久しぶりのモスクワでのライブ

モスクワに到着すれば必ず寄る場所があります 12年前から定点観測地点のように、必ず寄り、そこで同じメニューを頼むのです

それはカフェ・プーシキンです この店は帝政ロシア時代の19世紀に建てられた建物を利用してプーシキン生誕200年である 1999年に開かれた高級レストランです

その内装は、19世紀の薬局や図書室をそのまま活かしたものであり、重厚です また店員も格式高く、右手を使用しない時には、左手を腰の後ろに回し、立ってお客さんの注文を待ち、そして歩き、そして右手で給仕するのです しかも 24時間営業であり、どんなに遅くに飛行機がモスクワ空港に到着しても開いています

お店の中ではクラシック音楽の生演奏 (弦楽四重奏や、ハープあるいはフルートなど)が頻繁に行われます

この店は典型的なロシア料理であり、僕が何時も注文するのは「ビーフ・ストロガノフ」です 2002年来店以来必ず注文し、その変わらない美味しい味を堪能します

Beef_Storganov Cafe_Pushikin01 Cafe_Pushikin02 Cafe_Pushikin03

このカフェ・プーシキンで、変わらないモスクワと激しく変貌するモスクワを肌で知ることができます

さて、昨日は11:40amより会場であり、宿泊しているルネッサンス・ホテル2階の main hallでlectureが予定されていました 会場に予定時刻の20分前には到着し、発表を待っていたのですが、前の演者が講演しようとした段階で突然停電したのです 2階のフロア全体が停電しました それ以外の他のホテル・フロアや街中は何ともありません 恐らく展示などのブースもたくさんあり、想定上の電力使用となり、2階フロアのヒューズが遮断されたのでしょう

何れにしても復旧には時間がかかりそうであったので、座長の Gregg Stone先生に申し出ました 「次の演者となっているが病院にこれから行かねばならないので、講演はキャンセルしたい」

そして、途中昼食を摂りながら四年ぶりのバクレフ心臓病センターに出かけました この巨大な病院建物は12年前から変わらない姿であり、周辺も4年前から変化はありませんでした

しかし、大きな変化がありました それはマシンが最新型のフィリップスになっていたことで 未だ日本国内にもそれ程多くはインストールされていないマシンです とても快適にPCIを行うことができました しかも、2002年より僕の助手を勤めて下さっていた Anton先生がまた助手をして下さいました 彼はとても優秀で、僕のやりたいことを良く理解してくれます 彼は今このバクレフ心臓病センターからモスクワ市内の別の病院に出てそこで働いておられるそうですが、Alekyan先生の信任が厚く、ライブのような重要な場面では駆りだされます

PCI01 PCI02 With_Anton

 

患者さんは 60歳ぐらいの方ですが、とても重症でした 左冠動脈前下行枝近位部からの慢性完全閉塞、左冠動脈回旋枝も慢性完全閉塞でした 右冠動脈近位部に他の病院でステントが植え込まれています 心機能も低下していた症例です これに対して右冠動脈よりアプローチし、中隔枝ルートは非常に大変でしたが何とか通過したものの、慢性完全閉塞部分が非常に硬く大変でした

最終的には左冠動脈前下行枝近位部で reverse CARTO techniqueを用い最後は薬剤溶出性ステントを3個植え込み終了しました 素晴らしい出来上がりで会場は歓喜の渦に包まれていることが音声でも分かりました 座長とモデレーターの先生方 Gregg Stone, Gary Mintz先生などが手技の解説を懇切丁寧に聴衆にされ、僕にも適切な質問を投げかけてきました とても教育的なライブ手技でした

本日はクレムリンなどに行き、それから夜行の便で帰国します

投稿者: (KAMAKURA & SAPPORO)Dr_Radialist

Expert Interventional Cardiologist and Amateur Computer Programmer

「久しぶりのモスクワでのライブ」への1件のフィードバック

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です