昨日のライブデモンストレーション

昨日は早朝起床し、プレゼンの最終仕上げをしてからインターネット経由でファイルをuploadして、それから AsiaPCR/SinLive 2013の会場に向かいました

朝から、座長およびプレゼンと働き、10:30AMに Singapore General Hospital/Singapore Heart Centerに行きました。このシンガポール厚生労働省直轄病院にはこれまでも何回も訪れ、冠動脈インターベンションをライブデモンストレーションあるいは、ライブデモンストレーションでなく、行ってきました。

症例は三枝病変の方で、既に右冠動脈は治療され、回旋枝と前下行枝がターゲットでした。一見して、「なーんだ簡単、放映時間が余るから、どうしようか」と、考えました

カテ室には、現在 Rotterdam Thoraxcenterで活躍されている小沼先生もご一緒して頂き、新しい OCTである OFDIを用いてリアルタイムの OCT image 3D reconstructionという世界最初のライブデモンストレーションをすることになりました

さっさと、回旋枝にステント植え込み、前下行枝・対角枝にもワイヤーを通し、前拡張の後、前下行枝に最初のステントを入れ、つぎにその手前に連続してもう一本薬剤溶出性ステントを植え込み、ワイヤーをリクロスしてから、OCT 3Dをして、ワイヤーが側枝に向かってどのストラットを通過しているかを調べよう、そういう筋書きで入りました

しかし、やはりライブデモンストレーションです 誰しも予想だにしなかったことが起こったのです 前下行枝に最初にステントを入れ、次のステントを持ち込もうとしたところ、バルーン先端が最初のステントに数ミリ入った部分で、一切進めることができないのです

すぐに行ったことはダブルワイヤー、そして1.5mm, 1.20mm, 1.0mm balloon, Microcatheterなど次々と色々なものを試み、さらには Guidelinerを用いて backupを強めたり、いろいろしたのですが、一切通過しないのです

そうこうしている内に中継が始まり、会場におられる錚々たるメンバーから色々なアドバイスを頂くのですが、皆これ以上の名案は浮かびません

これはまずいかも、と思いましたが、やはり流石のライブデモンストレーション達人ですね、と自分で思いますが、心は常に冷静であり、いざとなればどうするか? そこまで考え、冷静に手技を続けました

最終的にはうまくやったのです そして、その手技の途中から、これは絶対に英文で症例報告する必要がある、と思い、できる限りのデータを取得しようと考えました それで、OCT/IVUS/IVUSも行い、困難となったメカニズムを解明したのです

その詳細に関しては、論文となってから見て下さいね もっとも、助手をされた若いシンガポールの先生に書くように話しましたので、彼が書くと思いますが・・・

世の中にはビデオライブデモンストレーションにしろ、とかライブデモンストレーションでは術者が患者さんのために全力を尽くせない、とか色々な意見があります。しかし、そのような術者は当然のことながらライブデモンストレーションを行う資格はありませんし、ビデオではあの臨場感、会場の錚々たる医師と術者が一体となってその患者さんの治療にあたる、ということは不可能です やはりライブデモンストレーションは医師教育に絶対に必要な手段なのです

投稿者: (KAMAKURA & SAPPORO)Dr_Radialist

Expert Interventional Cardiologist and Amateur Computer Programmer

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