今日はなかなかなTAVI

今朝は1例だけTAVIがありました 先週の患者さんは、予測できない大変な事態をチームの力で乗り切り、今朝は朝食をほとんど食べられていました 一安心です

今朝の症例は、重症大動脈弁狭窄症による心不全のため入院されましたが、腎機能が悪く、造影剤を使うと透析になりかねない患者さんでした 他にも色々な合併症があり、とてもひどい大動脈弁狭窄症にもかかわらず外科的大動脈弁置換術はとても無理、と思われる患者さんです

経胸壁エコーでは石灰化の激しい可動性が著しく低下した大動脈弁があり、左心機能そのものは良好でしたが、心嚢液が貯留していましたが、これはクレアチニンが 3.0 mg/dl近くの腎不全も影響していました

CT造影を行うと、それだけで100ml以上の造影剤を使用せねばなりませんので、MRIと単純CT、そして心エコーのみで方針決定することにしたのです ただし、造影剤 30ml程度を用いた選択的冠動脈造影は行いましたが、冠動脈は正常でした

全身麻酔かかってからの経食道心エコーにより、バルブのサイズを最終決定しましたが、単純CTで弁尖と弁輪の石灰化が強いため、注入造影剤を 2ml downで行いました また、BAV時の同時造影で、右冠動脈の造影がなされなかったため、意図的にバルブを下目で留置することにしたのです もちろん、石灰化が強いのでステント脱落が起こりにくいだろう、とふんだこともあります

結果的に戦略通りに行い、成功裏に終了しました 植え込み直後のTEEでは、案の定 NCC弁輪で限局性石灰化が弁輪の一部を突き上げてあるのが見てとれました もしも、2ml downせずに留置していたらばここで弁輪破裂をしたのでは? と推定しました ふーっ、良かったです

繊細な術前戦略決定がTAVIにひ必要ですが、やはり最後はそれを実行する技術と、強い精神力が必要だと思いました そして、それを支えるのはやはりチームの力です

投稿者: (KAMAKURA & SAPPORO)Dr_Radialist

Expert Interventional Cardiologist and Amateur Computer Programmer

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