コスタリカ三日目

昨日は朝からその前の日と同じ病院
Hospital Calderon Guardiaに行きました

この病院は国立病院であり、造りは古いのですがそれなりに格調があります 何でもAAA (triple A) classの病院であり、もちろん心臓外科、24時間体制のカテ室があり、心臓、肺、肝臓など各臓器の移植もされている総合病院です

心臓カテーテル検査室のマシンは Siemens Artis Zeeであり画像は綺麗ですが、僕が使用した範囲ではカテ室は一つしかありませんでした

最初の症例は Venegas先生が Hospital Mexicoより連れてきた患者さんで、右冠動脈起始部からの慢性完全閉塞でした 以前に経皮的冠動脈インターベンションを試み、冠動脈破裂という合併症を引き起こしたそうです

Venegas先生が、右橈骨動脈穿刺を試みたのですが、全く入らず無理やりガイドワイヤーを解離腔に入れたりしていましたので、両側大腿動脈穿刺を勧めました 今度は右大腿動脈穿刺されたのですが、これもひどく解離腔にワイヤーを進められたので、このままでは経皮的冠動脈インターベンションそのものがてきなくなると判断し、僕が穿刺を代わり、両側大腿動脈より入りました この時点で無意味に時間が1時間以上過ぎました

この症例に対しては困難な末にレトロから入りました 入ってみて分かったのですが、CTO部分は全長80mmぐらいあり、高度石灰化、しかも#1の部分で90度以上に屈曲していました 順行性はカテのかかりわるく十分な back upがとれません しかもCTO入り口は非常に硬く Con-P12でようやく突き刺さり、そのまま偽腔に進みましたがこれによりある程度ガイディング・カテーテルは固定され、conus branchにアンカー・バルーンをかけることも可能となりました

逆行性にも非常に硬くようやくカーブを曲がりましたがそれ以上は進まずCon-P12で突き刺し、順行性とランデブーしようとしましたが進みませんので、逆行性にOTW1.25mm balloonを無理やり持ち込み同軸アンカーをかけましたが、それでも突き進まず この時点で諦めました

二例目として Venegas先生が連れてこられた患者さんも右冠動脈入口部からのCTOで、順行性造影すらできていない症例でした 左冠動脈より造影される右冠動脈はあまり大きくありませんでした これに対しては不十分な診断カテーテルでしたので左冠動脈を造影し、いかなる逆行性ルートも激しい蛇行のため不可であることを確認し、さっさと終了しました

三例目は、よくぞこの患者さんが生き延びておられた と思うような患者さんでした 右冠動脈が二箇所でCTO、左主幹部入口部から体部にかけて95%狭窄、左冠動脈前下行枝は入口部からCTOでした 心機能は当然の如くとても悪く、LVEF < 20%だそうです これに対しては、右大腿動脈のみから入り、まずは左主幹部をステント治療し、左冠動脈前下行枝に対して順行性に入り、見事に左冠動脈前下行枝を開けました 患者さんはとても良くなると思います

最後の症例は、右冠動脈が非常に小さい方で冠動脈は石灰化が著明です 去年の終わりに左冠動脈回旋枝の90%に対してステントが入り、今回の標的は左冠動脈前下行枝midのCTOでした これに対しても、順行性に入り、ロータブレーターが無いので難渋しましたが、最終的には小カテを用いてステントを二個入れ、綺麗になりました

カテ室から出ると患者さんのご家族が「ありがとう」とスペイン語で話しかけて来られました

投稿者: (KAMAKURA & SAPPORO)Dr_Radialist

Expert Interventional Cardiologist and Amateur Computer Programmer

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