いるかの棲む闇

本日は前から楽しみにしていた あの HorliX開発者の Air様と 7:30AMより病院でお会いしました この才能豊かな天才的 Software (+ Hardware) Engineerとは以前、僕のブログに掲載していた DICOM Viewerの C++で書いた Windows用プログラムを見つけられ、それで継がりができたのです

前からお会いしたいと思っていたのですが、なかなか僕も時間がとれずついに本日となりました

実際のAir様とお会いしました!! (わざと顔はぼかしてあります)

お会いして色々なお話をしました 技術的レベルは彼がエベレストの頂点近くにいるとすれば、僕はようやく鎌倉の六国見山頂上ぐらいにいるレベルでしょう それほどに知識、経験、頭脳、根性、反骨心 それら皆が数段上なのです 何しろ僕は自分のことを「壮年は過ぎたアマチュア・プログラマ」と謳っているぐらいですから・・・

まずはご出身について伺いました 何と彼は新潟県のご出身でその後、筑波大学理工学部物理学科を出られたそうです この時点で既に物理学、特に電磁力学などの素養と、プログラミングの素養、そしてハードウェアを操る素養を身につけられたようです そして卒業後は技術系会社に就職され、そこで実地での開発仕事を行われ、そこでも高度なプログラミング能力を否が応でも披露することになったようです そしてその頃より当時日本国政府が音頭を取り、某国立大学の当時教授が旗印となり鳴り物入りで立ち上げた「日本国統一電子カルテ構想」にも関わるようになったようです そう あの「開いたイルカ」プロジェクトです 僕が勝手に描いている物語かもですね

そうそうご存知無い方も、「開いたイルカ」を英語に置き換えたものを検索すればこれが何かはすぐに分かるかと思います このイルカさんが棲んでおられる場所は相当に闇かもですよっ

僕自身のことを言わせて頂けば、電子カルテについても以前より興味があり、そこの基本的データ表現には MML (Medical Markup Language)という XML (eXtensive Markup Language)と本質的に同一のものすごく冗長なデータ記述言語が用いられ、それが故にどの電子カルテもデータに関しては互換性を保てる、そのようなことは知っていました そして、何と東京の産婦人科の開業医の方が御自分一人で Java言語を用いて電子カルテシステムを構築し、それを皆に公開していることも知っていました そこに持ち上がったのが「開いたイルカ」プロジェクトです でも僕から見ればこのプロジェクト最大の問題はその中心となっておられた錦の御旗の先生ご自身があまりプログラミングに詳しくなく、実際には一行のコードも書けないのではないでしょうか? その結果起こったことは、錦を担ぎ上げ、それで商売するソフトウェアの方々が増えてきたのです その中には北海道の某技術工業系大学の先生方もおられました その方々はもちろんコードをご自身でかける方々でしたが、やはり中心の先生がグイグイと技術的に引っ張れないとこのようなプロジェクトはどうなるのでしょうかねえ

結果的にこの「開いたイルカ」プロジェクトは今は落日でしょうか その一方で例えば湘南鎌倉総合病院の属する徳洲会では既に全国統一大規模電子カルテシステムが稼働し、そこから big dataも収集できるのです この電子カルテは「開いたイルカ」プロジェクトとは関係ありません 徳洲会がこのような状況ですから、「開いたイルカ」のシェアはどんどん低下し、結果的に開発力もどんどん低下し、やれることは政治的な圧力を加えることのみでした

そして何と Air様はそのような圧力の真っ只中に放り込まれ、一時は「Air死亡」という噂を流して自分の身を守らねばならない程に追い込まれたということです 恐ろしいですねえ 国家権力をバックにえばるのはやめて欲しいですねえ

そうそうそのようなことも影響してでしょうか、Air様は何とその後 某大学医学部の入学試験を受験され、見事通過し、その後6年間 その大学で医学生として学び、医師国家試験にも合格し、その後、某診療科で有名な某公立病院で某診療科医師として研修され、さらにいくつかの国家資格を取得されました 現在でもその診療科医師として活動されています

何で僕自身が自らの言葉でこのようなことを言えるのでしょうか? 実は先にも言いましたように電子カルテシステムについては以前より興味がありました そのため、わざわざ京都にも出かけ、その方面の会合にも参加し、勉強してきました そして、ある時 呼びかけがあり、手を挙げた人のみが某国立大学別邸に集まり、電子カルテの会合を持ったのです そこには錦さんや、その他の 何でしょうか取り巻きでしょうかねえ そのような方々が 10名ぐらい集まられ、特に参加に関して制限が無く、事前に申し込んであれば参加できたので参加した僕なんかは、ものすごい疎外感を感じました そして、「あー これは決して開いた ものではない、ガチガチに外を排除するものだ」と感じたのです この時の僕の感覚はとても鋭かったですねえ 今から 5年前の 2013年のことでした

さて Air様はその一方でエンジニアとして活動も再開され、HorliXの開発に入ったのです

ものすごいですねえ 壮絶な人生でカッコいいですねえ ちなみに年齢は僕より 18歳若いです 羨ましいな

投稿者: (KAMAKURA & SAPPORO)Dr_Radialist

Expert Interventional Cardiologist and Amateur Computer Programmer

「いるかの棲む闇」への16件のフィードバック

  1. OpenDolphinの作者は皆川和史さんで、Javaエンジニアです。産婦人科の医師が作られたのは別の電子カルテシステムNOAです。NOAは逆にプログラマならあまりやらないやり方で書かれているので、ご本人が書かれたものと思われます。
    https://sites.google.com/site/noawebspace
    OpenDolphin自体はクラウドベースの小規模クリニック向け電子カルテのシェアで上位にランキングされていることが多いので廃れてしまったわけではありません。

    病院規模の電子カルテでシェアをとっていくのは、資本規模の大きいところでないと未だに難しい現状がありますね。

    1. 小林先生

      直接コメントいただけるのは光栄です ありがとうございます 今でも鮮明に覚えているのは あの京都大学の古いお屋敷の中での会話で、先生が「この前パーサーを書いて走らせたらば、Javaの stack overflowとなった」という会話です 何故それを鮮明に覚えているのか分からないのですが、多分 「あー この愛媛大学のお医者さんは Javaでプログラム書けるんだ」と認識したからかも知れません
      その後もご活躍の様子で嬉しく思います 僕なんかは全然です どうぞこの機会に今後共ご指導宜しくお願いします。

      湘南鎌倉総合病院循環器内科 齋藤 滋

      1. Javaに関してはかなり錆びついてしまっていますが、やはりいろいろと試してみたくなることがたくさんあるのでプログラム書いています。
        反省すべきなのは、日本語でオープンソースソフトウェアと医療についての総説などを15年くらい前に書いたっきりで、publicationが落ちてしまって、隠すつもりもないのが闇におちてしまっていました。この機会にブログや論文も書いてみようかと思います。
        お忙しいとは思いますが、東京、京都でたまにイベントやりますのでぜひご来場ください。

        1. 是非ともそのような会にも声をかけて下さい どれだけついていけるか分かりませんが・・・
          僕はこの歳になっても未だ第一線の心血管インターベンションの現役バリバリの医師です もういい加減引退すべき、という声も多々あります それでも患者さんの顔を見るとできません
          今 14:00ですが、本日は 9:30から経カテーテル的大動脈弁置換術 (TAVI)を三例行い、これから経皮的僧帽弁接合不全修復システム (MitraClip)により一例治療します

          1. 齋藤先生のご活躍にはいつも頭が下がります。
            この間のMOSS14では67歳の高橋究先生がWineStyleの健在ぶりをアピールされていました。
            Medley社から平山さんが若手ならではの野心的なプレゼンを出されて、突き上げに焦りを感じたりと楽しい会でした。
            おかげで元気いっぱい、科研の書類と格闘しております。

  2. そういえば、2013年のミーティングではあまりおかまいせずにすみませんでした。
    斉藤滋先生のお名前は循環器の分野で同僚からおうかがいしていたので、畏れ多くてお話しづらい感じでした。
    普段は医療とオープンソースのセミナーやったりしております。機会がありましたらぜひご参加ください。
    http://www.moss.gr.jp/

    1. 先生がその後京都大学に移られたことも片隅から存じ上げていました どうぞまたお呼びかけ下さい 最近は Structure Heart Disease Interventionがとても忙しくなり なかなか京都まで出かけることが困難となっています それでも自分の世界を広げるためにも機会を捉えたいと思っております

      今後共ご指導宜しくお願いします。

      湘南鎌倉総合病院循環器内科 齋藤 滋

  3. 小林さん

    人を介してですが、皆川さんから「オープンソース版の OpenDolphin の取りまとめをしてもらえないか」と打診を受けたことがあります。
    そのときは、HorliX の開発を控えていたこともあってお断りさせてもらえましたが、言ってはいませんでしたが、最大の理由は、増田ファクトの存在です。
    あれはもうオープンソースでもなんでもないでしょう?
    それと確か(オープンであった最後の方で確認してますが)データ保存に clob を用いており、本家系列の blob とは全く異なり、そのままではマージはできません。
    オープンソースでもなく、データ構造も異なるものをどうやって統合しろと?

  4. LSC版から、私が提供しているOpenDolphin-mに移行された方がおられます。
    データベースの互換性は保たれています。データのコンバートは不要です。
    バイナリ提供者にはソースコードを提供しており、GPLを遵守しています。

    不正確な情報を書き込むことはおやめください。

    1. 増田先生

      clob, blob の件は私のまったくの思い違いでした。ソースで確認しましたが、増田ファクトもblobで記録されていました。
      おそらく Dolphin Evolution の一部の系列(確か藤平さんという方が担当されていたかと思います)にclobを積極的に用いたものがあったはずで、それと混同していました。
      お詫びして訂正いたします。
      データ構造に関しては、先生が拡張された部分(入院対応機能など)のため本家LSC版とはすり合わせが簡単ではないという判断でした。

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