2nd Greater China TRI Workshop

11月15日土曜日は、台湾高雄にある長庚記念病院(Chang-Guang Memorial Hospital)において、Greater China TRI Workshopを開催しました この会は、同院で過去7-8年行われてきた TRIのライブデモンストレーションを昨年より模様変えしたものです

従来のTRIライブデモンストレーションでは、足の便もあり、それほどたくさんの人々が集まらなかったのです 僕は最初から主催者として企画してきたのですが、それに限界を感じていました テコ入れのためもあり、何人かの日本人 Facultyも招待したりしたのですが、それでも状況は変わりませんでした

このため、昨年からは、Greater Chinaと銘打って、台湾のみならず、香港、中国大陸、そしてシンガポールまでも巻き込み行うことにしたのです 昨年の第一回は香港で開催しました そして、今年は長庚記念病院の呉(Wu)先生の強いご希望もあり、長庚記念病院で開催したのです

2nd Greater China TRI Workshop
2nd Greater China TRI Workshop

8:00AMにホテルを出発し、まずはカンファランス室に行き、本日のスケジュールの確認と、症例の確認をしました 僕には、朝一番の講演、さしてそれに引き続いて午前中はずっと座長、そして昼からは2例の慢性完全閉塞症例の治療でした

何しろ全部で8例の慢性完全閉塞症例が準備されていたのです それを3つのカテ室からライブデモンストレーションをしたのです

午後最初の症例は左回旋枝近位部の慢性完全閉塞であり、35歳の若い男性です もともと三枝病変であり、9月に BVS (完全生体吸収性薬剤溶出性ステント)を5個用いて、右冠動脈と左冠動脈前下行枝の狭窄病変の治療が為され、今回は左回旋枝の慢性完全閉塞です 両側TRIで入りました 非常に体格の大きい方で EBU4.0でもなかなかであり、backupが得にくい方でした また左主幹部は非常に太く、そこから鋭角に回旋枝が分岐しているため、その意味でも wiringが困難でした

左回旋枝慢性完全閉塞
左回旋枝慢性完全閉塞

これに対して、対角枝からのretrograde accessを狙ったのですが、左冠動脈前下行枝のその部位にはBVSがしっかりと入っており、ワイヤーを対角枝に通すことも大変で、それだけで10分かかってしまいました 造影すると、その対角枝からの副血行は、非常に蛇行し、コルク栓抜き様 (Cork-screw)でしたので、ワイヤーは通過させられるか否か分かりませんでした 案の定、暫くワイヤー通過を試みている間に、副血行は完全に閉塞し、血流が無くなってしまいました 仕方なく、順行性を狙ったのですが、ワイヤー操作困難であり、また遠位が何処かも分からなくなっており、暗い気持ちになりましたが、ふと気が付くと、対角枝からの副血行が回復していたのです それで、Sionを用いて再度トライしたところ、見事にこの蛇行した副血行を通過し、マイクロカテーテルが左回旋枝慢性完全閉塞の遠位真腔に入ったのです

そこてらまたかなりの苦労をして両側アプローチを行い、ようやくワイヤーを externalizationすることに成功し、最後は薬剤溶出性ステントを3つ植え込んで別人のようになりました

左回旋枝慢性完全閉塞薬剤溶出性ステント植え込み後
左回旋枝慢性完全閉塞薬剤溶出性ステント植え込み後

少し休んで引き続き、二例目に入りました この症例は、冠動脈バイパス手術を 2002年に行い、右冠動脈へのグラフは閉塞、右冠動脈の長い慢性完全閉塞が targetでした 両側TRIで入り、左回旋枝の小さな枝より逆行性にマイクロカテーテルを右冠動脈慢性完全閉塞末梢真腔に持ち込みました

右冠動脈近位部からの長い慢性完全閉塞
右冠動脈近位部からの長い慢性完全閉塞

しかし、病変が固い!! 非常に固い!! ワイヤーをどんどん escalateしていき、最終的に逆行性には Conquest-Pro9をそして、順行性には Conquest-Pro12を用いて何とかワイヤーの externalizationに成功したのてす

ワイヤー操作は非常に大変であり、またガイディング・カテーテルの固定もものすごく悪く、アンカーを巧みに利用しながらの手技でした 呉先生も興奮され、助手に入られました

呉先生との手技
呉先生との手技

そして、最終的には 48mm x 2.5mm DES, 3.5 x 28mm DES, 3.5 x 24mm DESを植え込んで奇麗な出来上がりとなったのです ものすごく困難な症例でしたがやりきりました

右冠動脈慢性完全閉塞薬剤溶出性ステント植え込み後
右冠動脈慢性完全閉塞薬剤溶出性ステント植え込み後

大変な手技でしたが、成功裏に終了し、皆喜びました そして記念写真です

看護師さん達と
看護師さん達と
助手をして下さった先生方と
助手をして下さった先生方と

いやあ今回の Workshopはすごかったですし、参加者皆喜んでいました 僕自身も全力に近い力を発揮でき、とても嬉しい思いでした

この日は 19:30よりホテルでパーティーがあり、その後は 22:00過ぎに疲れて眠りました

そして、翌朝日曜日は、 7:00AM Kaohsiung発成田空港行きの ANA便で帰国したのです とても有意義な旅でした