何と17, 8年ぶりのフィリピン

9月2日午前中発のANAマニラ羽田発マニラ行きの便に乗りそれこそ多分前回の訪問は1998年だったと思うのですが、してみると18年ぶりのフィリピン訪問をしてきました

マニラ空港もすっかり綺麗になっていましたが、空港から都心への道路は相変わらずのひどい渋滞でした しかし、今回は1990年頃に陸軍基地であった広大な地域を新都心として開発が始まり、現在も続いている Global Cityというマニラ近郊の都市が目標地点であったため、マニラ中心地へ向かう渋滞を避けることができましたので、30分ぐらいで Shangri-La Hotel Global Cityには、15:00には到着することができました マニラ中心街からGlobal Cityまでは 10Kmなのです

高層ビル群
高層ビル群

周辺は、新宿副都心も真っ青になるように40階から50階建の高層ビルが立ち並び、しかも今なお多数が建設中であり、道路は綺麗で多くの人びとが行き交っていました この情景にすっかり驚いてしまったのです これがアジアの力か そのように思いました 街中を歩いている人々は皆日本の街中よりも平均年齢が20歳は若いのではないでしょうか すごいパワーです

Global City
Global City

街中では日本料理とラーメンが人気であり、毎日築地から新鮮な魚が空輸されてきます しかし、マニラ旧市街に入れば、そこは以前より見慣れたアジアの雑踏であり、昔から見慣れた「ジープニー」という 4Km 8ペソ (今のレートで 20円ぐらい)が走り回っています

ジープニー
ジープニー

この日は、ホテルから歩いてすぐの日本料理屋に行き、新鮮な刺し身などを食べ、その後ラーメンを試みました

日本料理「おがわ」
日本料理「おがわ」
一康流(Ikkoryu)福岡ラーメン
一康流(Ikkoryu)福岡ラーメン

さて、今回は The 8th ASEAN TRI Seminarの Course Director
としてフィリピンに来たのです 今回は、Global Cityにある St Luke’s Medical Centerを舞台に行われ、Jose Nicolas M. Cruz先生と共に directorをしました Singaporeから Paul Ong先生もゲストとしてお招きし、ASEAN各国、主にフィリピンとインドネシアから合計 100名ぐらいの先生方が参加されました

St Luke’s Medical Centerは日本で言えば聖路加病院ですが、マニラ中心街の旧病院から分かれて新たに8年前に開設されたとても奇麗な病院です

St Luke's Medical Center受付
St Luke’s Medical Center受付
St Luke's Medical Center
St Luke’s Medical Center

朝 8:00前にホテルを出発したらば歩ける距離に病院があり、そのままカテ室に行きました そこで初めて症例を見せて頂いたのですが、症例は60歳ぐらいの男性で左冠動脈前下行枝近位部の慢性完全閉塞でした 閉塞部には複雑に分枝が何本も出ていて 「これは大変だ」と思わせるものでした なかなか double pressure linesというのをスタッフが理解してくれなくて、そのセットアップに時間がかかり、実際に手技を開始したのは 8:45AMくらいになっていました

ライブデモンストレーション会場は一階上にあるとても立派な講堂です

Henry Sy, Sr記念講堂
Henry Sy, Sr記念講堂
Henry Sy, Sr記念講堂内部
Henry Sy, Sr記念講堂内部

しかし、9:00AMからのライブデモンストレーション開始となっても、映像中継がなかなかうまく行かず、僕の開会の挨拶もすっ飛ばしてしまうことになりました 何しろ声が伝わらないのです 実際にうまく回りだしたのは 9:30AMを回ってからであり、それからは手技を解説しながら手技を続けました

6Fr bi-radial approach EBU3.5/AL1.0で開始しました 順行性に10分ぐらいトライしたのですが、案の定全く入り口分からずで これ以上粘っても仕方ない、という感じでしたので、すぐにretrogradeに移行しました 一番鮮明に見える中隔枝から行ったのですが、途中の蛇行が激しく、SUOH-03/SION-BLACKを用いても通過できなかったのです そこで二本手前の中隔枝に切り替えました ここもPDより入ってすぐに激しい蛇行があり、SUOH-03では超えることができませんでしたので、Sion-Blackを用いて何とか通過しました そして左冠動脈前下行枝に入って行ったのです ここでCorsairを何とか左冠動脈前下行枝まで持ち込もうとしたところで、6Frの Backupの限界で全てがバラけてしまいました

でもこんなことではへこたれません すぐに7Fr sheathに置換し、システムを7Frに変更し再開したのです そして、Corsairを何とかLADに通し、逆行性に Ultimate -> Conqeust-Pro12により左主幹部-大動脈に抜け、何とか Fielder-FCを順行性ガイディング・カテーテルに入れることが出来、RG-3で Externalizationしました そして、2.5mm balloonで拡張したのですが、この時点で判明したのです 何とこの部分 それはLAD近位部なのですが、そこで いわゆる double LADとなっていてメインのLADは少し遠位にあり、その部分が依然として慢性完全閉塞だったのです これには参りました 術前予想していた通りの複雑な解剖なのです

でも気を取り直し、RG-3をreferenceとして順行性に Ultimateで探り奇跡的にも順行性に通過させたのです 薬剤溶出性ステントを2本植え込み素晴らしい出来で終了しました

My team for bi-TRI for CTO
My team for bi-TRI for CTO

この病院では、あるいはフィリピンではでしょうか、PCIの最中麻酔医師が立会、TAVIの時のように Conscious Sedation without tracheal intubationで管理されていました

左から Cruz先生と Ohg先生、私
左から Cruz先生と Ohg先生、私

その後僕は講堂に上がり座長したりしてから、再び 14:30頃から第二例目を行いました この症例は石灰化したLAD病変でしたが、すんりと終了したのです

今回参加された先生の中に、僕がマニラで1998年訪問した時にTRIを仕込んだ The Medical Cityという病院の Jesus Edgar Villano先生から貴重な写真を見せて頂き、それを写真に撮りました

1998年マニラで
1998年マニラで

こうして今回も Excitingにライブデモンストレーションは終了しました その後、Faculty Dinnerが設けられましたが、僕は Cruz先生に丁重にお断りして、「これぞマニラ!」というエリア、海沿いの市場に行きました

活気のある市場
活気のある市場
マニラ湾特産ウニのFrech Freezing
マニラ湾特産ウニのFrech Freezing
これぞ石斑魚
これぞ石斑魚

これらの魚介類たくさん購入しても日本円で 8,000円ぐらい あのマニラ湾特産新鮮ウニは 800円です すごいですよね

そしてこの後は、「世界ラーメン紀行」を何れ書き上げようとしている僕としては外すことができないマニラのラーメンとして、二本でも有名な「一風堂」と、「山頭火」に行きました もちろんほとんど味見程度しか食べなかったのですよ

一風堂
一風堂
一風堂の「カラカララーメン」
一風堂の「カラカララーメン」
山頭火
山頭火

山頭火の辛味噌ラーメン
こうして激しく、情熱的で楽しく、また勉強になったフィリピン訪問は終わりを告げ、そろそろ僕も出発の準備せねばなりません そうそう最後に一つ フィリピン人のことを英語で何と言うでしょうか? 国としてのフィリピンは Philippinesですが、人のことは Filippinoというのです 頭が Fになるのです 知らなかったでしょう?