羽田空港帰還

今朝早く長崎に飛び、島原まで行き、ライブデモンストレーションを行い、そして今羽田空港に戻ってきました。信じられない日程ですが、やれば可能なのですね。これで、自分の行動範囲の自由度がまた広がりました。

島原は激しい雨でしたが、発つ頃には空も明るくなりし、雨も上がりました。本日は夏祭り、皆 とても楽しんでおられることでしょう。恒例の花火も 20:30より打ち上げられていることでしょう。雨があがってとても良かったです。

これから羽田空港

昨日の患者さん達のご様子を ICUで診てから、今羽田空港に向かっています。始発 6:10AM発の長崎便に乗り、本日は島原に日帰り出張です。本日は泉川病院での院内ライブデモンストレーションがあり、その術者として出かけます。

きつい日程ではありますが、やはり TAVIを遂行する責務があり、このような日程となりました。

とても有意義な一日

:本日は朝から TAVIを行いました。とても難しい症例 3例でしたが、満足すべき結果でした。色々と勉強し、医師としての遣り甲斐もあり、また強い心の必要性を痛感しました。

それと共に、本当に今の湘南鎌倉総合病院Heart Teamは素晴らしい、そのように思いました。こんなに素晴らしいチームは他に無いのではないでしょうか

ものすごい重症の大動脈弁狭窄症が、 TAVIによる治療によって、瞬時に劇的に改善するのです。その劇的さに、時に患者さんの体が変化についていけないのです。さながら一週間ぐらい宇宙に滞在した宇宙飛行士が地球に帰還してもすぐには歩けないように、いや、逆ですね、これまで地球上に住んでいた人が宇宙に出て無重力状態の中で自分の体をコントロールできない、そんな感じでしょうか

それまでは極端に狭くなった大動脈弁に抗して無理やり血液を全身に送り出そうとしてきた左心室、そして、それでも全身の組織の血流は低下し、ぎりぎりでやっていた体に、急に TAVIにより大動脈弁の機能が正常化するため、突然後負荷が取れた心臓はより一層収縮し、また全身に豊富な血液が流れるため、これまで足りなかった部分にも血液が流れ、相対的に全身循環血液量が足りなくなるのです これらの急激な変化は Afterload Mismatchとも呼ばれています。実際に目の前でこれが起こる、その急激な生理変化は驚くべきものです。

もう今から35年も前のことですが、兵庫医科大学胸部外科で3ヶ月間心臓外科医としての研修を受けた時のことです。当時開心術の後、心臓外科医は泊まり込みで、患者さんの術後管理にあたりました。その術後管理では微妙に点滴の量を変えたり、数少ない薬剤投与量を微妙に変化させたり、それこそ大変な管理をしていたのです。その時、僕の指導医に聞きました、「どうして術後管理が必要なのですか? 手術がきちんとされれば、術後管理なんて必要無いのではないのですか? 術後管理が必要、ということは手術が不完全だからではないですか?」 これに対して、その指導医は、「いや違うんだ、術後管理をきちんとすれば、患者さんの立ち上がりが早いんだ」、そのように僕に答えました。

しかし、当時の僕は、「そんなことは無いだろう、体は良い手術をすれば自分で回復するだろう」と、思っていました。そして、その後も35年間ずっと心の中ではそのように信じてきました。

しかし、本日それが間違っていた、そのように理解できたのです。そもそも人間はそのような急激な変化には自分の力のみでは耐えられないのです。だからこそきちんとした管理が必要なのですね。まったく35年間にして初めて学んだことでした。

今日の症例はとても大変でしたが、本当に自分は医者だ、ということを実感した次第です。

ついに作成

以前 Salvadorの名物料理 CARURUについて紹介しました。これはオクラを用いたねばねばした料理で、見かけはまるで納豆です。その時に、「そうだオクラと納豆を混ぜればどんなにおいしいか」と、思いついたのですが、なかなか試す機会がありませんでした。今朝、ついにやりました

Natto with OKURA
Natto with OKURA

なかなかのおいしさです 是非皆様方もお試しあれ

新たな世界

昨日 TAVIを行いました これまで培ってきた心臓カテーテル検査そして、冠動脈インターベンションあるいは経皮的心臓弁治療の技術と知識、それら全部が必要ですが、それだけでは決して超えられない世界、それが TAVIの世界です そして僕にとっては、心から Heart Teamの必然性、そしてそれが具体的にどういうものか、それらを理解するに至らせるものでもあります

昨日はこれまで行なってきた TAVIとは違う新たなテクニックによる治療でした これまで治療できない方々に対する治療でした ある種の冷静な緊張の中で手技が行われました 緊張しすると共に冷静になり、的確な判断をできるようになるのです 患者さんたちがその結果良くなられ、一安心です

また明日 TAVIがあります 患者さんをこのように治療できる機会に恵まれ、医師としてとても幸せであります

流石に自社の報道の過ちに気付いたのでしょうか

先日(2012/04/24) NHKニュースで、難治性高血圧症患者さんに対して、高周波アブレーション・カテーテルを用いて腎動脈周囲の交感神経をアブレーションすることによって、某医科大学において、患者さんを治療した、ということが報道されたそうです。僕は知らなかったのですが、結構巷では話題になったそうです。

これが事実であるとすれば、色々な問題があり、またそれを報道した日本の公共放送と自ら位置付けているNHKにも大きな問題だと思われます。

今度、湘南鎌倉総合病院循環器科ではこの治療を正式の治験として開始し、きちんとしたプロトコルの下で、公的機関の監視下で、きちんと治療効果とその安全性を確認しながら患者さんを治療することが決まっています。そして、今度この治療法について講演する機会がありますので、少しこのNHK報道を Webで検索しました。その結果、もう一つの驚くべき事実に遭遇しました。

何と、NHKニュース本体の Webページからこの報道がきれいさっぱり削除されているのです。もちろん、正しくないことを何時までも報道し続けることは問題ですが、それにしても、「間違った事実を報道してしまい、申し訳ありませんでした」ぐらいの、自己反省ぐらいはきちんと記録として残すべきだと思います。

さて、この報道された治療法の何が問題でしょうか?

  1. 既にこの治療法は欧米では行われており、アメリカでも大規模な臨床試験が進行中である
  2. 心臓に対する高周波カテーテル・アブレーションに用いるカテーテルや機械を、この大学では腎臓に対して用いた これは認可外使用であるのみならば、用いる高周波エネルギーが一桁異なり、腎動脈の熱障害による慢性期再狭窄などの長期および短期安全性が担保されない
  3. 少なくとも半年間の動物実験観察を含めた前臨床試験が行われて然るべきであるが、どう考えてもそれが行われた様子は無い
  4. 施行にあたって、倫理委員会承認を得たかはなはだ不明である 仮に承認を受けたとすれば、そのような人体実験もどきの治療を認可する倫理委員会の存在価値は無い

などです。また、同時に指摘すべきは NHK報道の体質、あるいは監査体制はひどいものだと思います。

pptPlexの使用感想

一昨日の冠動脈外科学会シンポジウムは初めてpptPlexを使ってプレゼンを行いました。特に問題無く終了、そして昨日 7:00AMからの NAUSICA AMI試験報告会でも使用、問題無し、そして今さっき、:Town Hall Meetingでも使用し、問題無し、

この三回の経験で pptPlexを用いたプレゼンは問題無く行えることが立証されたでしょう。ただ、流石に三回も使うと自分で飽きてきました。まあ斬新ではありまが、それだけですね。

それにしても今回の冠動脈外科学会からCVIT 2012ではやたらめったら dutiesが多く、息を抜く暇もありません。本当に疲れました。毎朝 4:00AMに起きてその日のプレゼンの最終調整するのです。早く帰りたですが、これから未だ2時間も英語での discussionが続くのです。疲れます。

pptPlexデビュー

先ほど冠動脈外科学会シンポジウムでpptPlexをデビューさせました。多分参加者は今まで見たことの無いプレゼン形式に驚かれ、内容よりもその変化の異様さに気を取られていたことと思います。何しろ Preziの名前の由来は、”Presentation and Zoom In”なのですから、そのようなプレゼンになるのです。

とりあえず VAIO-Z Windows7 Office2010の組み合わせでは途中で止まりもせずにうまく出来ました。後は、自分自身プレゼンの最中にこのソフトの特性を十分に発揮する勇気が必要ですね。