本日のTAVI

本日は二例のTAVIを行いました 皆様方とてもお元気で嬉しいものです

一例目はとっても副次的疾患があったりで、重症度の高い方でした 左室はとても小さく左室肥大が強く、また中隔の張り出しも強い方でした おまけに弁輪にはLCCの部分とその対側にブロック状の石灰化があり、LCC側の石灰化ブロックは左室流出路につながるといういわゆる誰が見ても弁輪破裂の危険性の高い患者さんでした

このような患者さんに対して Balloon-expandable SAPIEN-XTを用いると弁輪破裂が起こるか、ジャジャ漏れの弁周囲逆流が起こる可能性が高い、とも言われています

幸い私達は Self-Expandable CoreValveの経験が30例ぐらいありましたので、この重症で、しかも副次的疾患の故に治療を急ぐ患者さんに対して、CoreValveを用いて治療することに決めたのです

以前にも書いたかも知れませんが、CoreValveの治験に携わられて頂いてから既に2年間以上のブランクがあったのです この間に CoreValve植え込みのテクニックは大きく変化したのです それに適応することも努力が必要でしたし、何より失われた勘を取り戻すのに努力が必要でした

もちろんいきなりは無理ですので、外国人の Proctorにいらしていただきました そしてものすごくうまく行ったのです 左室は Left Ventricular Suicideを何時でも起こしそうなくらい内腔が小さい方で、現実に起こりかけましたが、それを乗り切ればとてもお元気になり、ARも全く認められませんでした

そして引き続き二例目に入りました この症例もそんなには簡単な患者さんでは無かったのですが、実は僕が初めて Proctorとなった症例なのです 部下のY先生が第一術者、O先生が第二術者として手技に入りました 僕はと言えば手洗いはしていますが、ほとんど口も手も出さずにじっと観察し、監視したのです

もちろん要所はきちんと押さえました そして結果はこれ以上無いぐらいに素晴らしい結果でTAVI (SAPIEN-XT)が終了しました

振り返ってみれば、これまで PCIにおいてこのような形式だった Proctorというのを行った経験がありませんでしたが、なかなかこれも良いですね もちろん患者さんが第一ですが、技術と知識の伝承というのも多くの患者さんに対する治療の上ではとても大切なことです 良い経験でした