貿易戦争勃発

先日開示した中国における薬剤溶出性ステントの価格の話ですが、その後トレースするとどうも真実らしいのです。最初は「まさか」と思っていましたが、真実のようです。これをどのように解釈するかですが・・・・

まず素直な解釈として、COVID-19ワクチン開発やそのコントロールなどで多額の出費が必要である中国政府としては、その費用捻出のために医療費削減に大きく動き出した、というものがあります。このような方法が日本のような民主国家で可能か否か? は疑問がありますね。

次に、大胆な仮説としては、これは中国政府と米国政府の貿易戦争序章の幕開け、というものがあります。もともと医療器具開発会社は米国のものが多い訳ですから、薬剤溶出性ステントの価格カットをすれば、もちろん中国の医療機器開発会社も相当なダメージを受けるでしょうが、ここは中国政府からこっそりとテコ入れがあるでしょうから何とか切り抜けるかも知れません。それよりも米国企業が徹底的なダメージを被ることになるでしょう。それは翻って米国企業から米国政府に対する相当な圧力となり、結果的に米国政府が矢面に立たされることになります。

僕のこの第二の仮説の方が真実味があると思います。要するに薬剤溶出性ステントの価格そのものは中国政府にとって本筋ではないのです。米国政府を交渉のテーブルに引き出すことが目的であり、そのような戦略である、と考えます。

投稿者: Dr_Radialist (KAMAKURA & SAPPORO)

The most experienced coronary and valvular interventional cardiologist in the world.

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