もう足腰ガタガタ

さて、飯福田寺 (いぶたじ)本堂には住職さんが受付として座っておられます そこで一人 500円の入山料を払うのですが、その時に入山に際しての注意事項を事細かに教授して頂きます そのお話を聞いている間に「もうここで辞めて引き返そうかな」と不安になってきます 最近も一人滑落死された 66歳の方がおられたそうです 何しろ僕はそれよりも歳が上ですので、死の危険性はより高いということになりますよね

まずはこの簡単な絵図を見ましょう

絵地図

最初少し山道を登るといきなり鎖を使って登らざるを得ない絶壁が出てきました

油こぼし

そして一番の難関 「岩屋本堂」になります もうここいらへんは本当に転落の危険性が高く、僕はそこまで行きましたが、本堂の絶壁を超えてさらに上に行くことは諦めました 実際にとても恐怖を感じるのです

岩屋本堂

この後さらにこのような滑落の危険性がある岩場が続きます そしてもう足はガクガク 腰はヨレヨレになりながらも何とか手足と尻を使ってそして 可能な限り迂回路を通って全行程を乗り切ることができました 合計2時間かかりましたね 最後は長いながい階段を降りて再び飯福田寺に戻ることができました

最後の階段

本当に疲れましたし、死の危険を感じました 二度と行かないでしょう

結局 飯福田寺に到着したのは 11:45AMぐらいでしたが、それから隠れ家的な蕎麦屋さんでいる「悠庵」で肉そばを頂きました とても美味しかったですね

蕎麦処「悠庵」
松坂肉そば

今週はPCIに明け暮れ、そして行者になった

今週は新たな薬剤溶出性ステント治験や、Impellaを用いたCHIPによる治療、そして外来診療に明け暮れました 本当に忙しく自分の残された貴重な人生としての時間をどんどん費やしてしまいました

本当にこんなことでいいのだろうか? さらには MitraClipによる治療、これは大分と早く治療できるようになり、そんなには自分の人生の貴重な時間を費やしてはいませんが、まあTAVIに関しては既に部下に任しても全く問題ありませんので このような時には関わらないようにしていますし

そして昨日金曜日 11/09は伊勢志摩ライブで術者をさせて頂きPCIをまた行ったのです 何時もは土曜日の朝、あるいは金曜日の遅くに松坂に入るのですが、今年は行者としての修行がありましたので、金曜日午後遅めに松坂に入りました

そしてまずは講演を一つ行い、それから実際の症例治療に移りました 意外にもロータプレーターが必要となりましたが、結果的には満足の行く出来で治療が終了したのです この時点で 16:30ぐらいでしたが、すぐに松坂のホテルに向かい夕食を食べてバタンキューでした やはり疲れが溜まっているのですね

しかししかし結局 2:00AMに覚醒して、それからは一睡もできず本日に至ったのです

さて本日は自分の老境に向いつつある肉体を顧みずに無謀にも行者修行に挑んだのです

ここ伊勢にはものすごい昔から修験者が修行を行う聖域としての山があります 本当の意味での山伏が修行に入る山です その山が現在も残っていて、それは麓のお寺により管理されています その寺は 「伊勢山上 飯福田寺」というお寺であり、まだ40歳前後の住職さんが管理されています 飯福田寺というのはなかなか読めないと思いますが、「いぶたじ」と読みます

僕がこの寺と、その修験の場所を知ったのは、やはり伊勢山に当時は存在していた萎びた蕎麦屋さんに行ったからです それは丁度一年前のことでした

それからこの西暦 701年、つまり 1,300年前に開山した修験の山で少しでも修験者、行者に近付こうと、今日この日を一年間待ったのです

いよいよ秘境へ と言っても挫折

さて、飯福田寺からは、伊勢山への登り口が続きます この伊勢山は聖なる山であり、太古の昔から修験者、行者の修行の場として歴史を続けてきました

最近でも、この山に一人で挑戦し、日が暮れても戻って来なかったので捜索に入ったところ、転落滑落死亡していた そんなことがあったようです

ここには、この掲示板のような「地獄」があるのだそうです

心して登られよ
地獄絵図

もっとも危険な山なので、入山する前には必ず 飯福田寺社務所に名前を届け出る必要がありますし、入山料 500円を寄進する必要があります 実際の登り口には鳥居があります

伊勢山修験の場登り口

今回は革靴にスーツとしてとても山登りはできない服装でしたので、それ以上先には進みませんでした 下からは地獄の一部が見えました すごいですね

地獄の一つ「岩屋本堂」

来年こそは準備をして登ってみたいものです

伊勢志摩ライブ

あっという間に時間が過ぎていくので何時が何時 何処が何処 分からなくなります

先週は、11月07日火曜日に札幌東徳洲会病院に夜入りました そして、軽く打ち合わせの翌日、水曜日午前中は外来診療を行い、木水曜日08日午後は、院内PCI Workshopを行い、その中で8例の治療を行いました とても重症の方もおられました

翌日木曜日 09日は、朝からTAVI院内 Worshopを行い、他のご施設からも見学に来られました ここでは三例の治療を行い、その脚で千歳空港に移動し、羽田空港脇の、エクセル東急ホテルで 18:45より国際テレカンを行い、それから鎌倉の自宅に戻りました

そして、10日金曜日には午前中外来診療行い、そのまま三重県松阪に移動し、三重ハートセンター内で開催されている伊勢志摩ライブにおいて、まずは 18:30より講演を行いました

翌日土曜日11日は 8:15AMに松坂駅前のホテルを出発し、そのままま病院に移動し、8:40AM頃より一例ライブで左前下行枝のCTOを治療させて頂きました

そして、11:00AMにならない早くから、すぐに病院を発ち、そのまま三重県松阪の秘境、「伊勢山」「飯福田寺」「蕎麦処 悠庵」に向かったのです 道は峠を越えていく山道で、舗装はされているのですが、とても細く対向車が来ればバックせねばなりません しかも路肩は苔むしていてスリップ転落の危険があります

そんな道を 30分以上登っていくと出てきました まずは「飯福田寺山門」です

福田寺山門
飯福田寺
飯福田寺といわれ

この寺のほとり ほとんど並んで 隠れた蕎麦の名店「悠庵」があります もっとも土日しか営業しておらず、大将一人で全てをこなし、さらに今年年末には店を閉じ、移転されるとのことです

店はとても古く、ムカデがたくさん住んでいるような雰囲気で今にも崩れそうでした

秘境の蕎麦店「悠庵」
秘境の蕎麦店「悠庵」
秘境の蕎麦店「悠庵」のあ品書き

別棟は今にも崩れ落ちそうでした

悠庵 別棟

肝腎の味ですが、秘境という感激を差し引いてもおいしいと思いましたよ

悠庵の蕎麦

さてこの蕎麦を食べ終わってからが本当の秘境になるのです

本日は伊勢志摩ライブ

昨夜 三重県松阪に入りました 毎年この時期には「三重ハートセンター」西川 先生主催の「伊勢志摩ライブ」が開催され、ここ何年間も連続して術者および演者として招聘されてきました

僕に用意されてきた症例はこれまで異所性オリジンの右冠動脈にある慢性完全閉塞というのが続きました 異所性なのでガイディング・カテーテルもなかなか入らず困難の極みでしたが、毎年何とか成功させてきました

さて今年は二年前に慢性完全閉塞が確認されている右冠動脈近位部の慢性完全閉塞でした 当初の予想では「これは今年は初めて不成功に終わるかな」と考えていたのです しかし、 8:15AM頃より開始するとあっという間にワイヤーが通過し、ロータブレーターをしたりしてライブ開始の9:00AMより10分も早く薬剤溶出性ステント植え込んで終了してしまいました ラッキーという感じです

これから Luncheon Seminarで講演があり、その準備をしています そして鎌倉に戻ります

どんどん時間は流れていく

金曜日には朝から出発し、青森空港に飛びました 実はこの日朝から外来診療の予定を入れていました 青森に飛び立つのは午後で大丈夫と勝手に思い込んでいたからです

その結果、当日金曜日に僕の外来受診を予定されていた方々には大変なご迷惑をお掛けしました

金曜日の午後に青森で民医連の循環器部門の総会があり、そこでの特別講演を行ったのです 内容はTAVIのこと、そしてTRIのことをお話しました

そして夜に青森-名古屋小牧空港便 (Fuji Dream Airlines)で名古屋に移動しました

そして本日(11/07 土曜日)は早朝名古屋駅より近鉄特急に乗り、松阪市にある三重ハートセンターでの伊勢志摩ライブ術者として 8:00AM過ぎに病院に入りました 症例が右冠動脈の慢性完全閉塞であることは分かっていたのですが、送られてきたCDをコンピューターが読み取ることできず、結局詳細は分からないままぶっけつ本番で症例に臨みました まあ、それもこれも実力なのでそれで良いのです

両側橈骨動脈により7Fr guiding cathetersで入り、EBU3.5 + AL1.0で入りました 右冠動脈は通常より高い位置から下向きに出る異所性のものであり、また慢性完全閉塞部分は三重四重にクラン上の直角ターンが複雑に三次元的に続くという当初より非常に困難が予想される症例でした

「ああ 事前にCD読めなくって良かった」です、だってCD見たって状況が好転する訳はなく、ただひたすらストレスがたまるだけですから、直前に実態を知った方が精神的に楽なのです その方が結果的に実力を発揮できるのです それが僕の信念ですし、そのようにずっとしてきました

微細なテクニックとワイヤーの選択を繰り返し、結局、逆行性を補助にしながら、順行性でクロスし、最後はとても奇麗な仕上がりとなりました 我ながら満足すべき結果であり、また「未だまだ自分の底力はすごいのだ」と思いました

そして、昼の講演の後、今は名古屋に向けて近鉄特急の中です

伊勢志摩ライブでのrole終了

今朝 6:50AMの近鉄特急で名古屋駅から松阪駅まで移動し、そこから車で 15分ぐらいの「三重ハートセンター」に行きました 既に今年で第10回となる「伊勢志摩ライブデモンストレーション」に参加するためです

本日の 9:00AMからの第一症例のライブ術者でした 症例は男性で、右冠動脈が左冠動脈洞の上方より分岐する異所性右冠動脈の慢性完全閉塞でした 慢性完全閉塞とはいっても順行性に microchannelがあるように見られ、問題はこの異所性右冠動脈に対して如何に十分な backupを持ってガイディング・カテーテルを挿入するか? それにかかっていました

当初左橈骨動脈より入りましたが、MP, AL2.0, AL1.5, AL1.5ST, JL3.5STなど試みるも全く近寄りもしません そのため、右大腿動脈よりアプローチし、 7Fr guiding catheterに変更し、ようやく AL1.0SH-STを用いてかろうじて左冠動脈にかかり、左回旋枝にワイヤーを dummyで挿入し、 floatingで XTRを conus branchに挿入し、何とか 2.0mm balloonでこの枝に対して anchoringを行い、次いで、本幹で 3.0mm balloonで anchoringして、その脇から micro catheter + Gaia-firstで慢性完全閉塞を通過させ、左大腿動脈より対側造影を行い、ワイヤー走行確認してから、何とか 1.0mm balloonで慢性完全閉塞を通過させ、さらに 2.0mm balloonで拡張後、順行性にもう一本 floppy wireを右冠動脈末梢に挿入し、これを用いて #3において 2.5mm balloonによる co-axial anchoringを行いつつ、色々して、結局薬剤溶出性ステント 3.0 x 38mmを植えこみました ものすごく大変なPCIでしたが、最終的に成功裏に終了し、嬉しかったですねえ

それから「コメダ珈琲」で、休憩がてら Luncheon Seminarの準備をして、それも無事終了し、今また近鉄松阪駅に戻りました 近鉄特急は満席なので、予定の特急を待つ間、駅前の喫茶店にいます

これから名古屋経由で鎌倉に戻るのです 明日の日曜日はようやく自宅でゆっくりできます

本日の伊勢志摩ライブデモンストレーション

昨夜三重県松坂市に入りました 駅前のホテルで一泊し、8:00AMホテルを出発し、西川先生が独立されて10数年前に開業された三重ハートセンターで毎年行われている伊勢志摩ライブデモンストレーションに参加しました

西川先生のご厚意により、毎年ライブデモンストレーションの術者をしてきました 今年もそうでしたが、とても難しい症例でした とても若い働き盛りの患者さんでしたが、心筋梗塞を起こされ、三重ハートセンターに運び込まれ左冠動脈回旋枝の治療を受けました、しかしその時に右冠動脈の慢性完全閉塞が発見されました

体の割にはとても小さな冠動脈であり、それだけで治療困難と思われましたが、その上に閉塞近位部断端位置が不明、逆行性アプローチを行うに十分な副血行路が存在していないようだ、そして体重がとても大きい、という不利な点がありました

このため、手技は経橈骨動脈冠動脈インターベンションがメインとなりましたが、9:00AM前に開始したのですが、右橈骨動脈は何とか入れて頂いたのですが、左橈骨動脈はとても細くてどうしても入りません それで右大腿動脈穿刺になったのですが、これもとても深くて穿刺できるまでには時間がかかりました ようやく右橈骨動脈6Fr、右大腿動脈7Frがとれたのですが、今度は上行大動脈がとても短く、7Fr SAL0.75SH、6Fr EBU3.5がお互いに絡み合い、両側冠動脈に同時にカテーテルを入れることができませんでした 考えあぐねた末に、右冠動脈に対しては、conus branchに対して 2mm balloonによりアンカーをかけ、ようやく同時造影ができました 右冠動脈はとても細く、閉塞長は数ミリと推定できるのですが、何しろ枝を出した部分のどこから閉塞が開始するか判らない状態でした

勘に過ぎないのですが、順行性にはうまくいかない気がしたのです、それで最初から対角枝経由の逆行性に挑みました この枝のみが可能性があると睨んでいたのです Corsairを選択的に挿入し、先端造影すると案の定 #4PDにつながっていましたが、途中に V-turnする箇所がありました Sion-Blueで進め、Fielder-FCに交換すると、このV-turnもワイヤーは通過していきましたが、Corsairを進めるのは難儀でしたそして、Fielder-FCもそれ以上進まないのです そこで、何とかCorsairをそのV-turnを越えた位置まで導き、そこで先端造影したのですが、何も映りません でも思い切って、これも勘に基づくのですが、 M3-Ultimateに交換したところ、このワイヤーは右冠動脈近位部にスイスイ進んでいったのです きっと、右冠動脈末梢のスパスムのために、先端造影でも映らなかったのでしょう

それからは型の如く Externalizationを行い、薬剤溶出性ステントを二個入れて再開通に成功したのですが、そのV-turnの部分で仮性動脈瘤を形成したため、左冠動脈側と右冠動脈側の両者からコイルで塞栓術も行いました

最終的には問題無く成功裏に終了しました 正直開始する前には、「これは無理でしょう」と思っていたのですが、自分でも何と言うか、神がかり的な冠動脈インターベンションだったと思います