Brockenbrough

Brockenbroughというのはもちろんそれを考えだした医師の名前でありますが、大腿静脈より長い穿刺針を右房に挿入し、心房中隔を穿刺し、左心房にカテーテルを挿入する方法です

編み出された当初は、単に診断カテーテルのために行われていましたが、経皮的経僧帽弁的交連裂開術(PTMC)が井上先生に考案されてからは、PTMCの手段として、またその後カテーテル・アブレーションとくに心房細動に対するカテーテル・アブレーションが行われるようになり、高周波カテーテルを左心房に挿入するための手段として盛んに行われるようになりました

僕自身はと言えば、何と 1977年よりこの手技を行ってきた多分現存する最長の経験を有する術者です もちろんその歴史の多くの部分は診断カテーテルの手段として行ってきました

ところがどっこい、この手技は現在 TMVR: Transcatheter Mitral Valve Repair = 経カテーテル的僧帽弁修復術には必須のテクニックとなりました そして昨日日本人患者さんに対して最初に、あるいは二例目、三例目として行った手技でも必須のテクニックとなりました

もっとも、これらの手技では左心房穿刺を心房中隔の下縁そして後縁で行う必要があり、これまでのように針先の感触のみで卵円窩を検出し、そこで穿刺する古典的テクニックとは完全に異なり、経食道心エコー法により針先が何処にあるか確認しながら行われます このような方法に従来の古典的方法から移行するのはそれなりの技術的あるいは心理的バリアを超える必要がありますが、僕はこの歳でもそれが可能でした その可能であったという事実を確認できただけでも昨日は大きな収穫でした そうですまたまだパラダイム・シフトすることができたのです

投稿者: (KAMAKURA & SAPPORO)Dr_Radialist

Expert Interventional Cardiologist and Amateur Computer Programmer

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です