ああ ゾッとした

今朝は大変な思いをしました 今朝はTAVI 3件の予定ですが、その中の一例を検討している時に、自分の MacBook Pro Late 2016を例の Type C connectorで VGA端子につなげたのです そして OsirixMDを立ち上げた途端、Osirixの modeが勝手にかわり、これは大変と Osirixを shutdownして 再度立ち上げたのです

そうしたらば、何と Databaseが消えている!!!

自分の Macにはこれまで全世界で行ってきたそれなりの症例、bifurcation, LMT, DCA, Rota, たくさんのCTO、それに TAVI, MitraClip, Watchmanその他諸々が 400GBぐらいのデータして蓄えられているのです

それがそれが消えた!!!??

どうしようかと思いました そしてTAVIに入るにあたり、この動揺した精神状態をどうするか? こんな状態でTAVIに入れば患者さんに不利益

そこでとった行動は、「まず忘れよう、いざとなれば自分の過去を清算するつもりで、全てのデータ無くなってもいいさ」と思いを改めました これにより心は平静となりTAVIに臨み、そして素晴らしい結果で患者さんも眠りから醒め(当院では Conscious Sedation局麻でTAVIを行っています)、とてもお元気

これを確認して、そして再び Macに立ち向かい、自分で設定していた色々なことを思い出しました そもそも Osirix Databaseは自分の場合、~/直下においていたのを忘れていました

そして、それを Open Databaseで開いたところ、見事にありましたねえ 素晴らしいですねえ 何も消えていなかったのです ああ良かった

またメキシコへ

今回も JICAのお仕事で Mexico Cityに出張です 丁度この時に、「医療の質向上シンポジウム」というのが開催され、そこでもパネリストを行うことになっています その心は、メキシコで急速に増加している急性心筋梗塞が社会医療コストの大きな部分を占めるようになっており、その予防と治療法の効率化、汎用化が急務であるが、そのためには治療できる医師を育てねばならず、また治療法そのものの効率化のためにも経橈骨動脈的冠動脈インターベンション(TRI)のさらなる普及が急務である ということなのです

この面では僕は PASTA Trialや、TEMPURA Trial そして SUSHI Registryと経験は豊富なので適任なのです

という訳で 10月25日火曜日 17:00頃発の ANAサンフランシスコ便で成田空港を飛び立ちました このサンフランシスコで 2時間の transitの後、UA便で Mexico City 19:30到着予定だったのですが、既に UA便が 2.5時間の出発遅れということがアナウンスされています

本当にアメリカの航空会社の時刻というのは信用できません 以前もシカゴ空港から Sao Paulo行きの UAで移動するのが、何と Chicago発が 6時間遅れ、結局学会の講演に短パンのままかけつける、という事態になったことがあります 本日はいったい何時に Mexico City に到着できることやら

これなんですよ

これこれ この雰囲気 この世界が求めるものだったのですよ いかにもカッコイイ ただされだけなのですが とてもいわゆる Macには見えないですよね Unixの世界になっています 求めるのはこれなのです

求める世界
求める世界

パリでは忙しくて、そして最後には辛くて

今年も恒例の EuroPCRという世界最大の心臓インターベンションに関するライブデモンストレーションおよび学会がパリ国際会議場で開催されました

僕はこの学会に日本人としては初めて招待者として招かれ、以来毎年20年間に渡り参加しています 以前は毎年のように僕はライブデモンストレーションを飛ばしていたのですが、ここ数年間はライブデモンストレーションを飛ばすことがなかば禁じられ、もっと若い世代がライブデモンストレーションを飛ばすようになっています

実際今回も冠動脈インターベンションのライブデモンストレーションをパネリストなどとして見る機会があったのですが、僕の目からすれば「うーん」というものばかりでした

今回は、5/14の土曜日にパリに入り、翌日5/15日曜日には Tokyo Valves 2017のための Preparatory meetingが 4時間に渡り開催され、その間ずっと日本、ヨーロッパの先生方と英語で討議したのです そして月曜日には Innovators’ dayという秘密会が開催され、そこにも顔を出しました

火曜日、水曜日には自分自身の発表、そしてmoderators、座長などがあり、その合間を縫って主として外国の会社の CEO達と打ち合わせがなされました 本当に忙しかったのです おまけに時差ボケです

自分の発表の模様は TCROSSというサイトに写真が掲載されていますので、画面コピーで貼り付けました

EuroPCR2016 presentation
EuroPCR2016 presentation
EuroPCR2016 presentation-2
EuroPCR2016 presentation-2

そう言えば昨年のこのEuroPCR 2015において僕は Kiemeneij先生と一緒に Ethica Awardという栄誉を受けたのです

それはそうなのですが、5/19の木曜日 3:00AM頃よりお腹が痛くなり、ついには 5:00AMになって激しい嘔吐、下痢そして多分発熱に見舞われたのです 明らかに何らかの食中毒です 潜伏期や食べた内容を考えても良く原因が分かりません 症状などはサルモネラ菌食中毒のように思います フランス料理レストランで食べたチーズに菌がついていたのかも知れませんが確証はありません その症状は結局 48時間後の今朝まで続きました 今はすっかり元気ですが、お蔭で皮膚もカラカラとなり、体重は大分落ちたように思います

水戸からWashington DCへ

先週の金曜日(2/19)には、初めて水戸ブレインハートセンターを訪問させて頂きました ここの上原先生は以前勤務されていた大学病院を2年余り前に辞され、現在は 4人の循環器内科医の一人として活躍されています

病院には救急車がひっきりなしに到着していました 大船駅より東海道線で品川に到着し、そこで特急「ときわ」に乗り、2.5時間ぐらいで水戸駅に12時過ぎに到着しました そして、「蕎麦処みかわ」に直行し、おいしい天ぷら蕎麦を頂きました お店には既に上原先生が待たれていたのです

ちなみに、この http://homepage2.nifty.com/soba-mikawa/mikawa.htm という蕎麦処みかわの Home Pageには何と未だにSJISが文字コードして使用され、しかもhtml4.01で書かれており、その上何と<meta></meta>による文字コード指定がなされていないので最近のブラウザでは文字化けします お店の方はこの事実に気づかれているのでしょうか? 直して欲しいものです 簡単なのに

蕎麦を頂いてから病院に直行しました 病院は4階建てで、広々としてとても綺麗ですコメディカル職員の数はとても多く、二つあるカテ室(片方は脳血管なども兼用)、1.5Tと3TのMRIやCTなど放射線機器も十分な数あり、その運用に臨床放射線技師の方々が活躍されています

僕に与えられた症例は 2症例でした 両者とも左冠動脈前下行枝のCTOでした 居一例目も二例目も両側橈骨動脈から 6Frで入りました 一例目は順行性に通し、二例目は中隔枝経由で逆行性に通しました 特に二例目は難しかったですが何とかやりきりましたね 残念ながら一例目は delayed tamponadeとなりましたが、心嚢穿刺のみでその後はなんとも無かったとのことで良かったです 症例終了したのはもう 6時を回っていたのですが、その後主として技師さん向けにTRIの講演をしました

これらが終了したのは 7:30PM頃となっていましたが、その後 水戸市内の有名店であり、元祖あんこう鍋を謳っておられる「茨木郷土料理 山翠」に行きあんこう鍋を頂いたのです そして、20:53水戸駅発の特急「ときわ」に乗り、上野駅から上野湘南ラインに乗り換え、大船駅まで戻ったのです もちろん帰宅したのは真夜中でした

そして翌日土曜日は 5:00過ぎに起床し、 7:09AM大船駅発の NEX成田エキスプレスで成田空港に向かい、その日の12:00発 ANA NH002便でワシントンDCに飛びました

今回ワシントンDCを訪れたのは、全米一の大病院である MedStar Washington Hospital Centerの Ron Waksman先生が開催され、来年で 20年となる CRT (Cardiovascular Research Technology)に参加するためです もちろんこの CRTも10年以上前から Invited Facultyとして招聘されており、ほぼ毎年参加してきました この会の特徴は、インターベンションの最新のことが企業色無く学べる、ということです また場所柄米国政府とも近く、毎年 FDA (Food and Drug Administration: 米国食品医薬品局)と合同で Townhall Meetingを開催しているのです

Washington Dulles国際空港に到着したのはその日土曜日の 10:00AM頃でした そこから隣の Virgina州にあり、既に 37年間もその場所で開店されている日本料理屋「たちばな」に向かいました このたちばな は大きな店ですが、多くの職員が日本人でありました 土曜日ということだからなのでしょうか 店は満席であり、その多くがアメリカ人あるいは韓国の方、中国の方でした

日本料理「たちばな」
日本料理「たちばな」

ここでは、味噌ラーメンを食べましたが、とても美味しかったですよ

「たちばな」の味噌ラーメン
「たちばな」の味噌ラーメン

この日の夜は居酒屋「関」で夕食を摂り、23:00頃部屋で意識不明となり、椅子に座ったまま眠っていましたよ それでも03:00頃には覚醒し、以後一睡もできない状態でした

居酒屋「関」
居酒屋「関」

日曜日は CRTから指定された演題が二つあり、その講演を昼前後に行い、その後 新しいDESに関しての business meetingを行いました そして日曜日夜はまずホテル近くのいんちき日本料理屋・寿司屋である、「殿すし」に行き、ここでラーメンを食べました ここのラーメンは写真にすることはありませんでした

この後、 19:00 – 22:00TRIの話でmeetingがありました 壇上で何回も意識が無くなりました

Washington Hospital Center
Washington Hospital Center
Washington Hospital Center
Washington Hospital Center

そして今年はその Washington Hospital Centerから会場に向けて僕自身のライブを飛ばしたのです この病院は規模からして全米一のものであり、また循環器病学関係では世界をリードする病院です 日本からも留学生が多く訪れています ちなみに、この病院は MedStar Healthという病院グループに属しているのです

循環器関係のカテ室は 10ありますが、活動中のものは 9室です 僕が見た限りマシンは全て Philipsであり、TAVIもこの部屋で行われています それにしても日本でも普通のカテ室でTAVIが出来るように早くなって欲しいものですね

僕の症例は右冠動脈のCTOでした 右冠動脈末梢には 1999年に行われたという大伏在静脈グラフトによる良好なバイパスがなされ、何のために右冠動脈のCTOに対してPCIをするのか? それが分かりませんでした それでも担当の先生は、大伏在静脈グラフトの流れが sluggishであり、またなんとなくの症状があり、しかも下壁で虚血が証明された、と言うのです 何によって虚血が証明されたかについては聞きませんでした

6:45AMにホテルを Kiemeneij先生と Tejas Patel先生と一緒に Washington Hospital Centerに出かけました 到着したのは 7:15AMぐらいでしたが、既にカテ室内にはスタッフが詰めていました そして、担当の先生からシネを見せてもらいました Kiemeneij先生そして Patel先生の症例を含めそれぞれ一人ずつ治療する段取りでした(実はこのことも当日朝知りました) シネを見せて頂いた後、病院内のカフェテリアで朝食をとってカテ室に行きました

左橈骨動脈穿刺
左橈骨動脈穿刺

患者さんは既にテーブルに寝ておられました 正直橈骨動脈穿刺が得意でないので、両側橈骨動脈穿刺を担当の先生にして欲しかったのですが、何と最初からするはめになりました ライブは 8:45AMより transmissionが始まり、その前に右橈骨動脈穿刺を行いましたが、左橈骨動脈穿刺は僕がせねばならいことになりました、それでもライブで放映されながらうまいこと穿刺できたのです ところが、鎖骨下動脈がアーチの末梢側から出ていたので、ガイディング・カテーテルを上行大動脈に持ち込むのが非常に困難でした それでも何とか右冠動脈にはAL1.0SHを、そして大伏在静脈グラフトにはMPを持込み、同時造影をしました 会場からはやはり「本当に右冠動脈のCTOを開けねばならないのか?」との意見がうずまき、結局大伏在静脈グラフトに対して FFRを測定することになりました そして測定したところ、何と値は 0.99であり、そのまま治療せずに終了しました

ライブ中継
ライブ中継

 

Kiemeneij先生、Patel先生と
Kiemeneij先生、Patel先生と

Kiemeneij先生と Patel先生に別れを告げ、その後着替えていると、ちょうど Waksman先生が来られました 彼は僕にこのライブを実現するために I prepared a log of document. と言われました この全米一の大病院で日本人医師としてライブを行うことがどれだけ大変なことであったかこれでわかりました そして嬉しいことに After now, you can do any cases in this hospital. とも言って下さいました これって相当にすごいことですよね

大鍋屋(だいかや)
大鍋屋(だいかや)
大鍋屋の辛味噌ラーメン
大鍋屋の辛味噌ラーメン

この言葉を聞いて良かったと思いました ライブが早く終了したので、ワシントンで話題のラーメン屋「大鍋屋」 「だいかや」と呼びます、ここは何時行っても満席で夜行くと 1.5 – 2時間待ちなのですが、 11:00AMから開店しているというので、病院から行くことにしました 本当に美味しかったです

ぎりぎりセーフでお礼メールの発送完了 そして新年に

大晦日の紅白歌合戦が始まってから、「これはいかん」と思いま、集中的にとりかかりました

それは、鎌倉ライブデモンストレーションにFacultyとしていらして頂いた先生方にお礼のメールを出すことです もちろんそんなことは手作業でもできるのですが、折角ですのでプログラムを書いて Databaseより宛先を拾い、そしてその宛先にメールを発信する、そうしようと思いました

時間は迫るし、何しろプログラミングも少し離れると忘れてしまうので回復に時間が必要でした それでもぎりぎり 11:59PMには全員に自動発信することができました

良かった良かった そして新年となり、「皆様方 新年も宜しくお願いします。」

光藤 和明先生の思い出

光藤 和明と初めてお会いしたのは大阪で開催された研究会ででした その研究会は「冠動脈造影研究会」というもので、当時虎の門病院におられた Y先生、この先生は Cleaveland Clinic留学中に、選択的冠動脈造影開祖である Mason Sones先生に師事され、多分日本人として最初に選択的冠動脈造影を行われ、その後日本に帰国され、虎の門病院で選択的冠動脈造影を初められた先生ですか、その先生およびその部下の虎の門病院グループの先生方と、そして多分 延吉 正清先生らが初められた研究会でした

徹底的にやり遂げました

本日は朝 8:00AM発の全日空便で羽田から千歳空港に飛び、そのまま札幌東徳洲会病院に向かい、着いてからすぐに本日午後のPCI症例の打ち合わせ、その後外来診療を行い、13:00からPCIに入ったのです

昨日はブラジルとアルゼンチンの35から40歳ぐらいの先生方が 10名カテ室に見学に来られました 僕の割合症例は3例でした 特に最後の患者さんがとても困難だったのです しかも冠動脈バイパス手術後であり、大動脈弁生体弁置換術後、僧帽弁および三尖弁弁輪形成術後、というとても困難で重症な方でした

左冠動脈前下行枝は入口部から慢性完全閉塞なのですが、左冠動脈前下行枝そのものは良好な内胸動脈グラフトで守られているのですが、左主幹部より左冠動脈入口部から高度狭窄病変があり、そこに8ヶ月前に薬剤溶出性ステントが植え込まれたのですが、何とそれが左主幹部入口部より慢性完全閉塞となっていたのです

両側橈骨動脈アプローチで入りましたが、何しろ左主幹部にガイディング・カテーテルがひっかかりもしないのです 一本右冠動脈末梢から左回旋枝の閉塞末梢につながる心外膜側を走る細い副血行路を見つけました 問題は途中の三ヶ所でヘアピン状に屈曲しているのです

7Fr SAL1.0SHにより入り、すったもんだの末、Sion, XTR, Sion-Blackによりこの蛇行屈曲した枝を通過しました しかし、Corsairも Finecrossも通過できないのです そこで 1.0 x 5.0 mm balloonにより拡張を試みましたが、通過しないのです

これには困りました つぎに Finecross-GTを再度トライしましたが この時には必殺ネジリを加えたところ見事に通過しました そしてUltimate3によりステント閉塞を通過し、ワイヤーは上行大動脈に抜けました でも、その後もバルーンは全く通過せず、ステント内慢性完全閉塞部分はCorsairも、Finecross-GTも通過できないのです もちろん順行性には JL3.5, JL3.0, JL3.5-STなど色々試みましたが全くガイディング・カテーテルはひっかかりません

そこでひっかからないガイディング・カテーテルから Sutenirでキャッチすることを試みたのですが、co-axialにならないので全く駄目でした ただこの操作、全く実りのない操作をそうですね 10分ぐらい続けたでしょうか 最終的に僕の頭脳コンピュターはこの操作は無駄である、そのように判断しました

そして、次に行ったのは現状打開のために、右冠動脈のガイディング・カテーテルの中に子カテを挿入し、その子カテを右冠動脈内に深く挿入してレトロのbackupを強めるという戦略でした

これが奏功しました 見事にレトロの Corsairが右冠動脈の慢性完全閉塞を通過し、上行大動脈に抜けたのです ここからは僕の独壇場です 逆行性に RG-3を左大腿動脈までおろし、そこでスネアを用いてキャッチしたのです

これで見事にガイディング・カテーテルの無い助教で Externalizaiionが完成しました 後はご想像の如く大成功で終わりました

もちろん外国の先生方も決して見ることができない手技、そして僕の説明に大満足されました

全く我ながら恐ろしい程にやる時にはやりますね