昨日の経カテーテル大動脈弁植え込み術(TAVI/TAVR) およびはまった話

昨日も経カテーテル大動脈弁植え込み術(TAVI/TAVR)をお二人の患者さんに対して行いました。非常に順調に、これ以上は無いでしょう、という風に治療が成功裏に終了しました チーム全体が経カテーテル大動脈弁植え込み術に習熟し、その各段階の手技に熟達してきました

プロクターの先生も、非常に褒めておられます

とは言っても、経カテーテル大動脈弁植え込み術はその手技そのものが未だに完成しているとは言い難いものであり、まだまだ各段階に tricky な部分があり、術者としては、そのようなでこぼこ道を如何に平坦な道の如く進むか? そこに越えねばならない高い峠があります

それでも何より、そのような困難な道を進んで、結果的に患者さんがお元気になられる、これが医師としての、そして経カテーテル大動脈弁植え込み術を行う術者としての醍醐味であり、当院のハートチームを誇りに思います

そして、昨日から今日にかけてはまった話です 相変わらずプログラミングです

ますば SQL

INSERT INTO `hp_tbls` (`hp_name`, `hp_pwd`) VALUES ('湘南鎌倉総合病院', '1234');

こんなのが動かなかったのです!!

何回やっても動かないのです 環境としては、OS-X10.9 SafariでphpMyAdminからのコマンド操作です 何回行っても

Insufficient Parameter: PHP

などというエラーが phpMyAdminの画面に出るのです。ネットで調べても良く分かりません。思いあまって、OS-X10.9 Chromeでやってみると問題ありません。Firefoxでも然りですし、Windows7上では問題全くありません。

これってどういうこと?? こんなことありですか?? 信じられません。要するに Safariでやるとダメなのです。

次にはまった話は、SQL + PHP + PDOですがこれはエラー・メッセージを以下のように出力できることを知り解決

<?php
  $stmt = $pdo->prepare("INSERT INTO `hp_tbls`".
    "(`hp_name`, `hp_pwd`) VALUES ('湘南鎌倉総合病院');";
  $flag = $stmt->execute();
  if (!$flag) {
    $infor = $stmt->errorInfo();
    exit($infor[2]);
  }
?>

要するに、以前もこれ書いた気がするのですが、errorInfo()というPDOメンバー関数でエラーの内容を取得せねばならないのです。ユーザーからすると、errorInfo()が戻す要素3つの配列の中で使えるものは、三番目の配列 すなわち$info[2]であり、それをエラーが起こった時に表示して停止するのです。

そんなこんなで、ぼちぼち歩んでいます 世の中嫌なことたくさんありますね 本当に本当にチャブダイひっくり返したい

公け ということ

公け(おおやけ)ということはどんなことか考えています

公け、ということはきっと社会の一部に完全に組み込まれている、そのような意味でしょうか 抽象的に考えていも哲学者ではないので難しい、あっ、そう言えば日経新聞の確か日曜日ですが、連載されているコラム 「哲と学」というのは哲学の世界に素人が入っていくには良いかも知れませんね、もとい話を戻します 具体的に考えましょう

「公」という文字が頭に着く組織は世の中にたくさんありますね、例えば公立病院、公立学校、公共交通機関、公会堂、公立図書館、公立公園、 うん こうして列挙すれば、世の中の誰しもが利用できる組織ないし機関ということになりますね

かな漢字変換しても良く分かるのですが・・、公立といのは得てして「効率悪い」と同義だったりすることもありますね へへへ

「公」が頭についても、「公立」と「公共」とは意味が少し違います 前者は女将でなくお上が「公」のために設立したものであり、後者は女将であっても良く、誰がつくったかは関係無く、「公」のために設立されたものです

さて、「病院」というのはどうなんでしょうか? 日本においては、医療サーピスは国民皆保険制度の下で提供されます この国民皆保険制度というのは、一種の税のようなものです 税を国民に広く必要に応じて分配するようなものです ということは、日本においては 医療機関というのは程度の差こそあれ、公共のものです

最近ニュースを騒がせている事件の一つに私が人生の中の25年間を捧げてきた組織の法律違反事件があります この組織は、一人の偉大な人物によって設立され、日本最大の組織となりました その間には数々の障害、しかもその多くはいわれの無いものであったのですが、障害があったのですが、強烈なリーダーシップの下で、「命だけは平等だ」という強力な理念のもとに職員一丸として乗り越えてきたのです しかしながら間違いがおこりました その設立の歴史の中で、組織が一人の偉大な人物のもの、その人物の商店のようなものと職員もみなすようになっていたのです

医療機関、特にその組織のように巨大化した組織は日本という国家の中で、実は完全に公共のものであり、今や設立者と言えど、その個人のものでは一切ないのです この重大な真実に皆気づかなかったのです 僕は今それを強く認識しています

ああ こんなこと「公け」にしてしまえば、どんな罰を受けるでしょうかね? まあどうなるかそれに身を任せるのも良いでしょう

いざとなれば純粋仮想世界のプログラミングの世界に埋没してそこで生きていきますから ああ でもそうなるとTAVIができなくなって特に日本人の患者さんがたくさん困りますね

悩み

どうもうまくいかない 考えだすと夜も眠れない

皆それぞれの人生 その考えがある 皆の考えがうまく収束しない 結局 人は一人では何もできないけど、それを普段は分からない

ようやくTAVIに関しては、技術的なことが色々と分かってきました CoreValveに関してはかなりの経験を積んでいたのでそのような意識はあったのですが、SAPIENに関しては日々発見です この経験をどんどん積み上げてたくさんの患者さんにお元気になって欲しい それが僕の人生です

とにかく疲れきっています 心が病んでいます

四半世紀

25年前の今日、そう 1988年10月01日、僕はそれまで勤務してきた関西労災病院を退職し、湘南鎌倉総合病院第一号職員として採用されました

病院の建物は未だ建設中で、本当に開院予定日の11月01日に完成しているのかな? と思える程でした そう、僕はゼロ以前からこの湘南鎌倉総合病院そして、循環器科を立ち上げてきたのです

どれ程の苦労があったか、想像できると思いますが、僕にしてみれば皆それらは過ぎ去ったこと、単なる過去でしかありません 何れにしても多くの仲間、職員の助けにより支えられ、ここまで来ることができました

今でこそ日本の病院の中でも先駆けてTAVIを行っている病院となりましたが、開院当初はカテ室もオープンしておらず、通算100例のPCIを達成、それには何年あるいは、十数年かかるかも分からないけど、その時にはそれ以前にお世話になった先生方をお招きして祝宴を持ちたい、それがささやかな夢でした

元気だった自分の子供が大病で倒れたり、予想をはるかに超えた神様あるいは仏様の仕打ちにも遭いました それでも何とかここまで生き延びてくることができました

多くの出会いと別れ、そして支えと裏切り、嫌なことにも楽しいことにもたくさん会いました 当初は患者さんの大多数が自分より年上だったのですが、今では半数の患者さんがたが、自分と同年代あるいは、自分より若い世代となる程に自分も歳をとってきました

最近外来の患者さん方に良く呼びかけます、「七年後の東京オリンピックを頑張って見に行きましょう」 患者さんに呼びかけると共に、自分もそれに向けて頑張って行きたいと思います

せめてこれからは、自分が皆と一緒に頑張ってここまで来た湘南鎌倉総合病院循環器科 それをもっともっと優れたものにしていきたいと思います そしてそのようにすることが、ここで働き貴重な人生の一部を捧げてこられた全ての人々に対する責務だと思います

昨日のTAVI

昨日はアメリカよりの帰国翌日ではありましたが、朝から夕方までかけて3例のTAVIを行いました 皆様方順調に経過され、嬉しい限りです

患者さんがたは皆様小柄なお年寄りです これまで何十年かも生きてこられ、人生の最後に来て肉体的に苦しい生活をされてきました 精神がしっかりされているので、肉体的な苦しみは、より大きく人生にのしかかります

TAVIによりその肉体的な苦しみを無くすことができる、というのは何と素晴らしいことでしょう 医療の進歩によりそれが実現されているのです この進歩の陰には数多くの患者さんがおられ、また意欲的にこの治療の発展に尽くしてこられた多数の医師、医療従事者、開発者、そしてその開発を支えてきた企業家あるいは投資家、さらにはその安全性と有効性を科学的に評価してきた学会や規制当局 これら多くの人々がおられたのです

患者さんから次の患者さんに命をつなぐ、そのように漠然としたイメージが浮かんできます

一方自分は、と言いますと 未だまだ未熟な TAVIlist (僕の造語です TAVIを行う人、あるいはTAVIの魅力にとりつかれた人)である僕は、これからも遭遇するであろう数々な困難に立ち向かい、それをこれまでの 33年間に及ぶインターベンションの経験と知識により克服していくつもりです

それにしても医者としての人生の最後の方で自分自身このような素晴らしい治療とめぐり逢い、そしてそれを実践できること、こんな幸せなことはありません

本日も朝からTAVI

昨日夕方アメリカより帰国し、今朝は朝からTAVI 3例です 今更ながら TAVIについても、日々勉強です 実際の患者さんの治療を通して多くのことを学びながら行っています

さて、TCTより帰国された皆様方、GALAXY Tab3の日本語化には成功されましたか? うまくいかなければ是非お問い合わせ下さい

分刻みのスケジュール

本日も朝からTAVI (経カテーテル大動脈弁植え込み術: TAVR)による治療を二例行いました 保険償還下での三例目、四例目です

何れの患者さんも、このTAVIが保険償還されていなければ、他に治療法が存在せず、大変な事態に陥ったであろうと考えられる患者さんです。日本という世界でも例を見ない程、急速に高齢化社会に転じている国で、それまでこの国を支えて下さった高齢者の方々に対して、このような画期的な治療法が健康保険診療下で行える、というのは何と素晴らしいことでしょうか?

現在重症大動脈弁狭窄症で苦しんでおられる患者さんたちは、その働き盛りの時に、身を粉にして働かれ、この日本の発展の礎を築かれたのです そのような方々が、辛い時に国家から手を差し伸べてもらえる、それは国家として理想の形態だと思うのです まさしく正義が実践されている、そのように思います

もちろん、医療経済学的な問題などあるのは分かっています、それでも正義が実践されるべきだ、という大前提は崩すわけには行きません 何しろ、今までは治療の手を差し伸べることができなかったのですから

本日の患者さん達もとても重症でした しかし、ハートチームの皆の力で乗り切りました 患者さんの状態が良くなることに皆で喜びを感じるのです

冠動脈インターベンション (PCI) というのも素晴らしい治療ではあります しかし、PCIというのは基本的に個人プレーです 一人のスーパースターが存在すれば、それで素晴らしい治療を行うことができます 僕もその一人であることは間違いありません そのようにして湘南鎌倉総合病院を発展させてきたのです

しかしTAVIは全く異なります、あくまでもチームとして一人の患者さんに対して治療するのです スーパースターの存在は必要かも知れませんが、十分ではありませんし、必要条件でもありません

本日は無事お二人の方の治療を Sapien-EX植え込みにより治療し、これから函館に向かうために、現在羽田空港ラウンジです 本当に分刻みのスケジュールで動いています

いよいよ新時代の循環器治療

この10月01日より、重症大動脈弁狭窄症に対する新時代の治療、TAVI (TAVR: 経カテーテル的大動脈弁植え込み術)が日本において、健康保険診療下で開始されました

冠動脈に対する治療である、冠動脈インターベンションと異なり、当初より厳格な施設基準が設定され、当初は日本全国で 7施設においてのみ、治療ができ、順次全国の施設に拡大されていく見込みです

湘南鎌倉総合病院は、TAVIの治験施設でもあり、当初より認定施設として選ばれました そして、私は田中 穣君と一緒に、循環器内科医として、この治療に対して第一術者として、これまでのカテーテル治療における誰よりも豊富な経験と知識を生かし参加してきました

当初は、ヨーロッパの先生方を中心としたプロクターの先生のご指導の下で開始されます その先生方の忙しい日程との調整もあり、また私自身の無茶苦茶詰まった予定との調整のため、実施日程が限定されます もちろんそれだけでなく、この治療法はハートチームとして多数の医師、コメディカルの協力の下で実施されるものですので、皆の日程調整が必要です これまでのいかなる治療法と異なり、多人数、多数の職種の人々が全力で一人の重症の患者さんの治療に当たるのです この協力を調整するコーディネーターの存在も重要です

昨日10月08日に、湘南鎌倉総合病院にとって記念すべき、この健康保険診療下でのTAVIを行うことができました Edwards社製の SAPIEN-XTという人口生体弁の植え込みでした

9:30AM頃より第一例目に対する治療開始、非常に重症の方でしたが、12:00までに成功裏に合併症無く終了、次の治療は12:45頃より開始し、14:30までには成功裏に終了しました 合併症も無く、皆様方手術室の中で覚醒され、「どこも何とも無いです」と答えられ、とても感激しました

治療の効果は劇的であり、本当に素晴らしい治療法です 自分自身、このような新しい治療の世界に飛び込むのは、とても勇気が必要でありました これまでのように、冠動脈インターベンションという狭い世界、その中で例えば経橈骨動脈的冠動脈インターベンションとか、例えば慢性完全閉塞とか、そんなさらに狭い世界に留まっていれば、これまでの実績のため、安定した安泰なインターベンショナリスト人生を送れたことでしょう しかし、敢えてその道は選ばず、困難な新たな世界に向けて飛び立ちました

そのような決断がようやく昨日花開いたのです その間のストレスはとても重いものがありましたが、誰もそのことは理解されないでしょう

今後ともこれまでの自分が培った全ての経験を費やしながら、この新しい画期的な治療法の適用と普及のために、努力していくつもりです

と、言うわけで昨日二例目終了後に撮影した集合写真を掲げます

s2 s3

New Yorkから時差ボケ

先週末は AIM-Radialという学会で New York University Hospitalからライブデモンストレーションを飛ばしました

NYUというのは非常に大きな大学病院であり、30階建ぐらいの巨大なmain buildingの上層階にカテ室もありました この建物はまだできて数年の新しい建物ですが、昨年のハリケーン・カトリーヌで高潮被害に遭い、今でも地下の救急セクションは閉鎖されたままだということです NYUは East River沿いにあるので被害が大きかったのでしょう

ライブデモンストレーションでは、鎖骨下動脈が変形していたため、苦労しましたがきちんとやり遂げました

その後、AIM-Radialでは、僕がかれまでTRIの世界での普及に尽くしてきた功績に対して表彰が行われました

帰国してからも、忙しい日々が続き、おまけにひどい時差ボケでした そして、金曜日には八代に出かけ、土曜日の第七回日韓友好TRIセミナー in 八代を行いました 今回は熊本労災病院松村先生はじめ熊本労災病院の全面的なご協力の下で、韓国から若手循環器医師20名をお招きして開催しました。

この会も既に第七回となり、日中友好TRIと併せて、僕のライフワークの一つとなっています

今回は、慢性完全閉塞二例を含め、3例の治療を行わせて頂きました 慢性完全閉塞は難しいものでしたが、成功裏に終わり満足です いよいよ明日から保険診療下でのTAVIを行うことになります どんどん世界は進んでいます

PCR London Valve

日曜日に成田を出て、当日夕方ロンドンに着きました PCR London ValveというTAVIなどについての最大の学会・ライブに参加するためです

いよいよ日本でもこの10月よりTAVIが保険償還され、この画期的な治療法を日本の大動脈弁狭窄症で苦しんでいる患者さんが受けられるようになるのです

学会では多数のライブデモンストレーション治療が行われました 日本よりも10年以上先を行っているような気がしました

それにしても25年ぶりのロンドンでしたが、寒くて驚きました また、その物価が高いことも驚きです インスタントに近いうどんが何と10ポンドもするのです 1,700円ぐらいです 日本の物価が高いなんて、それよりも随分と高いですよね 驚きです

まあ今は再びヒースロー空港でこれから帰国の途に着きます