昨日は金沢循環器病院PCI 10,000例記念ライブデモンストレーションおよび祝賀会

昨日 11月02日は朝から羽田発の小松空港行きの ANA便で金沢に飛びました 飛行機はビジネス・マンで満席でした 途中日本アルプスを横切るのですが、快晴のため美しいアルプスの山々を見ることができました

記念の署名

昼に蕎麦を食べ、 14:00より一例 右冠動脈と左回旋枝の二枝慢性完全閉塞の症例のPCIを行わせて頂きました その模様は院内の会議室にライブ中継され、その様子を NHK金沢がテレビカメラで取材に来ていました

NHK中継カメラ

前日に症例の CDを見て、「これはものすごく難しい」と思いました 両方の冠動脈に対して既にPCIが試みられていたのですが、不成功に終わっていたのです それにその間の数年の中で心機能悪化し、解剖学的にはもっと困難になっていたのです 昨日の造影で左回旋枝のCTOはまず不可能 (間に CYPHERが植え込まれ、その前後で double CTO)と判断し、少しでも可能性のある右冠動脈に対して中隔枝経由の retrogradeで入りました なかなか目標とする中隔枝を選択できず、ようやくのことで選択でき、Corsairを中隔枝の中に挿入したのですが、その中隔枝は hair-pin curveを描いて #PDに対して遠位に向かって合流していたのです 以前のシネではそのような所見は無く素直に合流していたのですが、これは心臓の expansionによる解剖学的変位のためだと思います 何れにしても Sion/Sion-Blue/Sion-Black/XTRなどでは全く #PD近位に向けてワイヤーを進めることはできなかったのです SUOH-03は無かったので試すことはできませんでしたが、おそらく SUOH-03でも不可能だったでしょう こういう時に僕はしばしば Ultimate-Bross 3 (UB3)を用いるのですが、もちろん肝心の部分で硬いワイヤー先端による解離を引き起こしその時点で不可能・不成功になる危険性はあるのですが、そこはものすごい慎重で大胆なワイヤー操作でなんとか乗り切るのです そして昨日もそれを行いましたが、それが功を奏してワイヤーは右冠動脈近位部に向かって進めることができました このワイヤー操作が昨日のテクニックのキモでした

その後、CART/Reverse-CARTを行いようやくのことで順行性にワイヤーを #PD真腔に導入でき、最終的に 3.0 x 38mm + 3.5 x 38mmと二本のDESを植え込み成功裏に終了しました

そしてその開通した右冠動脈よりの造影で左回旋枝のCTOに対する可能性を検討したのですが、先に書いたように double CTOで collateralも poorですので、成功する可能性は限りなくゼロに近い、という判断でその時点で終了しました 使用造影剤量 < 300ml, 被曝線量 2Gyであり患者さんに対して悪影響をもたらすことなく成功したと思います これで少しでも心機能改善すれば良いと思います

うまく行きました

このライブの後ホテルに入り 18:00より講演を行い、夜は「太平寿し」で食事をしました

金沢循環器病院PCI10,000例記念

金沢市から飛び地となっている野々市町にある「太平寿し」はとても有名で、その大将は石川県寿司協会会長をされていたのですが、今年春先に残念ながら亡くなられたのです その後はお弟子さんが立派に継がれていました

日本循環器学会総会終了

16:40 – 18:10までの meet the expertのセッション座長を行いようやく日本循環器学会総会 in 金沢から帰途につきます

この最後の座長のセッションでは自分の知らない世界を色々と勉強させて頂きました

この3日館金沢市内の移動は基本的に自分の足で歩くばかりにしました 運動と、折角の金沢をもっと良く味わおう、という気持ちからでした 毎日 10Km以上は歩き、今日はもっと歩いたと思います

金沢の料亭街

金沢はいいなあ

僕は実は大阪大学医学部を受験する前、本気で金沢大学医学部を目指しました 実際、受験のための宿もとりました しかし、最終的には大阪大学を受験したのです

その理由は、当時国立大学一期校の入学試験に引き続いて、横浜市立大学医学部入試があったのです 要するに、国立大学一期校の入学試験を終えてすぐにその翌日に横浜市立大学医学部の入試を受験することができたのです

しかし、良く考え下さい 未だ北陸新幹線など無い時代です それを実現しようと思えば確実に受験終了後その日に東京まで戻らねばならないのです

これは当時の交通状況では50%ぐらいのリスクを有していました そしてその考察から、僕は泣く泣く金沢大学受験を諦め、大阪大学を受験したのです

そんなことをこの日本循環器学会金沢大会に来て思い出しました それはもう 45年以上昔のことです しかし、金沢はその間 何も変わっていませんでした あるがまま 僕の記憶にあるがまま そんな金沢でした

昨日深夜より金沢に入り、日曜日夜遅くまでここにとどまらねばなりません どうやって時間潰すか 最初は逡巡しましたが、大丈夫です 数々の心地良い喫茶店を既に見つけました 喫茶店でゆったりと時間を過ごし、自分の過去の圧縮された時間スケールを戻し、自分寺院をリフレッシュするつもりです

それが金沢の魅力です

金沢スレンダー

金曜日夜に金沢に入りました 夕食は、野々市 (金沢市に隣接した市ですが、有名企業が多くあり、莫大な税金が入ってくるので、金沢市との合併を拒否している市)にある、太平寿しに二年ぶりに行き、おいしい鮨を食べました。何時行っても感激する内容です。

昨日土曜日は朝から、金沢循環器病院において 金沢スレンダー・ライブデモンストレーションが行われました。金沢循環器病院は、もう20年以上になると思うのですが、現在の最高経営責任者であられる名村先生が移られた時から馴染みがある病院です。現在では石川県における循環器治療の中核病院となっています。この病院でスレンダー・ライブデモンストレーションが行われたのは、2009年以来5年ぶり、ということでした。

朝一番の治療が用意されていました。患者さんは右冠動脈の慢性完全閉塞で、半年ぐらい前に、左冠動脈回旋枝の完全閉塞に対して薬剤溶出性ステントが植え込まれ、その時に右冠動脈に対しても経皮的冠動脈インターベンションが試みられましたが、残念ながら不成功であったそうです。朝病院に到着してからシネを拝見しましたが、何だかとても難しそうで、「まあやるだけやるか」という気分になりました。スレンダーということなので、両側橈骨動脈より治療を行いました。

順行性にはとても無理だろう、という判断からしつこく逆行性ルートを探しました。何本かのトライの後、一つの中隔枝を抜けて、右冠動脈末梢に入りました。Corsairも Finecrossも通過できませんでしたので、1.20mm balloonでそのルートを拡張し、Finecrossを持ち込みました。その後はスムーズに進行し、最終的には1.5時間で成功裏に終了しました。とても嬉しかったです。

ところで、OSXには最初から vimがインストールされていますが、Homebrewでvim最新版7.4をインストールしました。さらに、MacVimというのもインストールしました。ついでに Windows側にも vimをインストールしました。これまで Windowsでもvimが走る、ということ知りませんでした。

vimというのは Unix標準のテキスト・エディタである viを一人の優秀なプログラマが改良して公開しているものです。Vi IMprovedで vimと称するのです。今では Unix/Linux標準のテキスト・エディタとなっています。vimに関しては、どうしても慣れておかないと、イザという時にコンピューターの操作ができなくなりますので、必須のスキルです。