Ajaxに悩んだ二年間

現代のWeb PageはAjax通信を用いてページの書き換え無しに表示データを更新する仕組みが広く使われています。Ajax = Asynchronous JavaScript and XMLという訳の分からない言葉の頭文字をつなげた造語です。Ajaxが提唱されたのは、古く Internet Explorer5.0の時代に遡ります。ここいら辺に関しては、やはり Microsoft社とIBM社の功績が大きいようです。このIBMのエンジニアが投稿されたブログに詳しく書かれています。

僕もjQueryを用いてこのAjaxという仕組みを用い、データをデータベースから読み出しそれを用いてホームページのDOMを書き換え、動的にページを画面更新無く刷新するようなページをいくつも作成してきました。実はこれもIBMのエンジニアのブログを読んで出来るようになったのです。

さて、jQuery + PHP + MySQLを用いたAjaxはこれまでに色々なサイトで作成してきました。そのほとんどは期待した通りに動作してきたのですが、一つだけ躓く場面があったのです。現在の鎌倉ライブHpは2017年に原型を作り、それを踏襲してきたのですが、基本的概念は、Web上のMySQL databaseにデータを入力して、ユーザー・ページではその databaseからデータを読み出してHpに反映する、そのようにしたのです。

もちろん DBにデータ入力する時にはPWで保護された部分にアクセスし、一般ではアクセスできないようにしています。この時問題となったのは、下記のプログラム部分です。それが不思議なことにうまく行ったり、行かなかったりするのです。

 function ajax_search() {
$( "#search_results" ).show();
var search_val = $( "#search_term" ).val();

$.post( "tri_chair_mod_add01new_backend.php", {
    search_term: search_val
}, function ( data ) {
    if ( data.length > 0 ) {
        $( "#search_results" ).html( data );
    }
} );

  }

これが時にうまく動作して時に動作しないのです。この原因についてどうしても難しすぎて分からなかったのですが、色々考えている内に、Ajaxとは Asynchronous (=非同期)とうのが本質だと思ったのです。Web pageは非同期で表示していかないとユーザーが待たされることになります。ですから、ある画面を描く時にも、あるいはデータを受け取る時にもどちらかがどちらかの完了を待つ(=同期)することが無く、どんどん進んで行くのです。これが原因ではないかと思いました。そこで以下のように変更したのです。

  function ajax_search() {
$( "#search_results" ).show();
var search_val = $( "#search_term" ).val();
        $.ajax({
            type: 'POST',
            url: "tri_chair_mod_add01new_backend.php",
            dataType: 'html',
            data: {
                search_term: search_val
            },
            async: false,
            success: function(data) {
                if ( data.length > 0 ) {
       $( "#search_results" ).html( data );
                }
            },
            error: function(XMLHttpRequest, textStatus, errorThrown) {
                alert("Ajax error happened!");
            }
        });
  }

つまり、Ajaxのdefaultである async: trueというのを敢えて async: falseにしたのです。つまり同期をとるようにしたのです。これで長年の懸案が解決しました。とっても難しい概念です。

CTO Week 2019での衝撃

これまで 1991年12月 未だ天安門事件の影が色濃く残り人々はほとんど全員が濃い緑色の人民服を着ていた頃、北京医科大学医学部、阜外中華人民共和国国家心臓病センターそして安貞首都医学院心臓病センターの3つのカテ室をPCI指導で訪れて以来この28年間の間に都合 100回以上中国各地を訪問してきました その過程で訪れたカテ室の数は数え切れません

そんな僕でしたが、最近はめっきり中国を訪れなくなり、最後に北京を訪問したのは 2017/03/31-04/01の CITの時でした 何と2年間以上北京を訪問してこなかったのです

さて思えば僕の訪問空白期間にこの CTO Weekという画期的なプログラムが開始されたのですね 今年第三回となる CTO Week 2019は 4/22からの一週間開催されたようです もっとも僕は正式のプログラム持っていませんので間違いもあるかも知れません そのコンセプトですが、この一週間 四つと聞きましたが、(1) その四つの病院でPCIは主として慢性完全閉塞しか行わない、(2) そしてその治療の全体をライブデモンストレーション映像として公開する、(3) 映像経費を節減するために、中継はインターネットで行い、映像中継にお金をかけない、そして(4) その映像はインターネットの public URLで誰でも見れるように公開する そのようなものと理解しました

今年はなのか何時もなのかは知りませんが、少なくとも北京の安貞病院、上海の中山病院、そしてNew York Colombia University Hospitalそしてヨーロッパのどこかの病院からライブデモンストレーションが中継されたようです

僕は今回行きなれた安貞病院より前下行枝近位部の慢性完全閉塞症例に対するPCIがアサインされました シネを見るのはライブデモンストレーション放映直前です 55歳くらいの若い方で、RCAの急性冠症候群によりPCIを2ヶ月前に受けられ、前下行枝の慢性完全閉塞はこの日のために置かれていたのです 大きな対角枝分岐部からの何のとっかかりも無い慢性完全閉塞であり、石灰化も著明でした 比較的良好な副血行が心尖部の心外膜を走るルートで発達していましたが、とても蛇行がひどく狙えないと判断されました 中隔枝のルートはほとんど無く絶望的でした

もちろん両側アプローチで入りました、順行性は石灰化強くIVUSを対角枝にいれて引き抜いても入口部の痕跡すら掴めませんでしたので早々に諦めました ついで、RCAからの中隔枝経由を可能性がゼロではない三本ほど試したのですが全く駄目でした この時点で絶望的になったのですが、それでも二時間ぐらい続け、そして最終的に Give Upしたのです 途中では epicardial apical collateralを出している #4AVをバルーンで閉塞し、中隔枝ルートの発達に期待したのですがそれも動作しませんでした

Dr. Linghua Liu 彼は1991年からの生徒の一人です
北京安貞病院

中国先生方は皆僕に会うと、「ありがとう色々なことこれまでに教えてくれて そして今回はうまく行かなかったけれど すごく勉强になった」と感謝の言葉を投げかけてこられました

あいにくとこの日々は例の「一帯一路」国際会議が開催されていて、全世界数十カ国から政府・財界要人が一同に集まり、北京市内はものすごい警戒態勢下でした ホテルの道路を部屋から見ると丁度どこかの国の要人が出発するところで、道路は完全閉鎖されていました

完全封鎖された道路

ライブデモンストレーション手技を不成功裏に終了した後、軽食とりに餃子屋さんに行きましたが、高級な店でした 驚いたことには店内には調理場を常時公開しているテレビ画面があり、不正な調理をしないかなど誰でも監視できるようになっていました すごいですね

調理場公開映像
調理場公開映像

今回の訪問で衝撃を受けたことについてまとめました

  1. おそらくは5G Networkを使用していると思われる高速なインターネット網が既に少なくとも北京市内には構築されている
  2. 慢性完全閉塞手技を公開の下でどんどん積極的に行っている中国がある 日本は遅れをとっている
  3. かつての不正で不衛生なレストランが急速に変貌している
  4. 個人情報保護という点では難点があるが、それも過渡期なのか? そうこうしている内に日本のガチガチの規制が日本という国家を最低レベルにしてしまうのではないのか?
  5. 総じていつの間にか中国に追い越されてしまったのか? いやまだまだ頑張るのだ

こんなことでしょうか

九州トランスラディアル研究会

3月02日土曜日には、大分市の岡病院を舞台に、開始から 20年目の九州トランスラディアル研究会が開催されました

岡病院を訪問させて頂くのはこれが二回目なのですが、残念ながら前回の記録を持ち合わせていませんです

岡病院には 8:15AM頃到着し、シネを検討し、早速PCIにとりかかりました 右冠動脈のCTOであり、患者さんに伺うと、10年ぐらい前に胸背部痛の発作があったということなので、おそらくはその時に右冠動脈が閉塞したものと思われます

岡病院

両側遠位橈骨動脈アプローチで入りました 逆行性ルートは比較的すムーズに通過したのですが、CTO部分が相当に固く、また右冠動脈近位部で直角に屈曲しているためもあり、ガイドワイヤーの通過は困難でした やむを得ず Conquest-Pro12までもを使用し、もう少しの所まで行ったのですが、そこで撤退することになりました 合併症として心タンポナーデを併発しましたが、そこは心嚢ドレナージで切り抜け、その後も患者さんと病気のお話をさせて頂きました

ああ ついに僕の実力が白日の下に晒されたのです

昨日夜仙台に入りました そして今朝は 8:00AMに宿泊先の仙台駅に新しくオープンなった Hotel Metropolitan Sendai Eastを check outして 一路南そして東に移動 多賀城市に入りました ここには色々馴染みの病院があるのですが、その中の一つ 坂総合病院を訪問しました

坂総合病院はこれで訪問二回目です 前回は 2017年3月1日のことでした その時には二例の慢性完全閉塞を成功裏に終了したのです しかし、今回は二例の慢性完全閉塞を不成功で終わりました 随分努力はしたのですが、結果的に不成功でした まあ仕方ありませんね

ああ ゾッとした

今朝は大変な思いをしました 今朝はTAVI 3件の予定ですが、その中の一例を検討している時に、自分の MacBook Pro Late 2016を例の Type C connectorで VGA端子につなげたのです そして OsirixMDを立ち上げた途端、Osirixの modeが勝手にかわり、これは大変と Osirixを shutdownして 再度立ち上げたのです

そうしたらば、何と Databaseが消えている!!!

自分の Macにはこれまで全世界で行ってきたそれなりの症例、bifurcation, LMT, DCA, Rota, たくさんのCTO、それに TAVI, MitraClip, Watchmanその他諸々が 400GBぐらいのデータして蓄えられているのです

それがそれが消えた!!!??

どうしようかと思いました そしてTAVIに入るにあたり、この動揺した精神状態をどうするか? こんな状態でTAVIに入れば患者さんに不利益

そこでとった行動は、「まず忘れよう、いざとなれば自分の過去を清算するつもりで、全てのデータ無くなってもいいさ」と思いを改めました これにより心は平静となりTAVIに臨み、そして素晴らしい結果で患者さんも眠りから醒め(当院では Conscious Sedation局麻でTAVIを行っています)、とてもお元気

これを確認して、そして再び Macに立ち向かい、自分で設定していた色々なことを思い出しました そもそも Osirix Databaseは自分の場合、~/直下においていたのを忘れていました

そして、それを Open Databaseで開いたところ、見事にありましたねえ 素晴らしいですねえ 何も消えていなかったのです ああ良かった

またメキシコへ

今回も JICAのお仕事で Mexico Cityに出張です 丁度この時に、「医療の質向上シンポジウム」というのが開催され、そこでもパネリストを行うことになっています その心は、メキシコで急速に増加している急性心筋梗塞が社会医療コストの大きな部分を占めるようになっており、その予防と治療法の効率化、汎用化が急務であるが、そのためには治療できる医師を育てねばならず、また治療法そのものの効率化のためにも経橈骨動脈的冠動脈インターベンション(TRI)のさらなる普及が急務である ということなのです

この面では僕は PASTA Trialや、TEMPURA Trial そして SUSHI Registryと経験は豊富なので適任なのです

という訳で 10月25日火曜日 17:00頃発の ANAサンフランシスコ便で成田空港を飛び立ちました このサンフランシスコで 2時間の transitの後、UA便で Mexico City 19:30到着予定だったのですが、既に UA便が 2.5時間の出発遅れということがアナウンスされています

本当にアメリカの航空会社の時刻というのは信用できません 以前もシカゴ空港から Sao Paulo行きの UAで移動するのが、何と Chicago発が 6時間遅れ、結局学会の講演に短パンのままかけつける、という事態になったことがあります 本日はいったい何時に Mexico City に到着できることやら

これなんですよ

これこれ この雰囲気 この世界が求めるものだったのですよ いかにもカッコイイ ただされだけなのですが とてもいわゆる Macには見えないですよね Unixの世界になっています 求めるのはこれなのです

求める世界
求める世界

パリでは忙しくて、そして最後には辛くて

今年も恒例の EuroPCRという世界最大の心臓インターベンションに関するライブデモンストレーションおよび学会がパリ国際会議場で開催されました

僕はこの学会に日本人としては初めて招待者として招かれ、以来毎年20年間に渡り参加しています 以前は毎年のように僕はライブデモンストレーションを飛ばしていたのですが、ここ数年間はライブデモンストレーションを飛ばすことがなかば禁じられ、もっと若い世代がライブデモンストレーションを飛ばすようになっています

実際今回も冠動脈インターベンションのライブデモンストレーションをパネリストなどとして見る機会があったのですが、僕の目からすれば「うーん」というものばかりでした

今回は、5/14の土曜日にパリに入り、翌日5/15日曜日には Tokyo Valves 2017のための Preparatory meetingが 4時間に渡り開催され、その間ずっと日本、ヨーロッパの先生方と英語で討議したのです そして月曜日には Innovators’ dayという秘密会が開催され、そこにも顔を出しました

火曜日、水曜日には自分自身の発表、そしてmoderators、座長などがあり、その合間を縫って主として外国の会社の CEO達と打ち合わせがなされました 本当に忙しかったのです おまけに時差ボケです

自分の発表の模様は TCROSSというサイトに写真が掲載されていますので、画面コピーで貼り付けました

EuroPCR2016 presentation
EuroPCR2016 presentation
EuroPCR2016 presentation-2
EuroPCR2016 presentation-2

そう言えば昨年のこのEuroPCR 2015において僕は Kiemeneij先生と一緒に Ethica Awardという栄誉を受けたのです

それはそうなのですが、5/19の木曜日 3:00AM頃よりお腹が痛くなり、ついには 5:00AMになって激しい嘔吐、下痢そして多分発熱に見舞われたのです 明らかに何らかの食中毒です 潜伏期や食べた内容を考えても良く原因が分かりません 症状などはサルモネラ菌食中毒のように思います フランス料理レストランで食べたチーズに菌がついていたのかも知れませんが確証はありません その症状は結局 48時間後の今朝まで続きました 今はすっかり元気ですが、お蔭で皮膚もカラカラとなり、体重は大分落ちたように思います