パリでは忙しくて、そして最後には辛くて

今年も恒例の EuroPCRという世界最大の心臓インターベンションに関するライブデモンストレーションおよび学会がパリ国際会議場で開催されました

僕はこの学会に日本人としては初めて招待者として招かれ、以来毎年20年間に渡り参加しています 以前は毎年のように僕はライブデモンストレーションを飛ばしていたのですが、ここ数年間はライブデモンストレーションを飛ばすことがなかば禁じられ、もっと若い世代がライブデモンストレーションを飛ばすようになっています

実際今回も冠動脈インターベンションのライブデモンストレーションをパネリストなどとして見る機会があったのですが、僕の目からすれば「うーん」というものばかりでした

今回は、5/14の土曜日にパリに入り、翌日5/15日曜日には Tokyo Valves 2017のための Preparatory meetingが 4時間に渡り開催され、その間ずっと日本、ヨーロッパの先生方と英語で討議したのです そして月曜日には Innovators’ dayという秘密会が開催され、そこにも顔を出しました

火曜日、水曜日には自分自身の発表、そしてmoderators、座長などがあり、その合間を縫って主として外国の会社の CEO達と打ち合わせがなされました 本当に忙しかったのです おまけに時差ボケです

自分の発表の模様は TCROSSというサイトに写真が掲載されていますので、画面コピーで貼り付けました

EuroPCR2016 presentation
EuroPCR2016 presentation
EuroPCR2016 presentation-2
EuroPCR2016 presentation-2

そう言えば昨年のこのEuroPCR 2015において僕は Kiemeneij先生と一緒に Ethica Awardという栄誉を受けたのです

それはそうなのですが、5/19の木曜日 3:00AM頃よりお腹が痛くなり、ついには 5:00AMになって激しい嘔吐、下痢そして多分発熱に見舞われたのです 明らかに何らかの食中毒です 潜伏期や食べた内容を考えても良く原因が分かりません 症状などはサルモネラ菌食中毒のように思います フランス料理レストランで食べたチーズに菌がついていたのかも知れませんが確証はありません その症状は結局 48時間後の今朝まで続きました 今はすっかり元気ですが、お蔭で皮膚もカラカラとなり、体重は大分落ちたように思います

淡々と時は流れ

パリ行き夜行便に乗り、パリ空港に到着したのは10月29日の 5:00AMでした

それからタクシーで パリ南心臓病センターに直行したのですが、予想よりも高速道路はガラガラであり、 6:00AMには病院に到着してしまいました 病院の玄関は開いていましたが、何しろどうしようもなく 林田先生と待ちぼうけしたのです

7:00AM前になるとカテ室職員も集まり、何とかコーヒーを飲みこれからおこる興奮すべき日々に心を馳せたのです

そして、8:00AMよる第一例目のTAVI これは Thierry先生のグループが我々のために患者さんの予定を合わせてくださったのですが、その患者さんの SAPIEN-3を用いた治療を行わせて頂きました

とにかく当方はS3に関しては初心者というか、全く経験が無い者でしたが、Thierry先生の素晴らしい Proctoringにより素晴らしいできで植えこみを行うことができました

引き続いて林田先生も S3の最初の患者さんの経験をされました

何しろ羽田空港からパリに飛んできてそのまま病院に行き S3の実地トレーニングを受けたことになります 流石に僕らは疲れており、この二症例が終了してから、例の「来々軒」に直行し、来々軒に到着したのは 12:30頃になっていました 来々軒は満席であり 20分ぐらい待ってからようやく席に座ることができたのです

ああ ああ 何て何ておいしいのでしょう 多分どんなフランス料理よりも来々軒の和風中華料理はおいしいのです

そしてようやくホテルにチェックインして、そして2時間ぐらいの至福の睡眠をとったのです

現在パリ

金曜日の羽田発の便でパリのCDG空港に着きました ベルリン行きの便までは 5時間の transitであり、現在ようやくラウンジにいます 何でも飛行機の出発は 40分遅れるとのことで、ベルリンに到着すれば既に 23:00くらいになっているでしょう

今回は London Valvesがベルリンで開催され、それに参加、その前日には Tokyo Valvesの打ち合わせがあるため、土曜日の朝から参加するのです

ベルリンからそのままデトロイトに移動し、それから帰国するので今回の旅程は長めであり しかも地球一周の旅となります

体力が持つかな? でも頑張らないと

ETHICA AWARD

今回の EuroPCRでは非常に光栄な Ethica Awardという最高レベルの賞を Ferdinand Kiemeneij先生と共に受賞しました これまでにそれこそPCI(経皮的冠動脈インターベンション)の歴史を創ってきた世界的に著明な先生方が受賞されてきました
このようなとても栄誉ある賞を受賞するなんて全く予想だにしていませんでした もちろん日本人として受賞するのは僕が初めてでありました
しかも今回、Jean Fajadet先生と William Wijns先生のお二人から栄誉をたたえて頂きました この時に手渡された銅像はとても重く、この銅像はPCIの始祖である Andreas Gruntzig先生の像なのです 日本に運ぶのはとても重くて大変ですが 何とか移送しましょう
たくさんの人々が写真を撮り、送って下さいました その中の一部を掲載します 拡大できるように少し重いですが・・・・

ETHICA Award1
ETHICA Award1
ETHICA Award2
ETHICA Award2
ETHICA Award3
ETHICA Award3
ETHICA Award4
ETHICA Award4
ETHICA Award5
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ETHICA Award6
ETHICA Award6
ETHICA Award7
ETHICA Award7

EuroPCRでの全てのduties終了

今回は公式・非公式とたくさんの dutiesがあり、とても忙しい EuroPCRの実質二日間の訪問でした 今年も昨年よりも参加人数は明らかに増加しており人で溢れている感じだったのです
そんな中で皆と英語で渡り合い、座長や発表、議論 色々な仕事をこなしてきました そのこと自体が自分に自信を植え付けます
また、既に多方面で話題になっていますが、今回は ETHICA Awardというのを受賞しました
この Awardはこの世界ではノーベル賞に匹敵すると言われているとても栄誉有る賞なのです(ということを受賞してから知りました)
そんなこんなでこれからますます忙しくなりそうですが出来る部分まで頑張ります

On-line Fast Trackで論文が European Heart Journalに掲載されました

現在 EuroPCRでパリにいますが、今年はものすごい参加人数です そんな中で、ヨーロッパと共同で行った CENTURY II試験の結果が、 Williams Wijns先生により、Late Breaking Clinical Trial Sessionで発表となりました そして、それと同時に European Heart Journalに Fast Trackとしてまずはon-lineで論文が掲載されました こちらは僕が First Authorとなっています

是非ご覧下さいね

 

Parisでの一日

昨夜は、時差ボケであまり睡眠できませんでした 6:30AMにはホテルのCafeに降りて、早めの朝食を摂ろうとしたのですが、 7:00AMからしか開かないので仕方なく待っていました

7:45AMに Centre Hospital Universitat Henri Mondorに留学中の古田先生が迎えに来て下さりました ホテルから地下鉄で40分ぐらいかけて Henri Mondorに到着しました この病院はパリ東部に位置する病院で、Paris大学付属のとても大きな臨床病院です 循環器科が所有するカテ室は三室で、あと三か月すれば四番目のカテ室がオープンする、とのことでした 玄関入り口のヘリポートには患者搬送用のヘリコプターが常時待機していました

Hospital Henri Mondor

この病院では CoreValveによるTAVIを年間 100例ぐらい行っており、この日も一例TAVIがありました 僕も手洗いをして一緒について行いましたが、非常にスムーズに行われました

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その後、教授の Professor Emmanuel Teiger先生に連れられて院内のカフェで Espresso Cafeを飲み、その後いよいよ慢性完全閉塞を治療しました 症例は右冠動脈の慢性完全閉塞であり、2013/05月に二回に渡り、順行性、逆行性に試みられたのですが、不成功でした

回旋枝からの非常に蛇行した心外膜副血行路から右冠動脈末梢に入りましたが、閉塞部は非常に固く、結局順行性にも逆行性にも Conquest-Pro 9で両刺しにして、ようやくワイヤーが進みました そして、一部石の様なプラークに小さな裂け目が入り、そこから順行性にも逆行性にも別々の解離腔をワイヤーは互いにすれ違いながら進みました

この状況はしめたもので、順行性に何とか 1.25mm balloonを進め、2.5mm balloonで順行性に解離腔を拡げ、そして逆行性にM3Ultimateにより慢性完全閉塞近位部真腔にワイヤーを通過させ (典型的な Reverse CART technique)、そのまま順行性ガイドカテに挿入できました

その後は、型通り Externalizationを行い、最終的には薬剤溶出性ステント三本を植え込んで見違えるような冠動脈になりました

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これが終了したのが、13:30でした 実はこの後、もう一例慢性完全閉塞を治療する予定でしたが、あいかわらずタクシー組合がストをしていて、しかも、そのストが大通をタクシーで封鎖する、というストなので、空港方面に向かって大渋滞であり、アムステルダム行の便に乗れない可能性があり、14:00にタクシーでパリ市内の北駅まで行き、そこから電車で CDG空港に向かったのです

パリ到着

2/11(火)成田空港発のAF便でパリに飛びました 明日パリ市内の病院でTAVI見学と、慢性完全閉塞症例治療があるからです 明日夕方にはアムステルダムに飛ぶのです

飛行機は若干遅れて、17:40頃到着、シャルル・ド・ゴール空港のタクシーはストライキで、全く無し

仕方なく、バスに乗ることにしたのですが、30分以上待ってオペラ座広場行きのバスが来ました しかし、搭乗しようとすると、運転手さんが、オペラ座まで 2.5時間かかる、と言われるのです ものすごい渋滞のようでした

このため、今度は電車に乗ることにしました 電車を乗り継いでオペラ座広場に到着し、ようやくホテルにたどり着きました

今夕は、明日行く病院の教授先生とお食事の予定でしたが、とても間に合わないので、キャンセルしました これから遅い夕食に出かけることにします