先週はロンドン そして今週は

先週はロンドン、一日鎌倉にいて今週はメキシコシティーです それもこれから真夜中の便で帰国します バタバタと忙しい毎日です

このメキシコシティーのお仕事は国立循環器病センターにおいて、中南米4カ国(El Salvador, Peru, Republic of Dominica, Bolivia)から Interventional Cardiologistsを経橈骨動脈冠動脈インターベンション教育のために招いて、この循環器病センターにおいて講義、実習そして実際の経橈骨動脈冠動脈インターベンションの見学という四日間のコースを開催したからです。そのコースには日本国政府からもJICAを通じて援助が行われています。このような活動はかれこれ10年近くこの国で行ってきました。早いものでもう 10年であり、JICAとの共同活動は5年になりました。本日は  Dr. Guering Eid-Lidt先生やコース参加生徒を含め、皆で写真を撮影しました。

中南米TRI教育コース参加者と共に
中南米TRI教育コース参加者と共に

伊勢志摩ライブ

11月09日土曜日は 5:30AM自宅出発し、新横浜駅から名古屋に「のぞみ」で移動、名古屋で名鉄特急に乗り換え、松坂まで急ぎ、9:00AM過ぎには「伊勢志摩ライブ」が開催された「三重ハートセンター」に到着しました。

通常三重まで入るには前日夜には入ることが多いと思いますが、このような早朝移動は伊勢志摩ライブでも既に3回目のように記憶しています。あまり時間に追われるのは人生にとって良くないとは思うのですが金曜日の夜も仕事があったため仕方無いのです。

まずは、20分間の講演を行い、その後 60歳男性の左冠動脈前下行枝慢性完全閉塞病変に対して経橈骨動脈冠動脈インターベンションで挑みました。患者さんは三枝病変であり、既に右冠動脈と左冠動脈回旋枝に関しては治療終了していましたが、左冠動脈前下行枝#7の10数ミリに及ぶ石灰化高度で、しかもその部位でクランク状に屈曲した病変は見るからに難物でした。まあうまく行かないでもそれは自分の能力であり、仕方無い、とすぐに割り切り、リラックスした気持ちで望みました。幸い、第一助手には「伊勢赤十字病院循環器内科」の「泉 大介」先生がついて下さり、なおリラックスして手技を行うことができました。泉先生と言葉を交わすことは初めてのように思いますが、とても助けて頂きました。

手技は例によって何となく成功裏に終了しました。もちろん、ワイヤー先端には、僕の40年間に及ぶPCI手技の経験と、絶妙なコントロールが働いているのでしょうが、何も考えずにそれらが意識しないレイヤーで出てくるのです。

手技終了後、松坂市外れにある「蕎麦「紀乃国屋」」という蕎麦屋さんで昼食を摂り、また鎌倉に戻りました。

蕎麦「紀乃国屋」
蕎麦「紀乃国屋」

この店では未だ30歳前半と思える若いご夫婦がその場で蕎麦を打ち、10割蕎麦を出して下さいます。とてもおいしく頂きましたよ、是非皆様方も訪れて下さい。

Distal Radial Approach

 

これが最新のカテーテル技術である、遠位橈骨動脈アプローチです

用いている器具は、23Gサーフロー穿刺針 (TERUMO), 4Fr/5Fr Slender Sheath (TERUMO)そして止血には、Stepty-P (ニチバン)です。患者さんのご協力の下でビデオ撮影させて頂きました。ありがとうございます。多くの医師の助けになるものと信じます。

仙台ネットワークライブ

19日土曜日は朝 品川である新規冠動脈デバイス治験の会を主催し、そのまま東京駅から新幹線の乗り、仙台に向かいました そして仙台からはタクシーで「坂総合病院」に向かい、そのままライブ術者として一例治療をさせて頂きました これかその後の写真です

ライブ放映後皆で
ライブ放映後皆で
坂総合病院と仙石線
坂総合病院と仙石線

San Francisco、そして日立の後はメキシコ

10月06日日曜日からはメキシコに飛びました そして、11日金曜日早朝成田に戻ったのです。今回は、メキシコ心臓病センター (INC)においてのワークショップと、その後の学会に招聘されたためです。メキシコには何回もこれまで行っているのですが、かれこれ1年ぶりでしょうか? 懐かしい気分でした。

中南米諸国にTRIを普及せんと活動してきました。大分疲れましたね。でもその成果は大きく、INCの中には Simulatorを含め、TRIトレーニング室が、日本国政府と共同で設立され、既に2年間が経過し、その間に、メキシコ全土でのTRI普及率は当初の数%から現在では70%に達しているのです。これにより、入院期間が短縮され、治療可能な患者さんの数も増加したのです。このインパクトは心臓発作が国民の主要死因であるメキシコではとても大きいのです。最後の日には、メキシコの先生方と僕が集まり、レストランで食事食べながらこれまでの総括と、今後の方針の話し合いをしました。とても有意義な会でした。

メキシコ医師たちとの話し合い

そして、金曜日は6:50AMに成田空港に到着し、それから自宅に一旦戻りシャワーを浴びて、そして病院に出勤、10:00AMより外来診療を開始しました。流石にその日は疲れました。

技術伝承の困難

先日鎌倉では久しぶりに慢性完全閉塞に対するPCIをしました もちろんご紹介の患者さんであり、他院で前回トライされましたが不成功に終わった比較的若い、長い閉塞長を有する右冠動脈の慢性完全閉塞患者さんでした

一見すると順行性アプローチでも容易そうであり、事実CT冠動脈造影でも前を遮るような石灰化と認められず「どうしてこれがうまく行かないのかな?」と思える程でした

そんな訳で”念の為”両側アプローチで、しかも 6Fr guide cathtersで入りました 穿刺部位はもちろん両側遠位橈骨動脈です。

まずは順行性からXTAで開始したのですが、これが進まない そこでUB3に変更し、Gaia-Next1に変更した時点で前回形成された解離腔にワイヤーが進むのみで順行性は断念したのです。そして左冠動脈より心尖部ルート、これが内径は1.5mm以上あるのですが、蛇行が著しく、しかも良くあることですが、蛇行ヘアピンカーブ頂点には直線的に枝が分離しているのです。Caravel + Fielder-FCで入りましたが、ワイヤーはやはり頂点から分岐する直線的枝に入るのみであり、また心拍動に呼応して蛇行のカーブが変動するため全くワイヤーコントロールできないのです。それでも頑張り、結局XTRを心拍動に同期させて操作することによりこの難局を乗り越え、Caravelを右冠動脈の末梢に持ち込むことに成功しました。ところが、右冠動脈の遠位閉塞は#4AV/#4PD分岐部直前であり、ワイヤーを右冠動脈近位に向けようとしても冠動脈血流に乗り、ワイヤーは末梢側にとられるのみなのです。

何とかタイミングをとり、Caravel先端を#4PD – #3と90度以上の曲がりを超えさせ、そしてGaia Next1を近位に向けて進めました。しかし、ここで慢性完全閉塞部位がとても硬いことに気が付きました。線維性組織により閉塞していてワイヤーがその繊維の絡みによりトラップされている、そんな印象です。

ここは我慢の子で、じっと頑張り徐々にそれこそ「コンマ4mm」の速度で進め、ようやく閉塞部位を抜けましたが、先端は薄皮一枚で解離腔に向かっていくのです。しかし、ワイヤーをこの時点でコントロールすることは不可能と思われ、頑張って進めました。途中まで進めたところで、順行性に 4.0mm balloonを挿入し、そこでアンカーかけ、これにより逆行性Caravelを引き込もうとしたのですが、なんとアンカーが全く効いていない!!!!!!!

結局システム抜去となりました。この時点で90分経過していて、気力も萎えかかったのですが、部下が「もう一度試しましょう」と呼びかけたため、今度は順行性ガイディング・カテーテルを7Frに up sizingして再開しました。そして、今度は通過困難であった心尖部蛇行をやはりXTR/SUOH03を用い、さらにマイクロをCorsair-Pro XSを用いて前回よりも数手間少なく通過させることができたのです。しかし、ここで面白い現象に気づきました。Corsairだと決して分岐部を超えて#3方向にワイヤーを向けることができないのです。しかし、Caravelに変更することによりこれが可能だったのです。これは「出来る/出来ない」あるいは”+/-“あるいは「白/黒」の如く明白な観察事実でした。これには正直驚きました。その驚きの源は
「僕にも未だ慢性完全閉塞に関して学ぶ部分があるのだ」
というものでした。

そして、それと共に「やはり技術の伝達は難しい」「なぜならば自分自身が未だ完璧ではないから」というものです

しかし、その一方で気づきました「技術伝達する立場の人は完璧である必要は無い」かも知れない そのようにも思いました。「技術伝達する立場のひとも、それを受ける人も 互いに技術を高めるようにすればよい」そんなのが今朝の結論です。

 

へえーっ、こんなに真面目な顔しているのだ!!

さて、バンコクより写真が届きました すごく良く撮れている写真です Tanyarat Aramsareewong, MDから送られてきました。この先生は女医さんですが、ものすごくアクティブな女医さんであり、印象に残ります。バンコクの女性 Interventional Cardiologistsは皆総じて aggressiveな印象ですが、もう一人印象に残るのが、Dr.Siriporn Athisakulです。僕のライブデモンストレーション手技の時に第一助手として手助けして頂きました。彼女は鎌倉にも二回来られています。

Dr. Tanyarat Aramsareewong
Dr. Tanyarat Aramsareewong

まあそれは良いのですが、送って頂いた写真、普段僕が自分自身でイメージしている表情と違う表情の僕を見つけました。すごく真面目な表情で驚きました!!

真面目な表情
真面目な表情
真面目な表情
真面目な表情
真面目な表情
真面目な表情
真面目な表情
真面目な表情

6年半ぶりのKing ChulaLongKorn Hospital

さてさて弾丸特急でバンコクに行ってきました 8/18日曜日羽田発11:00過ぎのANA便でバンコクに飛びました バンコク到着は現地時刻 16:00前、幸いのことに交通渋滞は大したことなく、17:00頃にはホテル (Anantara Siam Bangkok Hotel)に到着しました。

月曜日19日にはこの King ChulaLongKorn Hospitalの心臓センターを舞台に東南アジアの Interventional Caridologistsを集め、transradial coronary interventionのワークショップおよびライブデモンストレーションを開催するために訪れたのです。

この日は 車で15分ぐらい離れた場所のタイ料理レストランで皆で夕食会を行いました 僕は Kiemeneij先生と隣合わせに座り食事したのですが、料理は今一つでした。今回のメインゲストは、Chulaの Wasan先生、彼はタイ国国王の主治医であり、しょっちゅう宮殿から電話で連絡が入ります。そして、TRI生みの親の Ferdinand Kiemeneij先生、そして20年近く前、このタイ国随一の最高学府国立チュラロンコン大学の付属病院で外国人として初めてPCIを行い、それだけでなくタイにTRIを広めた立役者 それはもちろん僕、齋藤 滋なのですが、その三人がメインゲスト、いや Wasan先生は主催者ですね、そういうメンバーで開催されました。

齋藤 滋、Kiemeneij先生、Wasan先生
齋藤 滋、Kiemeneij先生、Wasan先生

19日は 9:00AM前から病院講堂で東南アジアの先生方 40名ぐらいが集まり、ワークショップが始まりました。僕も講演をしましたよっ、

僕の講演
僕の講演

最近東南アジアの国々では、外国人が医療手技を行うことに対する規制がとても厳しくなっています。噂では、多くの日本人医師が、医療機器メーカーのスポンサーにより、東南アジアの国々に出かけ、ほとんど学術的実績や、医療手技実績が無いにも関わらず押しかけ的に、これらの国々の病院カテ室を訪れ、PCI、特にCTOに対するPCIを行い、その過程で医療事故が多発し、患者さんも医療事故で亡くなり、法律的、倫理的問題となっている、そういう背景があるようです。僕が知る限りでも、具体的な実施医師、場所まだ知っいますが、ソウル、台湾、そして広州で一名ずつ患者さんが亡くなっています。これらの患者さんは皆、無症状のCTOの患者さんで男性です。これは氷山の一角であり、もっとたくさんの患者さんが被害を受けているようです。まあ、それはさておき、そんな訳で僕自身も実は 7月にシンガポール国立大学病院より、ライブデモンストレーション術者として招聘され、そのために一時的医師免許取得を試みたのですが、煩雑な書類に嫌気が指し、行くのをキャンセルしたのです。

それでもこの最高学府大学病院、もっとも規制の厳しい病院ですが、僕の医師免許はきちんと取得されました。今までの実績が大きいと思います。Kiemeneij先生(オランダ)には医師免許が降りなかったのでしょうか、治療手技を行われませんでした。

昼からは僕も一例TRI手技をしました。症例は女性で左前下行枝の高度びまん性石灰化病変の方でした。これに対して、6Fr guiding catheterを用いて、1.75mm Rotablatorを用いて薬剤溶出性ステントを植え込み奇麗に合併症無く終了しました。

ライブデモンストレーション手技1
ライブデモンストレーション手技1
ライブデモンストレーション手技2
ライブデモンストレーション手技2

これがこのライブデモンストレーション手技のチームです

わがチーム
わがチーム

会は 16:45まで続きましたが、途中で集合写真を撮りました。とても良い思い出になるでしょう。

集合写真
集合写真

会が終了し、いそいでホテルに戻りすぐに check out、そして市内で夕食をとり、そのまま空港に、バンコク発 21:50の羽田便で戻ったのです。到着は、8/20 5:45AMでした。自宅でシャワーを浴び、そしてTAVIおよび経皮的僧帽便接合不全修復システム手技のために病院に出勤したのです。とても忙しい3日間でした。

これからバンコク

今は日曜日ですが、羽田空港にいます これからバンコクに飛びます 夕方バンコクに到着し、明日月曜日8/19はタイ国最高学府 ChulaLong Kong大学附属病院でのライブデモンストレーションがあり、僕と Kimney先生の二人が呼ばれライブデモンストレーションがあります。

前回タイに行ったのは随分行っていないと思っていたのですが、調べると 2018年11月のことでした 未だ一年も経たないのですね

バンコクに行くと言っても、実は明日月曜日夜バンコク発、羽田空港 火曜日5:00 AM過ぎに到着する夜行便で帰国し、それから自宅でシャワー浴びてから病院に出かけ SHD interventionとなります 忙しいですね

久しぶりの安達太良ライブ

昨日は朝から安達太良ライブにおいて、新装なった「いわき市立医療センター」において右冠動脈の慢性完全閉塞治療をさせて頂きました 病院はできたてほやほやの真新しい病院でした 僕の使用したマシンは Shimazuの最新型マシンでした 画面はきれいなのですが、フットペダルの重さが軽すぎてペダルを踏みに行くと、ペダルが何処かに逃げてしまう そんな印象でした あと、U-armの操作桿の操作法がわかりにくかったです

右手背橈骨動脈より自分で穿刺し、手技を完遂しましたが、僕の助手は松陰くんが勤めて下さいました 症例治療は順調に終わりました 最後にあの Y先生が、「TRIもずいぶんと進化したのですね 以前 齋藤 滋先生がTRI側、私がTFI側でデベイトしたことを思い出しました 現在 一般社団法人 日本医療安全調査機構の顧問をしていますが、TRIで事故が起きても患者さんが死ぬことはないが、TFIで事故が起これば患者さんが死ぬことがある」と言って下さいました とても嬉しくてこれまで自分がしてきたことが役に立った思いでした