インターベンション医師としての挑戦

昨日は 7:30AMよりカンファランス、そして 8:30AMより TAVIカンファランス、そして 9:30AMより実際のTAVI治療の入りました

非常に難しい症例で、予測できないことが起こりましたが、ハートチーム全員の力を合わせ、何とか乗り切ることができました

そして、12:30より予定のPCIに入ったのです 患者さんは若い方ですが、二枝慢性完全閉塞の三枝病変の方であり、これまでに他院で何回かPCIを行われましたが、右冠動脈や左冠動脈前下行枝の慢性完全閉塞に対しては無力でした 今回はその内の一つの病院よりご紹介となったのです 見るからに非常に難しそうな慢性完全閉塞でした 左冠動脈前下行枝を最終的に開けねばならないと思いますが、そのためにもまずは右冠動脈の慢性完全閉塞を開ける必要があり、昨日はそこがターゲットでした

右の経橈骨動脈的冠動脈インターベンションで入りました 7Frです そして、Conus branchにballoon anchoringを行いながら、RV branch -> epicardial collateral -> #4AVのルートを攻め、そして、さらに同じガイディング・カテーテルをそのまま用いて順行性にも攻め、最終的には右冠動脈の#2 – #3の長い慢性完全閉塞を開け、薬剤溶出性ステントを植えこむことができました

予想していた通り、その後右冠動脈末梢から中隔枝経由の左冠動脈前下行枝への副血行路が出てきましたので、今度はそのルートを用いて左冠動脈前下行枝の慢性完全閉塞を開けるつもりです

手技中、7Fr guiding catheterの中に、2.5mm balloon (+ wire) + Corsair + Finecross (or 1.0mm balloon + wire)が同時に入っていたのですが、可能でした これも新しい発見でした

そして、手技終了(14:00には終了したのです 早いでしょ!!)した後、今度は BAVに付き合い、そして外来診療をしたのです

その後、急いで羽田空港に向かい、 20:00発の ANA便で千歳空港に飛んできました そして、札幌に泊まったのです 流石に疲れが溜まってきました

今朝は、札幌で起床し、 7:15AMには札幌東徳洲会病院心臓センターに出かけやはり 7:30AMよりのカンファランス、そして 8:45AMより「次世代のPCI」となるべく新たな deviceの治験登録を行いました 全部で 13例の患者さんの治療を途切れること無く行い、14:00には全例終了したのです これも皆、札幌東徳洲会病院心臓センターの僕の部下達・仲間達、そしてコメディカルのみんなのお蔭です お蔭様で、このdeviceに関する日本国内治験の患者さん登録は開始から何と一ヶ月という超スピードで終了しました このdeviceが使えるようになれば、PCIの手技そのものが大きく進歩し、患者さんの多くに対して福音となることでしょう

終わりに皆で写真を撮りましたので掲載します 今は羽田に戻るため、千歳空港ラウンジにいるのです 17:00の便で戻ります

治験登録全例終了
治験登録全例終了

新時代のPCI

さて、本日は夜歓迎会が開催されました 随分とたくさんの循環器科関連の職員が集まられました このように多数の方々が集っての宴会というのは何年ぶりのような気がします

実際忙しく、また職員の数も少く忘年会を含め、まともな宴会を開催することができないでずっと来ていました 悲しい話ですね

本日はTAVIの後、PCIを何例も、僕は口先PCIで実際の手技に手を出しませんでしたね 若い先生方も大分信頼に足る技術を身につけつつあります

とは言うものの、やはり困難な症例や、新たな分野に関しては、口先介入を行うことは潔しとしません 月曜日は午前中の外来診療の後、立て続けに8例の複雑病変PCIを自ら行いました 2つのカテ室をスイッチしながら凄まじいスピードで行ったのです

しかも、この日はある新規ディバイスの治験の日でした 実際問題としてこの日治療された患者さん方は、この新規ディバイスの First-in-Manでもあったのです いやそうでないとしても確実に First-in-Japaneseであったのです

このディバイスに関しては以前より注目し、また特に日本人の冠動脈に対して使用できることが待たれていました そのディバイスを開発元のアメリカに先駆けて用いて実際の患者さんの治療を行うことができました もちろん、倫理委員会の承認、監督官庁の厳しい審査と監督の下で行われた治療であり、我儘勝手な治療ではありません

このディバイスが実際に日本国内で認可され、臨床の現場で用いることができるようになれば、それこそPCIの手技そのものに革命が起こります 特に、TRIのやり方が変わると思われます また、数年以内に認可が見込まれる生体吸収性薬剤溶出性ステントの一種である BVS植え込みに際して、最初に病変の前処置を行うために必要なディバイスでもあります

この期待されるディバイスが日本人に対して使用されるようになるか否か、その成否を握る治療であったのです ですから僕自ら治療を行いました 何が起こるか分かりません 従って豊富な経験と優れた技量、そして歴史に根付いた決断力、これらが術者に対して求められます それを行い得るのは僕を置いて他にはありません 実際に、月曜日にもなかなか困難が待ち受けました しかし、それを強い意志と信念で乗り越え、全例素晴らしい結果で治療を完結できました この治療がPCIの新しい夜明けとなることを信じています