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TAVI (経大動脈的大動脈弁植え込み術) ただの現状記述 (Daily Activities)

分刻みのスケジュール

本日も朝からTAVI (経カテーテル大動脈弁植え込み術: TAVR)による治療を二例行いました 保険償還下での三例目、四例目です

何れの患者さんも、このTAVIが保険償還されていなければ、他に治療法が存在せず、大変な事態に陥ったであろうと考えられる患者さんです。日本という世界でも例を見ない程、急速に高齢化社会に転じている国で、それまでこの国を支えて下さった高齢者の方々に対して、このような画期的な治療法が健康保険診療下で行える、というのは何と素晴らしいことでしょうか?

現在重症大動脈弁狭窄症で苦しんでおられる患者さんたちは、その働き盛りの時に、身を粉にして働かれ、この日本の発展の礎を築かれたのです そのような方々が、辛い時に国家から手を差し伸べてもらえる、それは国家として理想の形態だと思うのです まさしく正義が実践されている、そのように思います

もちろん、医療経済学的な問題などあるのは分かっています、それでも正義が実践されるべきだ、という大前提は崩すわけには行きません 何しろ、今までは治療の手を差し伸べることができなかったのですから

本日の患者さん達もとても重症でした しかし、ハートチームの皆の力で乗り切りました 患者さんの状態が良くなることに皆で喜びを感じるのです

冠動脈インターベンション (PCI) というのも素晴らしい治療ではあります しかし、PCIというのは基本的に個人プレーです 一人のスーパースターが存在すれば、それで素晴らしい治療を行うことができます 僕もその一人であることは間違いありません そのようにして湘南鎌倉総合病院を発展させてきたのです

しかしTAVIは全く異なります、あくまでもチームとして一人の患者さんに対して治療するのです スーパースターの存在は必要かも知れませんが、十分ではありませんし、必要条件でもありません

本日は無事お二人の方の治療を Sapien-EX植え込みにより治療し、これから函館に向かうために、現在羽田空港ラウンジです 本当に分刻みのスケジュールで動いています