつつある肉体を顧みずに無謀にも行者修行に挑んだのです

ここ伊勢にはものすごい昔から修験者が修行を行う聖域としての山があります 本当の意味での山伏が修行に入る山です その山が現在も残っていて、それは麓のお寺により管理されています その寺は 「伊勢山上 飯福田寺」というお寺であり、まだ40歳前後の住職さんが管理されています 飯福田寺というのはなかなか読めないと思いますが、「いぶたじ」と読みます

僕がこの寺と、その修験の場所を知ったのは、やはり伊勢山に当時は存在していた萎びた蕎麦屋さんに行ったからです それは丁度一年前のことでした

それからこの西暦 701年、つまり 1,300年前に開山した修験の山で少しでも修験者、行者に近付こうと、今日この日を一年間待ったのです

CCTで日本国内初の経皮的僧帽弁接合不全修復システム(MitraClip)ライブデモンストレーション

本日は日本のインターベンションの歴史の中でも格別な日でした それは仙台厚生病院より神戸の CCT会場に経皮的僧帽弁接合不全修復システム(MitraClip)のはじめての日本国内ライブデモンストレーションが中継されたのです 非常に手際よい治療が行われました

このような機会に座長の一人として立ち会えたのはとても光栄であり嬉しく思いました

さて CCTではすっかり自分自身は冠動脈のspaceから遠ざかってしまいました しかしながら治験関係の集まりがいくつかありなかなか開放されません 本日はまた鎌倉ライブデモンストレーション実行委員会が夜に開催されますので遅くなりそうです

今は空いた時間で鎌倉ライブデモンストレーショントップページ兼内容作成のためのプログラムの手直しをしています まだ頑張らなければ

最後の日韓友好TRIセミナー

昨日土曜日6/02は第12回日韓友好TRIセミナーを札幌東徳洲会病院心臓センターを舞台に開催させて頂きました 今年も14名の Interventional Cardiologistsが韓国より参加し、日本からは5名の先生方にご参加を賜りました

この会は日韓友好を促進すると共に、TRIを広く普及する目的で特定非営利活動法人ティー・アール・アイ国際ネットワーク主催で開催してきました 既に12回を迎え、この会の役割は十分に果たし、そろそろ幕を引く時と判断しました そして今回の Opening Ceremonyにおいて “This will be the last meeting for this seminar”と宣言しました

実際の会は、札幌東徳洲会病院に新しく据え付けられた Siemens ARTIS-Zを用いて病院会議室を会場に行われました 第一症例は 9:00AM start、もともと二例の慢性完全閉塞症例、一例の左冠動脈主幹部病変、一例の冠動脈重度石灰化病変の患者さんが用意され、9:00AMより開始してぶっつづけてで縦に行えば、15:00までに終われるか否か? と思える感じでした

でもこの日は僕すごく乗っていました あっという間にこの4症例を成功裏に終了して、12:00過ぎには終わってしまいました もう一例臨時で僧帽弁狭窄症に対する経皮的経僧帽弁的交連裂開術 (PTMC)が準備されていて、この治療は 15:30頃からできればいいな と予定されていたのですが、その症例を繰り上げることにしました しかし、問題はPTMCのための井上バルーンが札幌に届くのが 13:00ということだったので、結局その到着を待って行い、これも巨大左房であり、しかも過去にステロイド予防投与にもかかわらず造影剤ショックで心停止になった既往があるため、ゼロ・コントラストで経食道心エコー法無しで中隔穿刺を行い、僧帽弁拡張をしました そして非常に辺在性石灰化僧帽弁であったため、そして体も小さな方であったため、23mm程度でPTMCをして良好な結果となりました

結局会は大成功に終わり、特に韓国の先生方は非常に満足され、この会が最後となることをとても残念に思われていました

それはそうと今回の札幌で変わった店を見つけました

蕎麦 さとやま

それはれっきとした蕎麦屋さんの「さとやま」という店です 全て蕎麦は店主が石臼で精錬し、それを店の中で手打ちで打つ、というとても本格的な蕎麦屋さんです しかし、変わっているのはそのメニュー内容です もちろん通常の蕎麦メニューもあるのですが・・・・

激辛カレー蕎麦

雰囲気的には札幌発祥のスープカレーを蕎麦にかけたものですが、色でわかるように激辛であり、しかも山椒もたっぷりはいっています 値段も結構しますが、一度は味わって下さい えっと場所は札幌市の苗穂です

EuroPCR2018

そうそうもうすっかり昔のことのように思えていましたが、先週はパリにいて EuroPCR2018に参加していたのでした

5/20 (SUN)の 0:10AM羽田発のフランクフルト行き ANA便で飛び、フランクフルトで乗り換えて、5/20 9:00AM頃にパリ着、そのままホテルに入りました

そして 5/20 14:00 – 17:00 TokyoValves 2019の準備委員会 (Preparatory Meeting)に参加したのです

翌日月曜日は色々な治験の会合があり、5/22 (TUE)と翌日の 5/23 (WED)と EuroPCR2018に参加し、そして 5/23 20:00発の ANA便で帰国して 5/24(THU)の夕方に鎌倉に戻ったのです

EuroPCR2018の間も色々な roleがあり、Opening Ceremonyの予行演習を 1.5時間かけて二回もされられるのです ヨーロッパ的ですね こんこと参加者の大多数は知らないのですよね

Opening Ceremonyの予行演習

また Opening Ceremonyでは壇上に並びました 2,000名は入れるという大会議場で開催された Opening Ceremonyは例年満員の人であふれかえるのが壇上から見渡せるのですが、今年は半分ぐらしか席が埋まっていませんでした

大会議場壇上で
半分も埋まっているかな?

こればやはり強化された公正競争規約の影響と思われます

5/25 (SAT)は土曜日でしたが、TAVI Proctors’ Meetingがありそれに参加しました そんなこんなであっという間に時間が通り過ぎて行きました

CDMXでのPCIデモ

この連休を利用してメキシコの首都、メキシコ・シティーにおります メキシコ・シティーは通常 CDMXと称します これはスペイン語で Ciudad de Mexicoの頭文字であり、メキシコの首都という意味です

これまで何回も何回も CDMXには来ています 一年前からは ANAが直行便を開設したので比較的楽に飛んでくることが可能です 去年の2月にはこの路線の開設便に搭乗する機会がありました

さてここ数年間は JICAと一緒にメキシコさらには中南米にTRIを普及するために活動してきましたが、その主な舞台は、ICN (Instituto Nacional de Cardiologia: 国立心臓病センター)でした この病院は名前の通り巨大な循環器専門病院ですが、ここを舞台にTRIを普及しました 実際僕が普及活動を開始する前にはTRIのメキシコでの普及率はかつてのアメリカ並み、つまり 5 – 10%でしたが、現在ではTRI普及率は 60%程度にはなっていると思います

どんな国にも内部対立・政治的対立が存在します メキシコは現在トランプ政権による排メキシコ運動による経済的被害を受け、さらには反トランプの機運が国民全体に盛り上がり、これまでの政権が総選挙で大きく変わろうとしています そんな中、ICNの果たす役割は大きいのです

しかしながら、メキシコは IMSS (Instituto Mexicano de Seguro Social:メキシコ社会保険公社)という通常の民間労働者を対象とした国民保険制度が医療をカバーしています そして通常救急を含め、ほとんどの患者さんは IMSSが運営する病院を受診します 急性心筋梗塞もしかりです 従って、循環器分野では ICNと IMSがある意味対立しているのです また、IMSSは民間のもの、ICNは国立なので国のものという意識もあるようです

IMSSはメキシコ全土に 10ぐらいの First Class病院を開設・運営しているのですが、その中心に存在するのが CDMXにある XXI Century National Medical Center, IMSS (Centro Medico Nacional Siglo XXI, IMSS)という病院です 日本語では 21世紀国家代表IMSS病院といったものでしょうかね 何でも街日50台の救急車が救急患者さんを運び込んでくるとのことでした

そして今回はこの病院を舞台にTRIのライブおよび JICAと共同でTRI普及活動を行っているのです つまり、2つの病院を舞台に共同でライブを行うのです これは歴史上あり得なかったことでとても画期的なことです

さて 5月 04日金曜日には朝から二例をTRIで治療しました 一例目は 70歳くらいの女性患者さんでしたが、左冠動脈主幹部の三分岐に90%超の狭窄を有し、左前下行枝近位部にも 99%狭窄が対角枝分岐部にある患者さんでした 色々なことを考え右TRIにより 7Fr guiding catheterを挿入し、開始しまた 左前下行枝近位部より治療を行ったのですが、当初 1.5mm balloonも通過できず少し慌てましたが、無事DESを4個用いて治療しました 完璧な出来上がりです

次の症例は 65歳の男性であり、右冠動脈に対して急性心筋梗塞時にDESが2個植え込まれ、今回は左冠動脈主幹部、左冠動脈回旋枝、左前下行枝の高度狭窄の患者さんでした 右橈骨動脈は微弱でしたが、思い切って右TRIで開始しまた 穿刺は一発で入り、順調に進むかと思いきや 右鎖骨下動脈が大動脈アーチの遠位より分岐し、左冠動脈のガイディング・カテーテル挿入が著しく困難であり、ようやく 6Fr AL1により何とか引っ掛けました しかし、その後のバックアップは全くとれず苦労しましだ、結局この患者さんも 4個のDESを植え込み終了しました メキシコの若い先生方はとても流暢な英語を喋られます すごく奇麗な英語です さて、月曜日には ICNと共同でライブを行います 頑張りますよ

IMSSの循環器内科の皆様方と記念写真

Slender Clubライブ一例目終了

昨日は湘南鎌倉総合病院から品川プランスホテルで開催されている Slender Club Tokyo in 2018へのライブ症例中継の日です

これまで僕自身はこの病院からもたくさんのライブを全世界に向けて飛ばしてきましたので、特に緊張することも慌てることもありません そういう意味では、よく議論になっているライブ中継の欠点、つまり — 術者やスタッフが緊張してしまい、普段の実力を出せなくなり、その結果、患者さんに不利益となる — ということからは僕自身そしてコメディカルも含めたスタッフは無縁です

逆にこのようなライブでは会場におられるたくさんの全世界の expertsの貴重な意見を真摯に聞ける、その結果 より良い治療を行える可能性が高まる、そのような利点が際立ってきます

まあそんなこんなで自分の割当分の患者さんは無事成功裏に二例治療することができました 特に一例目の方は非常に危険が予想される患者さんであり、あまり調子に乗って(つまりライブという環境の中で他の人の行け、行けという意見に押されて)攻めすぎると危険な事態に陥る、そのようなことが僕の誰よりも多くPCIをしてきた人生の経験から感じていました 結果は、押しすぎずある妥協点で終了し、手技は成功し、治療の目的は達成し、かつ無事に終了しました

ここいら辺のPCIというかどんな治療にも共通するであろう真実をどれぐらいの人々、特に若い先生方に理解して頂けるは? 言葉では伝えにくいものがありますね もうかれこれ 30年ぐらい前になりますが、そう昭和の終わりに、日本のとても偉い方が腹部臓器の悪性腫瘍となられ、某国立有名大学の外科の教授が根治手術をされたのですが、明らかにその手術は限界を越えたものだったと思います もちろん僕は腹部外科手術に詳しくありませんので、間違っていたらばすみません 何れにしてもその方は手術を契機に亡くなられました そんなことをどうしても思い出します

さてさてそんなことを考えながら本日は朝から昼のdutyまで懸案のプログラミングにとりかかっています 昨日来「あれ? 何で?」ということがあり、その疑問にすっかり取り憑かれ、どうすればこの疑問を解消できるか? そんなことに悩みながら座長をしたりしていたのです

結果的に解決しました これまであまり深く考えずに慣習に則ってやってきたからこんな事態に直面したのですね 反省です こんなことはこれまで jQueryを使い始めてから、ですから 10年ぐらい前から何回も何回も知っている筈のことだったのです 分かりやすくプログラムで書きますね

<!doctype html>
<html>
  <head>
    <title>TEST PROGRAM</title>
    <meta charset="utf-8">
    <script src="https://ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/3.3.1/jquery.min.js"></script> 
  </head> 
<body> 
<form action="http://www.kamakuraheart.org/wordpress/" method="post"> 
<button type="submit" id="btn">ブログに飛ぶ</button> 
</form> 
<script> 
$('#btn').on('click', function() { 
    if (!confirm('本当にブログに飛びますか?')) { 
        return false; 
    } else { 
        location.href='http://www.kamakuraheart.org/wordpress/'; 
    } 
}); 
</script>
</body> 
</html>

これは勿論動作します しかし、次のプログラムは動作しません

<!doctype html>
<html>
  <head>
    <title>TEST PROGRAM</title>
    <meta charset="utf-8">
    <script src="https://ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/3.3.1/jquery.min.js"></script> 
<script> 
$('#btn').on('click', function() { 
    if (!confirm('本当にブログに飛びますか?')) { 
        return false; 
    } else { 
        location.href='http://www.kamakuraheart.org/wordpress/'; 
    } 
}); 
</script>
  </head> 
<body> 
<form action="http://www.kamakuraheart.org/wordpress/" method="post"> 
<button type="submit" id="btn">ブログに飛ぶ</button> 
</form> 

</body> 
</html>

何故でしょうか <script></script>の位置に注目して下さい jQueryが対象としているオブジェクトは ‘#btn’ですが、それは DOMでは <button></button>の中で id = ‘btn’として指示されているものです

つまり、この作動しないプログラムでは、jQueryが id = ‘btn’というオブジェクトを探しに行っても、未だ DOMの中に読み込まれていないので、jQueryは分からないのです もちろんhtmlも上から順番に読み込まれます

では次のプログラムはどうでしょうか?

<!doctype html>
<html>
  <head>
    <title>TEST PROGRAM</title>
    <meta charset="utf-8">
    <script src="https://ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/3.3.1/jquery.min.js"></script> 
<script> 
jQuery(document).ready(function() {
  $('#btn').on('click', function() { 
      if (!confirm('本当にブログに飛びますか?')) { 
          return false; 
      } else { 
          location.href='http://www.kamakuraheart.org/wordpress/'; 
      } 
  });
}); 
</script>
  </head> 
<body> 
<form action="http://www.kamakuraheart.org/wordpress/" method="post"> 
<button type="submit" id="btn">ブログに飛ぶ</button> 
</form> 

</body> 
</html>

これはきちんと作動します 何が変わったのでしょうか? jQueryによるプログラム(スクリプト)全体が jQuery(document).ready(function() {})で括られていますね これが意味するところは、htmlのプログラム全体が読み込まれて DOM解析が終了するまで jQueryに待ちなさい、ということを指示しているのです

実はこんなこと jQueryを使うに際しては当たり前のことです ですから、いちいち jQuery(document).ready(function() {})でくくるのは面倒なので </body>タグの直前に jQueryスクリプトを書くように推奨されているのです こんなことすっかり忘れてしまい、これまで慣習で</body>タグの直前に jQueryスクリプトを書いてきたのですが、それを<head></head>に書いた所、プログラムが動作しなくなり、とても焦ったのです 全く何やっているのだか 解決に数時間を要しました こんなことだから時間がいくらあっても足りませんね

やったあ

先週の金曜日には品川の 第三回FIENDS学会での Luncheon Seminarで FF講演を行い、その後品川から羽田に直行、そして長崎に宿泊しました

翌日は九州トランスラディアル研究会ライブで長崎虹が丘病院より bi-radial approach (Distal Radial Approach)による左前下行枝のCTO病変に対するライブ手技をしました 手技は成功し、その後 FFR/OCTによる詳細な検討をしました

虹が丘病院よりのライブ

さて、ライブ終了しまた羽田経由で鎌倉の自宅に そして翌日日曜日には 7:09AM大船発のNEXに乗り、成田から ANA02便で Washington DCに飛びました 同日の朝 Washington DCに到着しましたが、時差ボケ激しく飛行機の中では一睡もできずフラフラでした

CRT 21stに参加したのです Washington Hospital Center – Ron Waksman先生が主催する伝統的な学会でありまたライブもあります 流石にアメリカの中枢ワシントンで開催されることから毎年世界中から有名な循環器医師が参加し、また日米の規制当局の方々も参加されます ここでも月曜日に rolesがあり、またその前後にはアメリカの企業の方々と色々な相談を行いました

そして月曜日3月05日の7:30PMから Obama第44代米国大統領を米国革命・憲法記念堂にお呼びして講演が行われました

Obama大統領による講演
アメリカ革命・憲法記念堂

実は講演は 8:00-9:00PMであり、厳重な securityの下で行われました それに先立ち僕は特別に招待されて、3分間ぐらい列に並んでなんと Obama大統領と二人だけで数十秒間言葉を交わし、また二回も握手して、そして写真を二回撮って頂きました

写真は専門のカメラマンがいてその人した撮れない雰囲気でした 後で写真送って来るのかなあ?

大統領は背はそれほど高くなく、テレビで見る通りの人でした まあ良かったです

これから Washington DCへ

昨日は長崎の虹が丘病院で九州トランスラディアル研究会・ライブが開催され、あ8:00AMにホテルを出発し虹が丘病院カテ室で一例治療を行わせて頂きました

症例は若い男性で左前下行枝のCTOでしたが、うまいこと開通させることに成功しました 前日金曜日の FRIENDSライブでの Luncheon講演したことそのままに、自分でも FFR/OCTを行いました なかなか素晴らしかったですよ

そして今朝の ANAワシントン便でワシントンDCで開催される CRTに参加します と言っても火曜日の便で日本に戻り、水曜日夕方成田空港から千歳空港に飛びます だめだ時間が無い

これからの人生どのように過ごすべきか そんなことも考えるようになってきました これまでのように「行け行けどんどん」で良いのか? そのまま人生が終わってしまえば寂しいですよね