土曜日は芝公園の近くへ

昨日は土曜日ですが、かねてより予定されていた「芝公園教育センター」SPEC (Shiba Park Educational Center)というものの開所式が昼前から開催され、朝よりそちらに出かけました

場所は、芝公園の近くですので、東京タワーや、芝増上寺のすぐ近くです 非常に環境の良い場所ですね 駅だと品川駅より近く、日本中から飛行機でも、新幹線でも、あるいは特急電車でも至便の環境です

SPEC

2017/03月末に、Orbital Athrectomy (DiamondBack360)という全く新しい冠動脈治療器具が日米協同治験、そして臨床成績の審査を経て、独立行政法人 医薬品医療機器総合機構より正式に日本で使用可能な医療機器として認可を受けました 僕はこの治験の PI (Principal Investigator)として日本国内 5施設の先生方よりご協力を仰ぎ、この新しいディバイスの日本人に対する日本の医療環境の下での安全性と有効性を検証する治験を主導としてきました それがようやく認可の運びとなったことはとても嬉しく思います

Orbital Athrectomy

これまでなかなか治療困難であった重症冠動脈疾患を有する患者さんに対しても、より安全に治療を行えるものと考えます ただし、それが可能となるためには、正しいトレーニングと、絶え間ざる臨床成績評価が必要です

進化の激しい Web Programmingの世界では、最終形態としてのソフトという概念は既にありません ソフトは常に、テストされながら評価され、常に改良が加えられるのです App Storeなんかで頻回にソフトが updateされるのを皆さん方もご存知だと思います

新しい医療機器に関しても、その Web Programmingの世界では常識である手法 つまり 「テスト駆動型開発」というものが適用されるべきだと思います その意味で、臨床成績の登録なども必須でしょう これから健康保険で認可されるか? さらには認可される場合には、保険点数が何点として評価されるのか? それらの肝門を経て実際のトレーニングが開始できるのは多分8月か9月以降ということになると思います それでも昨日はその第一歩だったのです

DESに関してはこの 20年間で様々なDESが市場に投入され、患者さんの治療に役立ってきましたが、Atherectomyに関しては、DCA (Directional Coronary Athrectomy)と Rotablator以降、20年の時を経て臨床使用可能となるディバイスなのです 責任は思いと考えます

北京での三泊

今回 CITに参加するため(実際には 僕は Course Co-Directorなので参加せねばならないのですが・・・)に、3/30夜に北京に入りました

確か先週ぐらい全国人民代表会議みたいなのが開催され、自動車もしばらく制限されていたからか珍しく空は奇麗でした この時期の北京は、PM2.5の問題が無ければとても過ごしやすく美しい街並みなのです

さて、昨年はライブ術者をする時間が無く、今年は二年ぶりに術者をしましたが、この間に阜外国立心臓病センターはすっかり新しい建物になり、壮大なとても奇麗な病院となりました そこでは心臓専用のカテ室が、15室並び、それ以外に脳とか、外科が使用するカテ室が5室、合計 20室のカテ室が稼働しています 昨年の経皮的冠動脈インターベンション症例数は16,000例です

この15の中に少なくとも一台 SHIMAZUのマシンがあり、僕のライブはそのマシンで行いました 他のマシンは、Philips/Siemensということでした 僕の助手をされた先生方に「どのマシンが好き?」と聞くと、SHIMAZUも悪くないけど時々画像がものすごく悪くなるのでやはり Philips/Siemensが好きだと言っていました

今回 SHIMAZUはものすごく奇麗な画像であり、それはある意味感激しました 小倉にもこのマシンが入っていたと思いますが、小倉よりも格段に奇麗でしたね この話は小倉には内緒で・・・

症例は右冠動脈の慢性完全閉塞でしたが、あっという間にワイヤーを通し、それこそ時間をどのように潰すか?に悩んだほどでした

北京の街には、若い女性がきっと資生堂の影響だと思うのですが、皆とてもお化粧が日本的に奇麗となり、美人が増えました そろそろ出発せねばなりません またこの後は日本に戻ってから

へえ~~ これもオリンピックに向けてかなあ

何だか疲れ切っていますが、元気出てくるでしょう 本日は 5:00pm過ぎの ANA便で久しぶりに北京に入ります

北京では明日より CIT (China Interventional Therapeutics)というライブ学会が開催され、そもそもこの会が出来た時より Chairmenの一人でありますが、あまり活動していない悪い役員ですね 自分の履歴に併せ最近は経皮的冠動脈インターベンションよりもTAVIの役割が増えてきています

しかし、今回は明日の午前中に阜外病院より慢性完全閉塞のライブ術者となっています 先程症例を見ましたが、59歳男性で右冠動脈のみの慢性完全閉塞でした ラッキーであれば、順行性に Tapered-tip hydrophilic wireで簡単に通過するでしょうが、そうでなければ厄介な逆行性アプローチということになります 造影では中隔枝良く分かりませんでした

まあ明日になれば明日になります 今から考えても何の得もありません

そうそう、何を言いたかったかと言えば、今日は珍しく羽田の出発口が行列になっていたのです それで僕は ANAの Statusであまり並ばない入り口から入ったのですが、驚きました 入り口のSecurity checkを通過したらばガラガラなのです 出国管理もほとんど列を作っていないのです

ではどうして出発口で詰まっていたのでしょうか? 答えは、これまでの金属探知方式のゲートでなく、その横に新たにアメリカとかでは数年前よりやっていたグルッと回る全身スキャナーが入っており、全員そちらに入らせられていたのです そのために、列が出来ていたのですよっ

これって、やはり東京オリンピックに向けての対策なのでしょうね

そうそう先日の危機を乗り越えた患者さんすっかりお元気です TAVIの威力ですねえ

本日ライブ治療の顛末

さて、今朝はライブ前に偉そうなことをこのブログで表明しましたが、その結果はどうだったのでしょうか? 皆様方 興味津津でしょうね

今朝は 4:30AMに覚醒 ダラダラと時間を過ごし、 7:00AMにホテル食堂に朝食食べに行きました 食堂には顔見知りの皆が数名揃っており一緒に朝食を食べました

実は この日 7:30AMに待ち合わせ、とか言っていたのに、自分が勝手に間違えて 「7:00AMなのに誰も来ていない、一体どうなってるんだ」とか思っていましたが、途中で 「ああそうだ 7:30AMに待ち合わせしたんだ」とかまっとうな頭に戻りました

そして、 8:10AMにはホテルを出発し、佐賀県医療センター好生館 という佐賀県随一の大病院に向かったのです

病院到着は 8:30AM頃 カテ室には部長の吉田先生はじめ皆様方が迎えて下さいました 僕は症例情報も十分には把握していませんでしたので (これは好生館病院のfaultではありません、僕は以前から表明しているように事前に不要な情報を得ることを潔しとはしてしていなのです)、まずはシネを見ることにしました 予め得ていた情報では「まず不可能な左前下行枝近位部慢性完全閉塞」でした そして実際にシネを見ると全く同じ評価でした

それでもその困難な慢性完全閉塞をやらざるを得ない状況にだんだんと追い詰められて行ったのです 結局やりました 順行性にはもちろん解離腔に進んだため、逆行性のほうとんど不可能と思われるルートを進み、最終的には素晴らしい仕上がりで成功裏に終了しました

ああああああーーーーーー 今週何とものすごく難しい慢性完全閉塞を4例立て続けに成功させたぞーーーーっ

まあ今回も学ぶところ多く、自分のPCI手技の向上には随分と役立ちました その意味で良かったですね

本日は佐賀市において「九州トランスラディアル研究会」

昨夜 福岡空港経由で佐賀市に入りました 佐賀市は鍋島藩のあった都市で、とても美しい街です

市の中心には佐賀城跡があり、そのほぼ全周が奇麗に整備されたお堀で囲まれており、その一周は 2Km x 4ぐらでしょうか 以前一人でその周りを歩いて回ったことがありますが、とても奇麗でした

佐賀城址とホテル ニューオオタニ
佐賀城址

本日は「佐賀県医療センター好生館」でお一人患者さんを治療させて頂きます 事前にチラリと見させて頂いた情報ではとても困難な慢性完全閉塞でした 正直 PCIそれもTRIの適応なのか? と思いました しかし、患者さんが強く望まれている、とのことですので、結果のいかんにかかわらず当たり前ですか全力で臨ませて頂きます しかし、現実は厳しいかも

僕の望みは、僕の限界がPCIという技術の限界に達する、そこまで自分を追い込んで頑張る、ということです それが患者さんに対する誠意と思います でも、肝心なことは今より状況を悪くしないこと、つまり合併症を起こさないことです

昨日は充実した一日ではありましたが、とても疲れました

昨日(3/02)には以前より予定していた「湘南鎌倉総合病院循環器内科謝恩会」を開催しました

これは日頃お世話になっており、また我々を育てて下さった多くの先生方(ご開業の先生方および他の病院の先生方)にお忙しい中、お集まり頂き、私共が、過去一年間に行ってきた診療内容と実績、臨床研究の成果そして今後の抱負について、部下の何人かの演者に皆様方の前で披露してもらい、皆様方よりのご批判を仰ぐ、というものです もちろん司会進行を私自身が勤めさせて頂きました

初めて使用したのですが、このような目的にはピッタリの会場が鎌倉駅にはあります 鎌倉駅というのは、JR横須賀線の駅ではありますが、江ノ電の駅も併設しています その江ノ電鎌倉駅の上に、ビルがあり、その中に「銀座アスター鎌倉賓館」という宴会場があるのです その規模はだいたい 80名ぐらいまでのもので、私達が開催するにはうってつけの規模なのです 銀座アスターというのは中華料理の名店であり、実際昨日のお料理もなかなかのお味でしたよっ

先生方のご都合を勘案し、19:00開宴で始めさせて頂きました 合計7名の演者により、1時間ぐらいの報告をしてもらいました もちろん、乾杯の後であり、各自お料理をとって頂き、食べ、あるいはお話しながら報告を聞いて頂きました さらに併せて最近1, 2年に私共が publishした論文をコピーし配布させて頂きました 結構皆頑張って多くの論文(英文)を publishしてくれていることはありがたく思います

たくさんの先生方とお話させて頂き、またご批判、励ましを頂き感謝感謝でありました

銀座アスターの唯一の欠点は、21:00に閉店となることです まあ昨今の労働環境改善という観点からはそれも望ましいものではありますね、 そこで20:55に「〆」とさせて頂きましたが、本当にたくさんの先生方がお集まりになって下さり、感謝です

さて、この謝恩会の前ではありましたが、午前中朝から外来診療を行い、一段落済んでから、一例とても困難な右冠動脈の慢性完全閉塞を治療させて頂きました

患者さんはまだ60歳半ばの方であり運動負荷心電図で強陽性となった方です 右冠動脈はごくごく近位部より完全閉塞であり、CT冠動脈造影はほとんど役に立ちませんでした 両側アプローチ 6Frで入りました(右冠動脈は入口部より細くとても7Frは入りませんでしたし、左冠動脈は異所性に分岐し、6Fr GCでなければ engageできませんでした) 右冠動脈にアンカーをかけガイドカテを固定し、順行性に入りましたが、とてもではありませんが全く歯が立ちません それに閉塞部走行が全く分からないのです どこでどう屈曲しているのか? イメージすら掴めないのです

すぐに逆行性を開始し、SUOH03と SION-Blackを用いて通過させました それからがまた大変 順行性にも逆行性にも 右冠動脈走行のイメージがつかないのです そのような時に僕はワイヤーに聞きます ワイヤーが何処に行きたいか、それを尊重します 昨日用いたワイヤーは Gaia3でした 両側からこのワイヤー組を慎重にかつ大胆に操作し、驚くべきことに、120度、145度、120度と三段階に屈曲して右冠動脈閉塞部前後が繋がったのです

こんなにもすごい屈曲の慢性完全閉塞は初めて見ました いやそんなことは無いかな? 以前にも経験しているでしょう ともかくにもすごい屈曲部の慢性完全閉塞 全長 50mmぐらいでした 手技は頭脳と技術そして経験を全て使い果たし、とても疲れました 「ああこれから謝恩会があるんだ」と疲れ切って思いました

それでも、これは明らかに僕の経験と知識、そして技術の進化です まだまだこの歳でも進化できるんだ 嬉しいな

坂総合病院でのPCI院内ライブ

今朝は、 7:30AMに自宅出発し、途中で色々と時間潰しながら新幹線で仙台駅まで移動しました

仙台に移動してからは、11:00AM前の早めの昼食を「蕎麦」に決め、そこに出掛けしました しかし、正直「またやってしまった」という気分でした

移動したのは、それこそ外からの見てくれはなかなか落ち着いた、いかにもここには走らねば行けない、というような店構えの蕎麦屋さんです 売り物は自家製山形蕎麦です

ち着いた佇まいの蕎麦屋さん

しかし、その庭先に入った途端、昔の忌まわしき記憶が蘇りました それは、「とんでもない田舎蕎麦、プロの仕事とは思えない」というものでした そして、案の定今回もそうだったのです 見て下さい 蕎麦はもちろん手打ちなのですが、その太さの揃っていないこと とてもプロの仕事とは思えません

不揃いの太さの蕎麦
不揃いの太さの蕎麦

実際店構えは素晴らしいのですが、「またやってしまった」という気分でした

またやってしまった

しかし、食べ何とかサイトでは上位にランクされているのはどういうことでしょう まあ人それぞれですかね これ以上文句を言っても仕方ありません

さて、この日は 仙台近郊 多賀城にある坂総合病院に初めてPCIを行いに来たのです この病院にはかつて鎌倉で修行した渋谷君がいるのでした

僕に割り当てられた症例は二例で、両者とも右冠動脈の慢性完全閉塞でした 二例目はステント内閉塞であり、一度試みられ不成功に終わった症例でした しかし、うまくやりました 16:00には二例とも終了し、仙台に移動しました

坂総合病院
坂総合病院

本日のライブ

昨夜遅くに小樽に入り、そこで一泊

8:30AMにホテルを出発し小樽市立病院に向かいました 本日はSlender Club 小樽ライブであり、その最初の症例を治療させて頂きました

右冠動脈近位部慢性完全閉塞、そしてはっきり見えませんでしたが、左前下行枝近位部にも高度病変が存在する可能性がありました 今回も済生会西条病院 金子 先生が助手をして下さり、もう息があっているのでとてもスムーズに手技を行うことができました

両側経橈骨動脈的冠動脈インターベンションにより、6Fr guiding cathetersを用いて行いました 右冠動脈は幸い順行性に通過し、DESを三個植え込んで終了 続いて左前下行枝にワイヤーを通し、IVUSで確認するとやはり左前下行枝は入口部から mid portionまで石灰化した高度狭窄を認めましたので、そちらの治療に移行しましたが、ステントがなかなか通過できず、結局 4Frの子カテを用いてDES2個を植え込みました 手技は成功裏に終了でき、ほっとしました

今は千歳空港ラウンジで飛行機を待っています

今日は小樽

昨日金曜日は遅くまで外来診療 疲れましたが、患者さんとの新たな出会い、そこでの会話などなど 楽しくもあり、新たな知識の源でした もちろん、「この患者さんは重症だっ」と直感し、緊張する場面も多々ありました

そして、羽田空港へ向かい、19:00の便で千歳に、夕食を食べてから小樽に入り、本日はライブですね 結果についてはどうなるか分かりませんが全力を尽くせれば本望です

Fundacion CardioInfantil

訳せばそもそも小児心臓病センターとでも言うのでしょうか この病院を初めて訪問したのは 2012年の4月に遡りますが、これまで 5回あり、今回 6回目の訪問です この病院はもちろん小児心臓病も扱いますが、主体は成人の心臓病 特に虚血性心疾患であり、最近は structural heart diseaseも多くなっているそうです

これまでTAVIは SAPIEN-XTを中心として 114例に対して行われたそうであり、先週には初めての SAPIEN-3を用いたとのことです Medtronic : Edwards = 1 : 2ということでした

今回は、この奇麗な病院の講堂において、二日間かけて学会が開催されましたが、一日目は冠動脈インターベンション、二日目は SHDのものだったのです 僕はその両方で講演を依頼され、それを行ってきました

学会が開催された講堂

そしてこの日の夕方 カテ室で治療に入りましたが、これは中継されませんでした 患者さんは何と 18歳の女の子で、体つきは通常の18歳より小さく、もともと大動脈炎症候群により左冠動脈主幹部入口部が閉塞している患者さんであり、10歳の時に LITA-LADの冠動脈バイパス手術が行われましたが、2016年はじめ頃に胸痛再発し、検査の結果、両側鎖骨下動脈閉塞し、左内胸動脈も完全閉塞し、左冠動脈には右冠動脈より細い中隔枝より潅流されていました

これに対して、経大腿動脈的冠動脈インターベンションで、6Fr GC (とても7Frなど使える太さではない)により右冠動脈より逆行性に攻めました 途中STがばんばんに低下すると共に、血圧低下、激しい胸痛を伴いましたが、頑張って続けました そして、ついに逆行性に左冠動脈主幹部入口部まで行ったのですが、Conquest-Pro 9/12/8-20全てありません 入口部の 2mmぐらいをどうしても穿通できず、give upしました

致命的な合併症を起こすことをもっとも恐れましたが、それはありませんでした とても残念であり、また期待された患者さんやご家族に申し訳ありません

とことん疲れ切り、また激しい時差ボケでその夜は消沈しました