本日は伊勢志摩ライブ

昨夜 三重県松阪に入りました 毎年この時期には「三重ハートセンター」西川 先生主催の「伊勢志摩ライブ」が開催され、ここ何年間も連続して術者および演者として招聘されてきました

僕に用意されてきた症例はこれまで異所性オリジンの右冠動脈にある慢性完全閉塞というのが続きました 異所性なのでガイディング・カテーテルもなかなか入らず困難の極みでしたが、毎年何とか成功させてきました

さて今年は二年前に慢性完全閉塞が確認されている右冠動脈近位部の慢性完全閉塞でした 当初の予想では「これは今年は初めて不成功に終わるかな」と考えていたのです しかし、 8:15AM頃より開始するとあっという間にワイヤーが通過し、ロータブレーターをしたりしてライブ開始の9:00AMより10分も早く薬剤溶出性ステント植え込んで終了してしまいました ラッキーという感じです

これから Luncheon Seminarで講演があり、その準備をしています そして鎌倉に戻ります

どんどん時間は流れていく

金曜日には朝から出発し、青森空港に飛びました 実はこの日朝から外来診療の予定を入れていました 青森に飛び立つのは午後で大丈夫と勝手に思い込んでいたからです

その結果、当日金曜日に僕の外来受診を予定されていた方々には大変なご迷惑をお掛けしました

金曜日の午後に青森で民医連の循環器部門の総会があり、そこでの特別講演を行ったのです 内容はTAVIのこと、そしてTRIのことをお話しました

そして夜に青森-名古屋小牧空港便 (Fuji Dream Airlines)で名古屋に移動しました

そして本日(11/07 土曜日)は早朝名古屋駅より近鉄特急に乗り、松阪市にある三重ハートセンターでの伊勢志摩ライブ術者として 8:00AM過ぎに病院に入りました 症例が右冠動脈の慢性完全閉塞であることは分かっていたのですが、送られてきたCDをコンピューターが読み取ることできず、結局詳細は分からないままぶっけつ本番で症例に臨みました まあ、それもこれも実力なのでそれで良いのです

両側橈骨動脈により7Fr guiding cathetersで入り、EBU3.5 + AL1.0で入りました 右冠動脈は通常より高い位置から下向きに出る異所性のものであり、また慢性完全閉塞部分は三重四重にクラン上の直角ターンが複雑に三次元的に続くという当初より非常に困難が予想される症例でした

「ああ 事前にCD読めなくって良かった」です、だってCD見たって状況が好転する訳はなく、ただひたすらストレスがたまるだけですから、直前に実態を知った方が精神的に楽なのです その方が結果的に実力を発揮できるのです それが僕の信念ですし、そのようにずっとしてきました

微細なテクニックとワイヤーの選択を繰り返し、結局、逆行性を補助にしながら、順行性でクロスし、最後はとても奇麗な仕上がりとなりました 我ながら満足すべき結果であり、また「未だまだ自分の底力はすごいのだ」と思いました

そして、昼の講演の後、今は名古屋に向けて近鉄特急の中です

伊勢志摩ライブでのrole終了

今朝 6:50AMの近鉄特急で名古屋駅から松阪駅まで移動し、そこから車で 15分ぐらいの「三重ハートセンター」に行きました 既に今年で第10回となる「伊勢志摩ライブデモンストレーション」に参加するためです

本日の 9:00AMからの第一症例のライブ術者でした 症例は男性で、右冠動脈が左冠動脈洞の上方より分岐する異所性右冠動脈の慢性完全閉塞でした 慢性完全閉塞とはいっても順行性に microchannelがあるように見られ、問題はこの異所性右冠動脈に対して如何に十分な backupを持ってガイディング・カテーテルを挿入するか? それにかかっていました

当初左橈骨動脈より入りましたが、MP, AL2.0, AL1.5, AL1.5ST, JL3.5STなど試みるも全く近寄りもしません そのため、右大腿動脈よりアプローチし、 7Fr guiding catheterに変更し、ようやく AL1.0SH-STを用いてかろうじて左冠動脈にかかり、左回旋枝にワイヤーを dummyで挿入し、 floatingで XTRを conus branchに挿入し、何とか 2.0mm balloonでこの枝に対して anchoringを行い、次いで、本幹で 3.0mm balloonで anchoringして、その脇から micro catheter + Gaia-firstで慢性完全閉塞を通過させ、左大腿動脈より対側造影を行い、ワイヤー走行確認してから、何とか 1.0mm balloonで慢性完全閉塞を通過させ、さらに 2.0mm balloonで拡張後、順行性にもう一本 floppy wireを右冠動脈末梢に挿入し、これを用いて #3において 2.5mm balloonによる co-axial anchoringを行いつつ、色々して、結局薬剤溶出性ステント 3.0 x 38mmを植えこみました ものすごく大変なPCIでしたが、最終的に成功裏に終了し、嬉しかったですねえ

それから「コメダ珈琲」で、休憩がてら Luncheon Seminarの準備をして、それも無事終了し、今また近鉄松阪駅に戻りました 近鉄特急は満席なので、予定の特急を待つ間、駅前の喫茶店にいます

これから名古屋経由で鎌倉に戻るのです 明日の日曜日はようやく自宅でゆっくりできます

本日の伊勢志摩ライブデモンストレーション

昨夜三重県松坂市に入りました 駅前のホテルで一泊し、8:00AMホテルを出発し、西川先生が独立されて10数年前に開業された三重ハートセンターで毎年行われている伊勢志摩ライブデモンストレーションに参加しました

西川先生のご厚意により、毎年ライブデモンストレーションの術者をしてきました 今年もそうでしたが、とても難しい症例でした とても若い働き盛りの患者さんでしたが、心筋梗塞を起こされ、三重ハートセンターに運び込まれ左冠動脈回旋枝の治療を受けました、しかしその時に右冠動脈の慢性完全閉塞が発見されました

体の割にはとても小さな冠動脈であり、それだけで治療困難と思われましたが、その上に閉塞近位部断端位置が不明、逆行性アプローチを行うに十分な副血行路が存在していないようだ、そして体重がとても大きい、という不利な点がありました

このため、手技は経橈骨動脈冠動脈インターベンションがメインとなりましたが、9:00AM前に開始したのですが、右橈骨動脈は何とか入れて頂いたのですが、左橈骨動脈はとても細くてどうしても入りません それで右大腿動脈穿刺になったのですが、これもとても深くて穿刺できるまでには時間がかかりました ようやく右橈骨動脈6Fr、右大腿動脈7Frがとれたのですが、今度は上行大動脈がとても短く、7Fr SAL0.75SH、6Fr EBU3.5がお互いに絡み合い、両側冠動脈に同時にカテーテルを入れることができませんでした 考えあぐねた末に、右冠動脈に対しては、conus branchに対して 2mm balloonによりアンカーをかけ、ようやく同時造影ができました 右冠動脈はとても細く、閉塞長は数ミリと推定できるのですが、何しろ枝を出した部分のどこから閉塞が開始するか判らない状態でした

勘に過ぎないのですが、順行性にはうまくいかない気がしたのです、それで最初から対角枝経由の逆行性に挑みました この枝のみが可能性があると睨んでいたのです Corsairを選択的に挿入し、先端造影すると案の定 #4PDにつながっていましたが、途中に V-turnする箇所がありました Sion-Blueで進め、Fielder-FCに交換すると、このV-turnもワイヤーは通過していきましたが、Corsairを進めるのは難儀でしたそして、Fielder-FCもそれ以上進まないのです そこで、何とかCorsairをそのV-turnを越えた位置まで導き、そこで先端造影したのですが、何も映りません でも思い切って、これも勘に基づくのですが、 M3-Ultimateに交換したところ、このワイヤーは右冠動脈近位部にスイスイ進んでいったのです きっと、右冠動脈末梢のスパスムのために、先端造影でも映らなかったのでしょう

それからは型の如く Externalizationを行い、薬剤溶出性ステントを二個入れて再開通に成功したのですが、そのV-turnの部分で仮性動脈瘤を形成したため、左冠動脈側と右冠動脈側の両者からコイルで塞栓術も行いました

最終的には問題無く成功裏に終了しました 正直開始する前には、「これは無理でしょう」と思っていたのですが、自分でも何と言うか、神がかり的な冠動脈インターベンションだったと思います