CDMXでのPCIデモ

この連休を利用してメキシコの首都、メキシコ・シティーにおります メキシコ・シティーは通常 CDMXと称します これはスペイン語で Ciudad de Mexicoの頭文字であり、メキシコの首都という意味です

これまで何回も何回も CDMXには来ています 一年前からは ANAが直行便を開設したので比較的楽に飛んでくることが可能です 去年の2月にはこの路線の開設便に搭乗する機会がありました

さてここ数年間は JICAと一緒にメキシコさらには中南米にTRIを普及するために活動してきましたが、その主な舞台は、ICN (Instituto Nacional de Cardiologia: 国立心臓病センター)でした この病院は名前の通り巨大な循環器専門病院ですが、ここを舞台にTRIを普及しました 実際僕が普及活動を開始する前にはTRIのメキシコでの普及率はかつてのアメリカ並み、つまり 5 – 10%でしたが、現在ではTRI普及率は 60%程度にはなっていると思います

どんな国にも内部対立・政治的対立が存在します メキシコは現在トランプ政権による排メキシコ運動による経済的被害を受け、さらには反トランプの機運が国民全体に盛り上がり、これまでの政権が総選挙で大きく変わろうとしています そんな中、ICNの果たす役割は大きいのです

しかしながら、メキシコは IMSS (Instituto Mexicano de Seguro Social:メキシコ社会保険公社)という通常の民間労働者を対象とした国民保険制度が医療をカバーしています そして通常救急を含め、ほとんどの患者さんは IMSSが運営する病院を受診します 急性心筋梗塞もしかりです 従って、循環器分野では ICNと IMSがある意味対立しているのです また、IMSSは民間のもの、ICNは国立なので国のものという意識もあるようです

IMSSはメキシコ全土に 10ぐらいの First Class病院を開設・運営しているのですが、その中心に存在するのが CDMXにある XXI Century National Medical Center, IMSS (Centro Medico Nacional Siglo XXI, IMSS)という病院です 日本語では 21世紀国家代表IMSS病院といったものでしょうかね 何でも街日50台の救急車が救急患者さんを運び込んでくるとのことでした

そして今回はこの病院を舞台にTRIのライブおよび JICAと共同でTRI普及活動を行っているのです つまり、2つの病院を舞台に共同でライブを行うのです これは歴史上あり得なかったことでとても画期的なことです

さて 5月 04日金曜日には朝から二例をTRIで治療しました 一例目は 70歳くらいの女性患者さんでしたが、左冠動脈主幹部の三分岐に90%超の狭窄を有し、左前下行枝近位部にも 99%狭窄が対角枝分岐部にある患者さんでした 色々なことを考え右TRIにより 7Fr guiding catheterを挿入し、開始しまた 左前下行枝近位部より治療を行ったのですが、当初 1.5mm balloonも通過できず少し慌てましたが、無事DESを4個用いて治療しました 完璧な出来上がりです

次の症例は 65歳の男性であり、右冠動脈に対して急性心筋梗塞時にDESが2個植え込まれ、今回は左冠動脈主幹部、左冠動脈回旋枝、左前下行枝の高度狭窄の患者さんでした 右橈骨動脈は微弱でしたが、思い切って右TRIで開始しまた 穿刺は一発で入り、順調に進むかと思いきや 右鎖骨下動脈が大動脈アーチの遠位より分岐し、左冠動脈のガイディング・カテーテル挿入が著しく困難であり、ようやく 6Fr AL1により何とか引っ掛けました しかし、その後のバックアップは全くとれず苦労しましだ、結局この患者さんも 4個のDESを植え込み終了しました メキシコの若い先生方はとても流暢な英語を喋られます すごく奇麗な英語です さて、月曜日には ICNと共同でライブを行います 頑張りますよ

IMSSの循環器内科の皆様方と記念写真

投稿者: (KAMAKURA & SAPPORO)Dr_Radialist

Expert Interventional Cardiologist and Amateur Computer Programmer

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