平常な手技

本日もTAVI 体の大きめの方でした 大動脈弁狭窄症としては重症でありました 何時ものように朝のカンファランスから徐々に緊張を高め、そして手技に臨みました

左冠尖と無冠尖の間に高度な石灰化ブリッジがあり、ここが裂けて広がるか否か、それにより最終ステント・サイズも変更せざるを得ない、そのようにも考えました

この判断は術中の BAV (Balloon Aortic Valvuloplasty)の時に行うしかない、そのように考えました そこで、少し工夫、通常はステント留置に一番高さを判定し易い LAOの角度で BAVも行うのですが、今回は、左冠尖と無冠尖の間を一番描出し易いと考えられる RAOで BAVを行い、きちんと裂けるか否かを判定することとしました そして、その結果によっては BAVの後に撤退することも視野に入れ、手技に望んだのです もちろんこの方針は朝のカンファランスでハートチームの皆が共有しました

実際に手技が開始されれば、治療方針の下に流れるように手技が進み、あっという間に終了です それこそ何も無かったのですが、何も無かったかのように平常に手技が終わり、すぐに気管内挿管が抜管され、すぐに患者さんは会話開始されたのです

このようなTAVI それが理想的ですね 何時もこのようにありたいし、理想は患者さんが朝起きて、何時の間にか手技が終了し、昼過ぎには「あれっ、今日は何か手術したような 随分と楽になったなあ」とふっと我に帰る、それが僕の目指すTAVIの姿です