えっえっえっ そんな

久しぶりにイスラエルに来ました 最初にイスラエルに来たのは 1999年のことでした その時は ICI (Innovative Cardiovascular Intervention)という学会に招聘され、講演をしました。もっともその時は少し名前が違っていたように思います。この時は時間もあり、あの「死海」でも浮いた記憶があります。

そして、二回目は2004年であり、この時は JerusalemのHadassah Medical Centerから Tel Avivの会場にCTO症例のライブ治療をしました。それからあっという間に15年が経過したのですね。この間何回も招聘が来ましたが、時間の都合で断ってきましたが、今回ようやく訪問する機会がありました。かつての旧友 Chaim Lotan先生とも親しく話をすることができ、またこの学会には全米から著名な先生方も必ず参加されるので、今回はその中の数名の方々と色々な打ち合わせをしました。

その中の記念の Planary SessionここはA, B, Cという3つの会場を一つに合わせ、1,000名ぐらいが座っておられましたが、そこで突然 Lotan先生が僕の名前を呼び上げ、どこどどのようにして集められたのか僕の昔の写真がスライドで次々と映し出され、最後に ICI Mater Operator’s Awardというのを受賞したのです。全くの予想外であり、何の事前通告も無く、突然のことだったのです。

まさしく、「ゲゲゲ」という感じでした。このような時には皆の前で気の利いたことを喋らねばなりませんよねっ。当然です。

そこで即興で数分間皆の前でお話をしました。日頃思っていること、日本から革新的な気概が少なくなっていること、どうすれば良いか、日本独自の文化と外からの交流、それが大切であり、きっと日本は come backする そんな話をしました。まあそれでも上手にやり遂げました。我ながら褒めたいものです。

記念のスピーチ
記念のスピーチ
皆の前で
皆の前で

先週はロンドン そして今週は

先週はロンドン、一日鎌倉にいて今週はメキシコシティーです それもこれから真夜中の便で帰国します バタバタと忙しい毎日です

このメキシコシティーのお仕事は国立循環器病センターにおいて、中南米4カ国(El Salvador, Peru, Republic of Dominica, Bolivia)から Interventional Cardiologistsを経橈骨動脈冠動脈インターベンション教育のために招いて、この循環器病センターにおいて講義、実習そして実際の経橈骨動脈冠動脈インターベンションの見学という四日間のコースを開催したからです。そのコースには日本国政府からもJICAを通じて援助が行われています。このような活動はかれこれ10年近くこの国で行ってきました。早いものでもう 10年であり、JICAとの共同活動は5年になりました。本日は  Dr. Guering Eid-Lidt先生やコース参加生徒を含め、皆で写真を撮影しました。

中南米TRI教育コース参加者と共に
中南米TRI教育コース参加者と共に

伊勢志摩ライブ

11月09日土曜日は 5:30AM自宅出発し、新横浜駅から名古屋に「のぞみ」で移動、名古屋で名鉄特急に乗り換え、松坂まで急ぎ、9:00AM過ぎには「伊勢志摩ライブ」が開催された「三重ハートセンター」に到着しました。

通常三重まで入るには前日夜には入ることが多いと思いますが、このような早朝移動は伊勢志摩ライブでも既に3回目のように記憶しています。あまり時間に追われるのは人生にとって良くないとは思うのですが金曜日の夜も仕事があったため仕方無いのです。

まずは、20分間の講演を行い、その後 60歳男性の左冠動脈前下行枝慢性完全閉塞病変に対して経橈骨動脈冠動脈インターベンションで挑みました。患者さんは三枝病変であり、既に右冠動脈と左冠動脈回旋枝に関しては治療終了していましたが、左冠動脈前下行枝#7の10数ミリに及ぶ石灰化高度で、しかもその部位でクランク状に屈曲した病変は見るからに難物でした。まあうまく行かないでもそれは自分の能力であり、仕方無い、とすぐに割り切り、リラックスした気持ちで望みました。幸い、第一助手には「伊勢赤十字病院循環器内科」の「泉 大介」先生がついて下さり、なおリラックスして手技を行うことができました。泉先生と言葉を交わすことは初めてのように思いますが、とても助けて頂きました。

手技は例によって何となく成功裏に終了しました。もちろん、ワイヤー先端には、僕の40年間に及ぶPCI手技の経験と、絶妙なコントロールが働いているのでしょうが、何も考えずにそれらが意識しないレイヤーで出てくるのです。

手技終了後、松坂市外れにある「蕎麦「紀乃国屋」」という蕎麦屋さんで昼食を摂り、また鎌倉に戻りました。

蕎麦「紀乃国屋」
蕎麦「紀乃国屋」

この店では未だ30歳前半と思える若いご夫婦がその場で蕎麦を打ち、10割蕎麦を出して下さいます。とてもおいしく頂きましたよ、是非皆様方も訪れて下さい。

Distal Radial Approach

 

これが最新のカテーテル技術である、遠位橈骨動脈アプローチです

用いている器具は、23Gサーフロー穿刺針 (TERUMO), 4Fr/5Fr Slender Sheath (TERUMO)そして止血には、Stepty-P (ニチバン)です。患者さんのご協力の下でビデオ撮影させて頂きました。ありがとうございます。多くの医師の助けになるものと信じます。

仙台ネットワークライブ

19日土曜日は朝 品川である新規冠動脈デバイス治験の会を主催し、そのまま東京駅から新幹線の乗り、仙台に向かいました そして仙台からはタクシーで「坂総合病院」に向かい、そのままライブ術者として一例治療をさせて頂きました これかその後の写真です

ライブ放映後皆で
ライブ放映後皆で
坂総合病院と仙石線
坂総合病院と仙石線

San Francisco、そして日立の後はメキシコ

10月06日日曜日からはメキシコに飛びました そして、11日金曜日早朝成田に戻ったのです。今回は、メキシコ心臓病センター (INC)においてのワークショップと、その後の学会に招聘されたためです。メキシコには何回もこれまで行っているのですが、かれこれ1年ぶりでしょうか? 懐かしい気分でした。

中南米諸国にTRIを普及せんと活動してきました。大分疲れましたね。でもその成果は大きく、INCの中には Simulatorを含め、TRIトレーニング室が、日本国政府と共同で設立され、既に2年間が経過し、その間に、メキシコ全土でのTRI普及率は当初の数%から現在では70%に達しているのです。これにより、入院期間が短縮され、治療可能な患者さんの数も増加したのです。このインパクトは心臓発作が国民の主要死因であるメキシコではとても大きいのです。最後の日には、メキシコの先生方と僕が集まり、レストランで食事食べながらこれまでの総括と、今後の方針の話し合いをしました。とても有意義な会でした。

メキシコ医師たちとの話し合い

そして、金曜日は6:50AMに成田空港に到着し、それから自宅に一旦戻りシャワーを浴びて、そして病院に出勤、10:00AMより外来診療を開始しました。流石にその日は疲れました。

3回目の日立訪問

10月03日は12:45発の品川発常磐線特急に乗り、茨城県日立に向かいました。日立総合病院での院内ワークショップに参加するためです。PCIの最中

実は2012年12月、未だ東日本大震災の傷跡が痛々しく残っていた日立総合病院に初めて訪問させて頂き、一例ライブで治療させて頂きました。そして、今回は二回目のライブ治療でした。この間一回講演のみで日立を訪問させて頂いたことがあります。

日立駅はとても奇麗な駅であり、改築の済んだ日立総合病院もとても奇麗な病院でした。ライブはとても楽しく快適に行わせて頂きました。

日立総合病院カテ室で
日立総合病院カテ室で

本日の陝西人民医院におけるPCIデモ

日曜日(9月08日)夜に陝西(せんせい: ShaanXi)省の省都である西安市に入りました これで西安を訪問するのは10回ではきかないでしょう。そして本日は朝講演を行った後、実際の患者さんの治療を二例行いました。二例ともなかなか厳しい症例でしたが、無事成功裏に終了しました。もちろん二例とも慢性完全閉塞の患者さんでした。何時来てもこの街は中華文明の粋が集まる美しい省都です。とはいうものの明日(9月10日)の 6:00AMにはホテルを出て北京経由で帰国せねばなりません。短い旅です。

技術伝承の困難

先日鎌倉では久しぶりに慢性完全閉塞に対するPCIをしました もちろんご紹介の患者さんであり、他院で前回トライされましたが不成功に終わった比較的若い、長い閉塞長を有する右冠動脈の慢性完全閉塞患者さんでした

一見すると順行性アプローチでも容易そうであり、事実CT冠動脈造影でも前を遮るような石灰化と認められず「どうしてこれがうまく行かないのかな?」と思える程でした

そんな訳で”念の為”両側アプローチで、しかも 6Fr guide cathtersで入りました 穿刺部位はもちろん両側遠位橈骨動脈です。

まずは順行性からXTAで開始したのですが、これが進まない そこでUB3に変更し、Gaia-Next1に変更した時点で前回形成された解離腔にワイヤーが進むのみで順行性は断念したのです。そして左冠動脈より心尖部ルート、これが内径は1.5mm以上あるのですが、蛇行が著しく、しかも良くあることですが、蛇行ヘアピンカーブ頂点には直線的に枝が分離しているのです。Caravel + Fielder-FCで入りましたが、ワイヤーはやはり頂点から分岐する直線的枝に入るのみであり、また心拍動に呼応して蛇行のカーブが変動するため全くワイヤーコントロールできないのです。それでも頑張り、結局XTRを心拍動に同期させて操作することによりこの難局を乗り越え、Caravelを右冠動脈の末梢に持ち込むことに成功しました。ところが、右冠動脈の遠位閉塞は#4AV/#4PD分岐部直前であり、ワイヤーを右冠動脈近位に向けようとしても冠動脈血流に乗り、ワイヤーは末梢側にとられるのみなのです。

何とかタイミングをとり、Caravel先端を#4PD – #3と90度以上の曲がりを超えさせ、そしてGaia Next1を近位に向けて進めました。しかし、ここで慢性完全閉塞部位がとても硬いことに気が付きました。線維性組織により閉塞していてワイヤーがその繊維の絡みによりトラップされている、そんな印象です。

ここは我慢の子で、じっと頑張り徐々にそれこそ「コンマ4mm」の速度で進め、ようやく閉塞部位を抜けましたが、先端は薄皮一枚で解離腔に向かっていくのです。しかし、ワイヤーをこの時点でコントロールすることは不可能と思われ、頑張って進めました。途中まで進めたところで、順行性に 4.0mm balloonを挿入し、そこでアンカーかけ、これにより逆行性Caravelを引き込もうとしたのですが、なんとアンカーが全く効いていない!!!!!!!

結局システム抜去となりました。この時点で90分経過していて、気力も萎えかかったのですが、部下が「もう一度試しましょう」と呼びかけたため、今度は順行性ガイディング・カテーテルを7Frに up sizingして再開しました。そして、今度は通過困難であった心尖部蛇行をやはりXTR/SUOH03を用い、さらにマイクロをCorsair-Pro XSを用いて前回よりも数手間少なく通過させることができたのです。しかし、ここで面白い現象に気づきました。Corsairだと決して分岐部を超えて#3方向にワイヤーを向けることができないのです。しかし、Caravelに変更することによりこれが可能だったのです。これは「出来る/出来ない」あるいは”+/-“あるいは「白/黒」の如く明白な観察事実でした。これには正直驚きました。その驚きの源は
「僕にも未だ慢性完全閉塞に関して学ぶ部分があるのだ」
というものでした。

そして、それと共に「やはり技術の伝達は難しい」「なぜならば自分自身が未だ完璧ではないから」というものです

しかし、その一方で気づきました「技術伝達する立場の人は完璧である必要は無い」かも知れない そのようにも思いました。「技術伝達する立場のひとも、それを受ける人も 互いに技術を高めるようにすればよい」そんなのが今朝の結論です。

 

へえーっ、こんなに真面目な顔しているのだ!!

さて、バンコクより写真が届きました すごく良く撮れている写真です Tanyarat Aramsareewong, MDから送られてきました。この先生は女医さんですが、ものすごくアクティブな女医さんであり、印象に残ります。バンコクの女性 Interventional Cardiologistsは皆総じて aggressiveな印象ですが、もう一人印象に残るのが、Dr.Siriporn Athisakulです。僕のライブデモンストレーション手技の時に第一助手として手助けして頂きました。彼女は鎌倉にも二回来られています。

Dr. Tanyarat Aramsareewong
Dr. Tanyarat Aramsareewong

まあそれは良いのですが、送って頂いた写真、普段僕が自分自身でイメージしている表情と違う表情の僕を見つけました。すごく真面目な表情で驚きました!!

真面目な表情
真面目な表情
真面目な表情
真面目な表情
真面目な表情
真面目な表情
真面目な表情
真面目な表情