Salvador到着

自宅を 6月18日月曜日の 7:30AMに出て、飛行機を二回乗り換え、 40時間かかってようやくSalvadorのホテルに到着しました。ブラジル入国に際しては、ビザが切れているとか、あり得ないクレームを入国審査官にされたり、はたまた日本で発券した Sao Paulo -> Salvadorの Boarding passが通用しなかったり、小さなトラブルはいくつかありましたが、それでも 5-6年前にシカゴ経由で Sao Pauloそして国内線に乗り換え、 Porto Alegroにこの同じ学会で招聘されて来た時よりははるかにましでした。この時には、何しろ全く英語が通じず困り果てたのですが、今回は英語が大分と通じたのです。随分とブラジルもかわりました。

これから眠ります。眠れれば良いのですが・・・

London Heathraw空港到着

成田から13時間かかってヒースロー空港 Terminal 1のラウンジ到着しました。現在現地時刻 17:00 日本時刻 01:00AMです。これから 6時間のトランジットの後で、Sao Paulo行きの飛行機に乗り継ぎます。そして、大西洋を東北から赤道を超えて西南に向かいさらに13時間でSao Pauloそして、さらに2時間のトランジットの後で Salvador行きの飛行機に乗る訳です。遠いですねー

まあ何とかインターネットは継がりますので時間は稼げるのですが・・ 有効に時間を過ごさねばなりません。

DRAGON Trial

先日記載しましたように今 DRAGON Trialという革新的な臨床試験を企画しています。舞台は中国です。何故中国で行うのか? そしてその目的については、これから秘密保持の範囲外で記載しましょう。

  • 臨床試験の目的は?

この臨床試験の目的は、実臨床の場で経橈骨動脈的冠動脈インターベンションと経大腿動脈的冠動脈インターベンションを比較し、経橈骨動脈的冠動脈インターベンションの臨床的の有効性と安全性を実証するために行われます。

  • 背景は?

これまで幾つかの臨床試験および皆の経験から、経橈骨動脈的冠動脈インターベンションは穿刺部合併症の少なさから、経大腿動脈的冠動脈インターベンションよりも優れていると考えられてきました。しかし、その一方で経橈骨動脈的冠動脈インターベンションではガイディング・カテーテルのサイズが限定されたり、バックアップ・サポートが小さかったり、あるいはガイディング・カテーテルの操作が難しかったり、その他色々な理由で、その適応範囲は経大腿動脈的冠動脈インターベンションに比して劣るのでは? とも考えられてきました。そして、そのことが、未だ経橈骨動脈的冠動脈インターベンションの普及が十分とは言えない外国、特に米国において、あるいは日本国内でもいわゆるブラーク・アブレーションや慢性完全閉塞が好きな病院において、経橈骨動脈的冠動脈インターベンションが十分に普及していない理由と私は考えます。

  • ではどうすれば?

既に経橈骨動脈的冠動脈インターベンションの安全性、いなその穿刺部合併症の少なさ、は実証されていると考えます。従って、今更これを Primary endpointとすることに意味は無い、と思います。従って、 Primary endpointについては有効性実証、それしかあり得ないのです。具体的にどの臨床指標を持ってくるか? それについてはこの臨床試験の根幹となりますので、ここで明らかにする訳にはいきません。

  • 何故中国で?

僕が初めて中国にPCI指導のため訪れたのは 1991年 12月のことでした。その当時、全中国でこれまで行われたPCI症例数全体で 500例という時代でした。阜外心臓病センターにおいても、未だ年間 50例にも満たない症例数だったのです。しかし、その同じ阜外心臓病センター、いや今年の 8月からは、正式に中華人民共和国国家心臓病センター (China National Cardiovascular Center)となるのですが、そこでは本年年間13,000例のPCIが行われ、中国全土でも今年は 30万症例のPCIが行われる、と推定されています。

そして、更に驚くべきことには、私が最初に中国に経橈骨動脈的冠動脈インターベンションを導入した 1998年から始まり、現在既に中国全土で 75%の症例が経橈骨動脈的冠動脈インターベンションにより治療されるまでになっていて、阜外病院では 95%の症例が経橈骨動脈的冠動脈インターベンションにより治療されています。

このような歴史的背景と現状の中で、中国を舞台として実臨床での経橈骨動脈的冠動脈インターベンションと経大腿動脈的冠動脈インターベンションの無作為比較試験を行うことは意義があると考えられ、また最後のチャンスだと思っています。

これから長旅

今 NEXで成田空港に向かっています。これから London経由 Sao Pauloそして Salvadorに向かいます。当地で ブラジル心臓病学会が開催され、恒例で招聘されているからです。今回日本帰国は次の日曜日です。長い旅です。片道 36時間でしょうか

うっかり

今朝はうっかり でした。今朝は河北省第二病院からライブデモンストレーションを飛ばすだけでなく、08:30AMから lectureをせねばなりません。そのため、 7:00AMに morning callを頼み、それから食事して、そして会場に出かける、そのような段取りでした。

ところが、朝例によって自然覚醒し腕時計を見ると、「あっ、やばい既に 06:50AMだっ」 そしてガバッと起きてすぐにシャワーをして慌てて一回まで荷物をまとめて降りました。「何で morning callが鳴らないのだろう」と思いながら降りると未だレストランは開いていないのです。この時刻に開いていないなんてどういうこと? と思い、ここで気づきました。当たり前です時差一時間あるのをすっかり忘れていたのです。

そうです。未だ 06:10AMだったのです。うっかりでした。

昨夜は遅くまで飲みました。飲んで議論して、友情を深め合い、そして更には統計学的検討もしたのです。ホテルの部屋に入ったのは既に 0:30AMを過ぎていました。つまり日本時刻では 01:30AM過ぎだったのです。

昨夜は China Heart Society (中国心臓病学会)の第14回年次学術集会の歓迎晩餐会がありました。僕も主賓として参加したのです。ものすごく大きな晩餐会で緊張しました。そしてその後 08:00PMからいよいよ DRAGON Trialの初めての Kick-off investigator meetingを開催しました。多くの Opinion leadersが集まりました。政治的に厳しい中国ではあり得ない光景だったのてす。我ながら「僕はすごいな、ここまで良く頑張ってきた」と、そのように思いました。

会は非常に有意義に色々なことを議論しながら進み、 10:00PMまでかかりました。その後、友人の Dr. Xu Boそして Dr. Li Weiと遅くまで飲みながらさらに議論を深めたのです。

そもそも昨日羽田からの飛行機は遅れ、北京国際空港出発が 2:00PMになっていました。北京から石家荘 (ShiJiaZhuang)までは 300Kmであり新幹線は開通していませんので、在来線かあるいは車での移動しかありません。今回は自動車で移動しましたが、途中何箇所か大渋滞のため、会場に到着した時には既に 6:30PMとなっていました。今回石家荘を訪れたのは 10年ぶりであり、これで三回目でした。 10年前が昨日のように思い出します。時の流れは早く、自分に残された時間も少ない、そのように思います。今をたくさん生きましょう。

DRAGON Trialは歴史に残る臨床試験の一つとなるように皆で力を合わせて頑張ります。

これから中国

これから羽田-北京便で中国に入ります。そして、高速で2時間の石家荘に入ります。当地で China National Congress of Cardiologyという中国国内における心臓病学に関する学会としては最大級の学会が開催されるのです。この学会は基本的に中国の先生方のみが参加する学会であり、他の学会と異なり、外国人が幅を利かすことは無く、これまで外国人医師を招聘したことは無かったのです。従って僕も参加するのは初めてです。

本日到着してから、いよいよ Dragon Trialの Investigator Meetingを主催するのです。この試験は僕が3年間温めてきた試験です。中国を舞台として、real worldにおいて経橈骨動脈的冠動脈インターベンションと経大腿動脈的冠動脈インターベンションの完全無作為試験を行い、経橈骨動脈的冠動脈インターベンションの有効性・安全性を実証しようというものです。All comers trialです。

Dragon = Decision between RAdial and GroiN なのです。プロトコルを書き、各所に働きかけ、ようやく実現しそうです。長い道のりでした。

TAVI無事終了

今日の患者さんもとても小柄な方であり、本当に難しく、かつ危険な状態でした。しかし、強い心と皆の協力で無事大成功に終了しました。その最中はとてもハイテンションです。ものすごいストレスと緊張ですが、そんな状況が好きな自分があります。

それにしてもTAVIはすごい治療です。あっという間に黒が白になるように病態が改善するのです。そして、素早く回復されるのです。PCIもすばらしい治療法ですが、そのレベルが格段に違うように思います。その治療法に徐々に自分自身が適応していくのが分かり、それが嬉しいと思います。

弁証法とアウフヘーベン

昨日歓迎会があり、遅れて参加しました。どんな話の流れかは覚えていないのですが、酔った頭にも衝撃的なことがあったのです。
それは、僕が「アウフヘーベンすればいいじゃない」と言ったところ、その場にいた誰にもその単語が伝わらなかったのです。
それで、「えっ、この言葉知らないの? 弁証法って知らないの?」と皆に聞いたところ、誰一人として「知っている」と答えた者はいなかったのです。
これらの言葉、僕の世代以前の人々、少なくとも大学に行こうとしていた者にとっては、日常的な言葉だったと思います。全共闘運動の中で、あるいは高校生のホームルームでの議論でも 皆が知ったかぶりして使っていました。
今振り返って、ではそれは何を意味するの?と自答してみても、自分でも漠然としか分かっていなかった、というもう一つの衝撃的な事実に驚きます。
今は便利ですね、これらも Wikipediaですぐに分かります。理解できるか否か、あるいはそこでの記述が正しいか否かは別としてですが・・・
という訳で、アウフヘーベンはこちら弁証法はこちらです。

そうかあのへーゲルが言い始めたことなんでしたね。

Mac OS-X LionにEmacsをインストールする

憧れの Emacsの勉強を開始しました。初心者でも取っ付き易い書籍がようやく発売されるようになってきたのです。「Emacs実践入門」技術評論社です。

2012年04月05日 初版第一刷 出版というほんとうに新しい書籍です。あの Rubyを開発されている日本が誇る天才プログラマの一人である まつもと ゆきひろ氏が前書きを書かれています。

もともとMac OS-Xのターミナルで emacsと打ち込むと emacsらしきエディタが立ち上がりますが、どうもコマンドが異なるし見てくれも異なるのです。

それで、この書籍に乗っているインストールの仕方に則ってやってみました。

$curl -O http://ftp.gnu.org/pub/gnu/emacs/emacs-23.4.tar.gz
$tar xvf emacs-23.4.tar.gz
$cd emacs-23.4
$./configure --with-ns
$make install

これで確かに自分のディレクトリ/emacs-23.4の中に/nextstepというディレクトリが作られ、その中に emacsの実行ファイルが出来ました。それを /Applicationフォルダにドラッグ・ドロップしたところ、Emacs.appがきちんと現れ、それを double clickするとあの独特の Emacsの立ち上がり画面となりました。面白そうです。