とても有意義な一日

:本日は朝から TAVIを行いました。とても難しい症例 3例でしたが、満足すべき結果でした。色々と勉強し、医師としての遣り甲斐もあり、また強い心の必要性を痛感しました。

それと共に、本当に今の湘南鎌倉総合病院Heart Teamは素晴らしい、そのように思いました。こんなに素晴らしいチームは他に無いのではないでしょうか

ものすごい重症の大動脈弁狭窄症が、 TAVIによる治療によって、瞬時に劇的に改善するのです。その劇的さに、時に患者さんの体が変化についていけないのです。さながら一週間ぐらい宇宙に滞在した宇宙飛行士が地球に帰還してもすぐには歩けないように、いや、逆ですね、これまで地球上に住んでいた人が宇宙に出て無重力状態の中で自分の体をコントロールできない、そんな感じでしょうか

それまでは極端に狭くなった大動脈弁に抗して無理やり血液を全身に送り出そうとしてきた左心室、そして、それでも全身の組織の血流は低下し、ぎりぎりでやっていた体に、急に TAVIにより大動脈弁の機能が正常化するため、突然後負荷が取れた心臓はより一層収縮し、また全身に豊富な血液が流れるため、これまで足りなかった部分にも血液が流れ、相対的に全身循環血液量が足りなくなるのです これらの急激な変化は Afterload Mismatchとも呼ばれています。実際に目の前でこれが起こる、その急激な生理変化は驚くべきものです。

もう今から35年も前のことですが、兵庫医科大学胸部外科で3ヶ月間心臓外科医としての研修を受けた時のことです。当時開心術の後、心臓外科医は泊まり込みで、患者さんの術後管理にあたりました。その術後管理では微妙に点滴の量を変えたり、数少ない薬剤投与量を微妙に変化させたり、それこそ大変な管理をしていたのです。その時、僕の指導医に聞きました、「どうして術後管理が必要なのですか? 手術がきちんとされれば、術後管理なんて必要無いのではないのですか? 術後管理が必要、ということは手術が不完全だからではないですか?」 これに対して、その指導医は、「いや違うんだ、術後管理をきちんとすれば、患者さんの立ち上がりが早いんだ」、そのように僕に答えました。

しかし、当時の僕は、「そんなことは無いだろう、体は良い手術をすれば自分で回復するだろう」と、思っていました。そして、その後も35年間ずっと心の中ではそのように信じてきました。

しかし、本日それが間違っていた、そのように理解できたのです。そもそも人間はそのような急激な変化には自分の力のみでは耐えられないのです。だからこそきちんとした管理が必要なのですね。まったく35年間にして初めて学んだことでした。

今日の症例はとても大変でしたが、本当に自分は医者だ、ということを実感した次第です。

ついに作成

以前 Salvadorの名物料理 CARURUについて紹介しました。これはオクラを用いたねばねばした料理で、見かけはまるで納豆です。その時に、「そうだオクラと納豆を混ぜればどんなにおいしいか」と、思いついたのですが、なかなか試す機会がありませんでした。今朝、ついにやりました

Natto with OKURA
Natto with OKURA

なかなかのおいしさです 是非皆様方もお試しあれ